demotion cut 1


PM 01:15 SI 警察署
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?「ターゲット確認」

一台の黒いミニバンが警察署に止まっていた。
そのバンに乗る物の目線の先には――。Spireが居た。

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Spireはその視線が自分に向けられてるとは知らず、そのまま車のエンジンをスタートさせる。


PM 02:02 SI イタリアンレストラン
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彼はレストランに訪れていた。有名なイタリア料理店。
ランチの時間になれば行列ができるほどの人気があるレストランは――。
今日に限って行列もなく落ち着きを払っていた。

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彼は上へと上がっていく。
一歩一歩確認するように踏みしめながら。

春を迎え、夏へと準備が進んでいくこの季節。鮮やかな空が広がっていた。

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Sp「来てたか」
情報屋「2分遅れだ」
Sp「たかが2分だ」
情報屋「その2分も場合によれば”されど2分”となる」
Sp「そりゃそうだ。しかしこの場合では”たかが”だ」
情報屋「まぁいいだろう。俺の仲間がFBIの通信をハックして解放した」
Sp「それがどうした」
情報屋「解放された通信からは”君の名前が出ていたんだよ”」
Sp「どういうことだ?」
情報屋「自分で聞くべきだ。Liberty Treeの地下駐車場に衛星通信車を置いておいた。最後のシグナル確認場所はスタジアム駐車場。衛星通信車でシグナル回収をして―」

情報屋は長い説明をする。
情報屋は確かにそういった。「俺の名前」が出たと。
NSAは「国家を揺るがす可能性があるもの」として俺を含めた。
――何故? 彼は考える。

Sp(考えるんだ・・・考えるんだSpire)

PM 03:02 Liberty Tree 地下駐車場
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Sp「あれか・・・」

彼は衛星通信車を見つけると足早に乗り込む。

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彼はバンに乗り込むと駐車場からスタートし、最後のシグナルが確認されたスタジアムへと向かう。

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電話が鳴る。
情報屋「なぁ、あんた」
Sp「何だ?」
情報屋「何もわかってなさそうだから指示を出す。スタジアムには予備のバッテリーを積んだバンがある」
Sp「バッテリー?何のことだ?」
情報屋「衛星通信用のバッテリーさ」
Sp「何のことだかさっぱりだな」
情報屋「いいから黙って指示を聞け。グレーのバンの陰になるように横付けしろ」
Sp「はいはい」

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彼は情報屋の指示を聞き、グレーのバンの陰になるように車を止める。

情報屋「スイッチを押せ」
Sp「どれだ」
情報屋「赤のボタンだ」

彼はスイッチを押す。

情報屋「回線を1465.96にあわせろ」

彼はその数値に合わせるとヘッドホンで会話を聞く。

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?「――彼は本当に有害でしょうか?」
電話の相手「上が決めたことだ。お前が口出しできることではない」
?「はい。ではすぐにでも奇襲を仕掛けますか?」
電話の相手「人目の付かないところにおびき寄せろ」
?「了解しました」

黒いバンは走り去る。

情報屋「聞けたか?」
Sp「ああ。ばっちりな」
情報屋「じゃあその車をLiberty Treeに戻しといてくれ」

Spireは運転席に戻ると車を走らせLiberty Treeへと向かう。


PM 04:01 SI Liberty Tree本社
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ダダッ!

銃声が鳴り響く。直撃はまのがれたが車からは煙が噴き出す。

Sp「クソッ!」

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Sp「なんだあいつら・・・」

一見するとSWATに見える。しかしSWATにしては雰囲気が違う。
どこかのヒットマンのような銃器の扱い。的確にこちらを狙っている。

「君は選ぶ必要がある。このまま銃撃を耐えしのぐか、それとも君は救世主となり彼らに「天罰」を下すかだ」

Sp「相手は3人か・・・」

絶えず聞こえる銃声。いつ炎上してもおかしくない車。

彼は身を投じる覚悟で車の影から身を乗り出すと銃を構えトリガーを引く。

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カチッ
カチッ
カチッ

3回引かれたトリガー。
銃口から発射された9mm弾は「襲撃者」の体を貫通する。

この9mm弾は「貫通弾」と呼ばれ、装甲車程度なら軽く貫通する特注のもの。
このグロック17もデフォルトでサイレンサーが組み込まれ銃声は低く抑えられてる。


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Sp「嘘だろ――」

彼はその事実を見て驚愕する。

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Sp「Ven・・・何故お前が・・・」