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サンフィエロ ドハティ サプリ製造工場 ミーティングルーム
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Sasha(Sa)「嘘でしょう…!」

仲間が集められ、今後の方針や、現状報告をしていた中で声を荒げたのはバックアッパーとしてハッキングを担当するサーシャ。
普段は冷静な彼女が声を荒げるとは、よほど大きな問題が生じたという事だろう。

Tylor(Ty)「どうしたサーシャ」
Sa「落ち着いて聞いてください。クラブ・リーガルと北部のショールームがトライアドに包囲攻撃されています」
Ty「それはどういうことだ!」
Sa「おそらくは、トライアドが領地拡大を狙っているものかと…」
Ty「クソ野郎どもめ…すぐに取り返すぞ!ジェイク!」

ボスは怒りをあらわにしながらジェイクに声を掛ける。

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Jake(Ja)「ああ、そう言われるのを待ってたぜ」

ジェイクはホルスターからハンドガンを取り出すと、安全レバーを解除する。

「カチッ」

無機質な金属音が鳴る。準備が出来た合図の音だ。

Ty「アタシらにケンカを売るのは100年早い」
Ja「売られた喧嘩は買うものだ。…上等じゃねーか」

ボスとジェイクはお互いに気合を入れる。サーシャはそんな2人に対し、冷静に言葉をかける。

Sa「ダリルさんと周辺メンバーが応戦してくれています。彼らだけでは防ぎきれるかどうかは時間の問題です」
Ty「ああ、わかってるさ。サーシャ、バックアップは頼んだ。状況を随時報告してくれ」
Sa「言われなくてもわかっています。なんとしてでも防ぎますよ!」
Ja「準備は整った。行くぞ、ボス!!」

ジェイクは車のキーを手に取り、ボスと2人でサプリ工場を後にする。
行先は一番近いクラブ・リーガル。ルチャの重要な収入源の1つだ。ここを潰されてしまっては元も子もない。


――同時刻
サンフィエロ バッテリーポイント ガレージ
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Carla(Ca)「…忠告はしたけれど状況が状況じゃ無意味ね…」

カーラは半分あきらめたかのような素振りを見せながら呟く。
彼女にとってジェイクへの忠告はとても大きいことのようだ。無論ジェイクに話していることなど数える程度にしかないのだが。
サーシャが名前を伝えて居なければジェイクから見たカーラは名前すらわからない女性なのだ。

Ca「……ルチャドールズが狙われるなんて思っても居なかったわ」

彼女はため息交じりに呟く。彼女のこの言葉の意味とは…。


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「チャンネル6 ブレーキングニュース」

「速報が入っています。サンフィエロのクラブ・リーガルでギャングによる抗争が発生しているようです」
「周辺の方は十分注意してください……たった今、映像が入ってきました」

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「どこの組織が構想しているのかは現段階では掴めておりませんが、映像にはルチャドールズの車両が確認できます」
「ZPDは通報を受けているとみられますが、民間人の怪我人も出ているとの情報もあります。近隣住人の皆様は身の安全に注意してください」

このギャング抗争のニュースをいち早く報道したのはテレビ東方ではなくチャンネル6のブレーキングニュースであった。
何故、チャンネル6のブレーキングニュースがテレビ東方よりも早く抗争のニュースを報道出来たのか。
報道ヘリが偶然通りかかっただけ、と言えばそれまでなのだ。無論”偶然が続くならそれ必然”なのだが。



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ダダダッ!!

飛び交う鉛玉と鳴りやまない銃声。流れ弾は遮蔽物である車や、壁、民間人や街灯など様々な物に当たっては散る。

メンバー「クソッ…!くたばりやがれ!!」

ルチャドールズのメンバーは決死の思いで怒りを込めて、攻め込んできたトライアドに向かって放つ。

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Daryl(Da)「火が消えただけでもまだマシか…クソッ!!これでも喰らえ!!」

主要メンバーの1人、ダリルはベクターをぶっ放しながら、悪態をつく。
もちろんこの襲撃に対して頭に来ているのは彼だけでなく、ルチャドールズのメンバー全員同じだ。
脳天をぶち抜かれ、既に絶命してしまったメンバーもいる。果たしてどれだけの被害が出るのか…想像もつかないのだ。

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トライアド「全員殺っちまえ!!」

トライアドはなおも包囲攻撃をつづけ、弱まるそぶりは見せない。
不運にも偶然通りかかってしまった市民は銃声に驚き、暴走を始めるばかり。

このような大規模なギャング抗争は年に数回あるのだが、今回はそんな生易しい規模ではないのが確実なのだ。

Ty「ジェイク!やっちまうぞ!」
Ja「言われなくたってぶっ潰すに決まってるだろ!」

颯爽とルチャドールズカラーのカヴァルゲートFXTで現れたのはジェイクとボス。
信号を気にすることなく、猛スピードで現場へと急行したのだ。

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ダダダダダ!!

