City Ride cut 2



AM 11:24 PL 桟橋
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Spire(Sp)「・・・」

Spireは深い眠りについていた。
朝方から降り続ける雨、彼は雨にうんざりし、人通りのない桟橋へと続くトンネルの中で腕を休めていた。

Sp(まだ降ってるのか…)

なおも降り続ける雨にSpireは観念したかのごとく、車のアクセルを踏む。

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勇ましくも静かなエンジンを立て、車は走り出す。

Sp「昼でも食っていくか」

彼がPLに訪れたのは昨日の夜。
潜入捜査官という肩書を持つが、本人はそんな面倒なことはやりたがらず、今日では「何でも屋」のようなことをしている。

彼の所属する部署はRiesが部長なこともあり、汚職も行われている。
彼自体はそんなものには興味がなく、単純に「自分のやりたいこと」を成し遂げている。

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――セントマークス
レオーネの本拠地であるシマ。イタリア料理屋や洗濯屋などさまざまな店が密集する。

Spireはここにある料理屋、マルコズ ビストロに訪れていた。

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街の騒音と主に聞こえる雨の音と雷鳴。
つくづく街は生きているのだと納得してしまうのだった。

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――同時刻 SI NEWPORT 路地

Alex(Al)「ったく…ずぶ濡れだな」

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Alexは路地を歩いていた。
朝方から降り続ける雨の被害者はSpireだけではなく、Alexも被害を受けていた。

Al「予報じゃ晴れだったんだがなぁ・・・」

そうぼやき、彼は空を見上げる。
どんよりと灰色に濁った空はどこか幻想的であった。

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Al(寒いな…早く帰ろう…)

Alexは冷たい滴に身を凍えさせながら早歩きで帰路へと着く。

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Meer(Me)「おかえりAlex・・・ってやっぱりずぶ濡れなのね」
Al「ああ、ただいま…風呂沸かしてくれ…」
Me「そういうと思って沸かしてあるわ。風邪引く前に入ってちょうだい」
Al「助かるよ」

Alexは風呂場へと身を震わせながら歩いていく。

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Me(冷蔵庫に入ってたAlexのエクレア食べちゃったけどバレないわよね・・・)

Meerは何事もなかったの如く装うのだった。





シュッ!シュッ!

空気を切る乾いた音が聞こえてくる。

Al「何の音だ? Meer?」

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一瞬場が固まった。

Al「・・・」
Me「・・・えっとね、そこにナタがあったから振り回してたのよ」
Al「・・・そうか、腕とか切らないようにな」

Alexはそう言い残すと立ち去る。

Al「衝動的になってるのか…? 今度どこか連れて行くか…」

Alexはそう誓うと見ていたテレビの続きを見るのだった。