City Ride cut 2



AM 11:23 SI 病院
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Spireは弟の顔を見に、病院へと訪れていた。

そこで思わぬ人物に遭遇するとは知らずに。

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帽子をかぶった青年とすれ違うのだった。

青年「あっ!!」

青年はすれ違うと同時に声を荒げると振り向いて話しかけてきた。

青年「Spireさんですよね?」

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Spire(Sp)「嫌、人違いだろう」
Spireはあえて否定する。

青年「でもCathさんに見せてもらった写真と容姿が全く同じですし…」

Sp(あいつ…俺の写真見せびらかしてるのか…)
Spireはそんなことを考えながら唐突に切り出す。

Sp「君がCathの言っていた元STAGのスナイパーだね?」

その場にいない「彼女」が作り出す数奇な巡りあわせ。

青年「俺、Dale・Boydって言います。好きなように呼んでください」
Sp「Cathは君のことをBoyって呼んでたな…。とりあえずそう呼ばせてもらうよ」

Spireと”Boy”は初めての対面を済ませる。
どこか似ているようで似ていない2人。しかし2人とも人を殺してきた身に違いはなかった。

Sp「用事がある。また後で昼でも一緒にどうだ?」
Dale(Bo)「是非、ご一緒させてください」
Sp「SIのストートン カフェに12時過ぎに会おう」

Spireはそう言い残すと病院へと入っていく。





PM 00:12 SI ストートン カフェ
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Sp「・・・」

Spireは煙草を吸い終えると、行きかう車を見つめる。

グオーン

背後から車の音が聞こえてくる。

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一台のステーションワゴンが入ってくる。

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Bo「すいません、待ちましたか?」
Sp「・・・いや、せいぜい10分くらいだ」
Bo「道が混んでたもので・・・すいません」
Sp「そんないちいち謝らなくても…」
Bo「すいません」
Sp「ほら、また・・・」
Bo「ため口苦手なんですよね・・・」
Sp「そうか。だがこう・・・敬語で話されると正直落ち着かないんだ」
Bo「できる限り努力はいたします」

2人は会話をいったん中断し、店へと入っていく。





――同時刻 SI ビル 反STAG演説会場
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反STAGを唱える有力者や市民がここには数多く訪れていた。

かつてはSTAG支援側であったCathも今では反STAG側についており、様々な有力者も反STAG側についている。

「すいません」

一人の女性がCathに声をかける。

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Cath(Ca)「どうかしました?」
女「あのう・・・STAGを配備した理由って何なんですか?」
Ca「ギャングの廃絶の為でしたけど・・・?」
女「そうではなくて・・・その、ギャングは前からいたのに今年になって急に配備した理由です」
Ca「ごめんなさい。それを話すことはできません…」
女「そ、そうですか…。立ち入ったこと聞いてしまい申し訳ありません」
Ca「いえ、お気になさらないでください」
Ca(話すことはやっぱりできないわ・・・決心がいまだに着かないもの・・・)

彼女は苦悩におぼれながら、参加者に耳を傾ける。
それが議員の仕事でもあるのだから。
議員は自分の気持ちを押し殺さないといけない、そう彼女は自分に暗示をかけているのだった。


――同時刻  STAG 本部
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隊員1「なぁ・・・反STAGの演説があっちのビルでやってるらしいぜ」
隊員2「ほう・・・まぁあんなのやったところであんまり意味があるとは思えないがな」
隊員1「だよなぁ・・・」
隊員2「武器輸送の話は聞いてるか?」
隊員1「ああ、聞いてるとも。Vice Cityに武器を運ぶんだろ?」
隊員2「そうだ。警護は俺らエコー部隊がやるらしい」
隊員1「めんどくさいなぁ・・・」

STAG隊員たちは他愛もない話から仕事話まで様々な話を続けていた。
今後起こりゆる事象など知りもしないまま…。