demotion cut 1


PM01:13 SI 教会
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Spire(Sp)「まさかお前が俺の首を狙ってたとはな・・・。一緒に過ごしてきた仲間だったのに・・・」
上司「君の同期だったそうだな。そしてFBIに移籍した」
Sp「何故あいつは俺を?」
上司「君に伝えておくべきだった。FBIは君を要注意人物としてマークしていた」
Sp「何故それを早く言わない!?弟の時だってそうだ!?」
上司「すまない・・・」
Sp「すまない?俺はこの手で旧友を殺めたんだぞ!?わかっていってるのか!?」
上司「すべて私のせいだ。君を苦しめてしまって申し訳ないと思ってる」
Sp「もううんざりだ!」

Spireはそう吐き捨てると車に乗り込み教会を後にする。
次に彼が来るのはいつだろうか。それとももう来ないのだろうか。彼にしかわからない。

PM02:19 SI フェリー発着所
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Spireは気持ちを落ち着かせるとある人物に電話した。

?「はい?」
Sp「Barryか?」

電話の相手はBarry。
Spireは上司に対するささやかな復讐を思いつく。

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Sp「DEWBAUCHEEが警察地下駐車場に止めてある。興味があれば盗むといい」
Barry(Ba)「警官が犯罪を助長するとはね」
Sp「俺は警官であって警官でないような人間だからな」
Ba「DEWBAUCHEEはここいらじゃあ珍しい。お言葉に甘えて盗らせてもらうよ」


AM 02:25 SI 警察署
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紅色のピックアップが警察署地下へと入っていく。

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Ba「さぁ一仕事だ」

Barryはそう発すると、車を盗むために道具を手に持ち、車へと一歩一歩近づいていく。

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Ba「あれだな」

彼は黒い高級クーペへと歩み寄る。

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グオーン!

車のエンジンがかかる。大人しくも勇ましいエンジンが響き渡る。

彼は車をスタートさせ、夜の町へと出ていく。

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Ba「売ればそれなりの値段だ」

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Ba「早く売りさばいてしまおう」




――一つの銃があった。
マフィアからギャングへ。ギャングからヤクザへ。その銃は持ち主を失うたびに新たな持ち主の手へと渡っていった。

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その銃の名前は――エレファントキラー。
「象殺し」の名前を持つその大型拳銃は誰が最初にどこで購入したのかもわからない。

ただ一つ言えることがあるとすれば、それは今でも生き続ける伝説のように生気のない冷たい体をこの町に投じているという事。

この銃を今持つ人物は――。