City Ride cut 2




PM01:45　SSV Airport
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一台のピックアップトラックが空港内のドックへと入っていく。

？「様子見てきたぜ」

中から降りてきたのは赤いダウンジャケットを着た男。

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男「SSVを一周してきた」
女「様子は？」
男「シダーグローブはサツが陣取って――」

男はSSVの状況を簡単に説明すると、荷台に積んできた荷物の整理を始めた。
女はというとある車の手入れをしていた。

？「お、メンテナンスしてくれたか」

女に声がかかる。

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女「はい、ボス」

ボスと呼ばれた男は誇らしげに車を見上げている。

ボス「いつもすまないな」
女「いえ、ボスの大切な車ですし」

さっきのメンバーとは打って変わった態度にボスは軽く驚きながらも車へと乗りこむのだった。


―同時刻　シダーグローブ
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Meer（Me）「LCも夏だっていうのに結構涼しいのねぇ…」

Meerはシダーグローブへ訪れていた。

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Me「誰よこんなところに霊柩車捨てた奴！　邪魔じゃないの！！」

事故か何かか、歩道を遮るように放置された霊柩車にMeerはキレるのだった。

Me「坂ばっかで疲れるわ…。Alexに車で送ってもらえばよかった」

Meerが癇癪を起すまで、あとちょっとという所だろうか。
目つきは鋭くなり、まるで何かを威嚇するような…。

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Me「・・・あとちょっとね」

彼女はシダーグローブのある邸宅に訪れるようだ。

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Me「はあ・・・すいません、Meerですけど」

「・・・」

ドアベルを鳴らしたものの反応はない。
吹っ切れたMeerはドアを開けようとする。

ガチャガチャ

ドアは無情にも開かない。

Me「居ないなら呼ぶなっつーの。私に対する挑戦状？　もう二度と来ないわ」

Meerは怒鳴り散らすと電話を取出し、Alexに電話する。

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Me「もしもし？」
Alex（Al）「んー？　どうした？」
Me「む　か　え　に　き　て　！！！」
Al「お、おう・・・。すぐ行く」

Meerは半ばキレ気味に迎えの手配を寄越すと少し落ち着いたのか、山を見上げる。

Me「この向こう側にヘリ墓場があったんだっけ」

彼女は感慨に浸りながらこの町の行く末を見届けたいとも願っていた。

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ブレーキ音とともに黄色いマッスルカーが止まる。

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Me「遅かったじゃない」
Al「SIからSSVのここまではさすがに無理があるぞ」
Me「ふふふ、ごめんなさい」

彼女は車に乗り込む。

Al「このまま帰るのでいいか？」
Me「ええ、良いわよ」

車はUターンをし、引き返していく。

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Me「つくづく思ったけどこの町は楽しいわね」
Al「まぁ広いしな。プレイスポットも多いし」

Meerは外の景色を眺めながらAlexと会話を始める。


のかと思いきやいきなりAlexの（銃声）をするなり（ｒｙ

Al「！？」
Me「暇だし付き合ってよね」
Al「今運転中だ！！危ないからやめてくれ！！」
Me「ちぇっ」
Al「家に帰ってからな…」
Me「一本取れたわ」
Al（夏休み入ったからか無駄にテンション高いな…。早くも俺が持たなさそうだ…）

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Al「そろそろ着くぞ・・・って寝てるのか」
Me「・・・」
Al「寝てる時だけは静かなんだよな…」

AlexはMeerに軽く微笑むと、口を軽く交わすのだった。

Al「騒がしいお姫様、ゆっくりおやすみください」