SMGの音と連続してショットガンの音が同時に聞こえる。鉛玉は敵を貫通し、赤い鮮血で道路を染める。

Da「遅かったじゃねーか!ジェイク!ボス!」
Ja「話は後だ!ダリル!」

数日前、このクラブで酒を交したばかりだというのに、次の再開はまさかクラブの防衛になるとは2人は考えなかっただろう。
こうしてジェイクと共に無事でいられたことにダリルは神なんているのかはわからないが、何かに感謝しながらトリガーを引き続ける。

Da「クラブの中にもうじゃうじゃいるぞ!」
Ty「中のクソ共はアタシたちに任せてここにいるクソ共を中に入れるんじゃないぞ!!ダリル!!」

ボスはダリルにそれだけを託すと、ジェイクと共に入り口付近にいるトライアドを蹴散らし、ドアを蹴破り、クラブへと侵攻する。



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ダダダダダ!

クラブに侵入した2人は、武器をさらに強化する。
ジェイクはMac10をもう一丁取出し、ダブルSMGで攻め、ボスはフルオートショットガンAA-12へ持ち変える。

カチッカチッカチッ!!

規則性の正しい音で、割と静かな銃声を立てながら、ボスはショットガンをぶっ放す。
中距離の敵にショットガンはあまり効果的ではないが、では段数が多かったらどうだろう?

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答えは単純だ。外れた弾は壁へと被弾し、穴を開けて行き、命中した弾はトライアドの残党を穴あきチーズに変え、床を赤く染める。

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また1人、また1人とトライアドが絶命し、命を落としていく。
一方のボスたちと言えば、かすり傷の一つすらついていない。これが経験の違いなのだ。

Ja「全員殺ったか…?」
Ty「…みたいだ。サーシャ、外の状況はどうなってる?」
Sa「…増援は今のところ来ていないようです。防衛成功…といいたいんですが、北のショールームを占拠されてしまったみたいです」

最後の1人を始末した2人は、サーシャに状況を確認する。
ハッカーであるサーシャは交通局の防犯カメラをハッキングし、付近の状況を確認する。
周囲3km以内にトライアドと思われる車両は見当たらず、どうやらクラブ・リーガルの防衛は成功したようだ。
しかし安堵のため息をついてる場合ではないのを、3人は実感する。

所有物件の1つであるショールームがトライアドの手に落ちてしまったのだ。

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Ja「ここを守り切れたが…ショールームは奪われちまったか…どうするんだ、ボス?」
Ty「どうするもなにもまずはここの後片付けが先だ」

ボスはジェイクの質問に答えると同時に始末したトライアドの死体に目を向ける。
無機質な目を向け、銃を持ったまま絶命して行ったトライアドたち。彼らはトライアドという大きな組織からすれば捨て駒程度にしか過ぎない。
ジェイクはそんな彼らを可愛そうに思ったのか、慈悲のような目つきで死体に目を向ける。

しかし、彼らもルチャドールズに襲撃したのが運のつき。ボスとジェイク、そしてサーシャやシェリーによるバックアップがあってはどんなものだろうと怖いものなしだ。

ボスはトライアドの幹部と思われる死体から携帯を取り出すと、その形態を使ってボスは霍青娥に対してメールを打ち始める。

TO:霍青娥
FROM:ルチャドールズ
今度はアタシらの番だ。覚悟しておけ、クソ野郎。

ボスはメールを送信するとその携帯を粉々に玉砕し、ゴミ箱に投げ入れる。

Ja「スプリンクラーが作動してなかったらここも燃えてたんだな」
Ty「整備を日本人に任せたのが正解だったな」

クラブの扉の周りにわずかに残る焦げ跡を見て、危うくここが燃やされかけたのだと再認識する。
ボスとジェイクが到着したころには火などは一切見受けられなかったからだ。

Ty「次はアタシらの番だ。覚悟しておけ中国野郎…」