City Ride cut 1980



Ries(Ri)「・・・」

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初老の男は黒い外国製セダンへと歩いていた。

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Ri「・・・おや?」

その男が目に付けたのは一台のローライダー。
赤のボディに黒のハードトップが特徴的な70年代の2ドアクーペ。

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”WILLARD  IDAHO GS”
トランクに光るメーカーロゴ、エンブレム、グレートエンブレム・・・。


――1980年――

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Ri「あいつとの約束の時間まであと20分だ・・・急がねば」

Riesは過去の自分を思い出していた。





PM03:01 FORT STAUNTON
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Ri「待った?」
女「今さっき来たところよ」
Ri「じゃあ行こうか・・・」

Riesがそう言いかけたと同時に

バン!

ダダダッ!

ショットガンの音とSMGの音・・・。ギャングの抗争だろう。

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「オラオラ!!」
「撃てー!撃てー!」

誰が発したかわからない言葉は銃弾に呑まれて聞こえなくなる。

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ギャング「クソッ・・・」

「おいおい・・・隠れるのか? 出てこいよ」

ショットガンを持ったギャングが壁に隠れているギャングへと近寄る。

グオーン!!

いきなり聞こえてきたのは車の音。

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ガシャーン!!

黒いバンはRiesのローライダーに激突し、停車する。

降りてきたのはまたしてもギャングだった。

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ダダダッ!

乾いた音が一定間隔で聞こえる。

「皆殺ししてあいつを救出しろ!」

流れ弾がRiesたちへと飛んでくる。

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Riesはよけたものの、彼の彼女は被弾したのであった。

女「ぐっ・・・」

女はそのまま倒れこむ。

Ri「おい!しっかりするんだ!」
女「・・・っ・・・」
Ri「今救急車呼ぶからな・・・」
女「あの子を・・・あの子をお願い・・・」
Ri「何バカなこと言ってんだ、気をしっかり持て」
女「ごめんな・・・さ・・い・・・」

女は息絶える。

Ri「クソぉぉぉーー!!」

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彼は怒りに任せ、拳銃を取り出すと次々にギャングを手当たり次第に撃ち殺した。






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「なぁ、Riesが汚職し始めたの、知ってるか?」
「ああ、知ってるよ」
「上層部は元々そういうの無視してるからよ、何もないことにされてるが・・・」
「あいつが冷酷になってさらに汚職を始めた理由知らないのか?」
「知らないね」
「妻を抗争で失ったんだよ」
「・・・そうだったのか」

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Ri「・・・」

まだ若き彼は、暗黒街へと導かれるがままに入っていくのであった・・・。