City Ride cut 2



PM 03:24 SI Bedford Point付近
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ひとしきり降る雨の中、目につく青いマッスルカーが南下していた。

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そのマッスルカーはあるビルに停車する。
行きかう人々は横目に派手なマッスルカーを眼光に移しながら通り過ぎていく。

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Spire(Sp)「・・・ここか」

このマッスルカーはSpireの長年の愛車。
車検の以外時は常にともに歩んできた車両だ。

Sp(もう10年近いな…)

Spireは感慨、過去に浸たりながら、ある人物を待っていた。


グオーン


甲高いスポーツカーの音が聞こえてくる。
雨の音をも消し去りながら・・・。

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中から降りてきたのは「あの女」だ。

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女「早かったのね」
Sp「・・・お前が遅いだけだ」

一見カップルの会話とも取れる会話。
しかし現状は違う。

あくまで「生み出された不思議な縁」でしかないのだから。

Sp「そういや、お前・・・名前なんて言うんだ?」
女「名乗ってなかったわね。そうね・・・、Noraでいいわ」
Sp「ちゃんと本名を名乗ってくれ」
Nora?「本名に決まってるじゃないの」
Sp「そうか…」
Nora(No)「タバコ、吸ってもいいかしら?」
Sp「煙が充満すると困るから窓を開けてくれ」

Spireがそういうと、Noraは窓を開け、タバコに火をつける。

No「・・・」
Sp「・・・」

2人の間に沈黙が流れる。
Noraは煙草を吸い終えると唐突に切り出す。

No「あなたの上司…あなたを消すために武器を集めているみたいよ」
Sp「そうか」
No「今夜SIの桟橋に船が一隻、着くことになってるわ」
Sp「・・・」
No「その積荷、奪うなり燃やすなり好きなようにするといいわ」
Sp「・・・何故そんな情報を俺に?」
No「あなたは私の恋人のお兄さん…将来的には義理のお兄さんになるかもしれないからよ」
Sp「そうか・・・」
No「話はそれだけ。また連絡するわ」

Noraはどう言い残すと車を降り、自分の車で去っていく。
Spireはそれを見届けた後、車をスタートさせるのだった。

Sp「どこまでも不思議な”妹”だ」



――PM 10:12 SI 桟橋
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黒いスーツの男と黒いボート・・・。
夕方まで降った雨は何の形跡も残さない。

――はずだった。

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次の瞬間に鳴り響いたのは連続した乾いた音。
銃弾の雨が黒い男たちに降り注ぐ。

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その男たちからも銃弾の雨が降り注ぐ。

Spireは物陰に隠れながら的確に打ち抜く。
血の雨を降らせながら、男たちは絶命していく。

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Sp「ふぅ・・・。このボートか」

Spireはボートに乗り込むと北に進路を切る。

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Sp「M134ミニガンにM4、RPGにPGS-1・・・これだけあれば戦争ができるな」

Spireはかっさらった武器を確認していた。

Sp「覚悟していろよ・・・」