cut1


サンフィエロ ドハティ サプリ製造工場 ミーティングルーム
gta_sa 2015-01-01 15-32-42-622
Sasha(Sa)「上手くいきましたね!!」
Tylor(Ty)「あったりまえだろ。アタシの手にかかれば失敗なんてことはないさ」
Jake(Ja)「他のメンバーの功績あってこそだけどな。美味しい所根こそぎ持ってくんじゃねーよ」
Ty「連れないねぇ、お前も。アタシはそこまで自己中じゃないぞ」

基地の襲撃を済ませ、無事目標物であった「グリーングー」の強奪に成功したルチャドールズ。
さらにおまけとして最新鋭の戦闘機「F-69 VTOL」の強奪にも成功し、メンバー含め死亡者を出すことなく大成功に収めた。
とりわけ、戻って来たばかりのメンバーで打ち上げをやろう、と言う話になっていたところだ。

Sa「打ち上げどうします? あ、シェリーさんも呼びましょう!」
Ja「絶対呼ぶに決まってんだろ」

サーシャとジェイクはどこの店でやるか、どのメンバーを呼ぶか、その間の警備を誰にやらせるかなどを話し合い始める。
もちろんこんなに大きいことを成功させたからにはパーっと大きいパーティーをやろうと話をドンドンを膨らませて行く。もちろん警察に捕まらない範囲で。
そんな中、ボスの携帯電話に1通のボイスメッセージが届く。

gta_sa 2015-01-01 15-32-56-423
Ty「ボイスメッセージ…? 宛名は…スパークじゃないか!」

ボスは宛名を見て驚く。そう、以前助けた友好的な取引相手の”スパーク”からのボイスメッセージだ。
スパークと言えば、ZPDに激しく抵抗し、捕まりかけたていた人物。そこをルチャドールズがヘリを使って助けた…という具合だ。
万が一のことを考え双方の関係がバレないように連絡を取らないようにしていたわけだが…。

Ja「スパークからだと? どっかに隠れてたんじゃないのか?」
Ty「連絡が来たってことは復帰したみたいだな。今度はヘマしないだろうな?」

ボスはその場にいないスパークに対してジョークを飛ばせばボイスメッセージを再生する。

gta_sa 2015-01-01 15-37-07-465
――あの時のお礼にプレゼントを用意しておいたぜ。――暇な時にでも取りに来てくれ。でも、急いでくれよ。いつも通り、盗んできた代物だからな メッセージを要約すれば”あの時のお礼を用意しておいた” 同時に送られていた位置データによると場所はサンフィエロ北部の貸倉庫。少し遠いとはいえ問題はないだろう。 Ty「スパークの奴随分気前がいいな」 Ja「アイツらしいじゃねーか。それに俺たちはそれ相応のことをしてるんだ、ありがたく受け取ろうぜ?」 Ty「お前の言ってることに異議はない。さっさと取りに行くぞジェイク」 Ja「言われなくたって準備は出来てるさ。サーシャ、パーティの件はお前に任せたぜ?」 Sa「任せてください!」 ボスはスパークが相変わらずの調子なのを悟れば安堵の溜息を2人にバレないように洩らす。 「これでまたアイツとの取引ができる」そう心に呟けばジェイクを引き連れて拠点から位置データに記された貸倉庫へと向かう。 ラスベンチュラス ZPD ラスベンチュラス警察署 gta_sa 2015-01-01 15-41-52-056 小町「予定通りパチュリー・ノーレッジは保釈されたみたいですね、四季様」 四季「ええ、残念ながら彼女の尻尾を掴むことはできませんでした…仕方のないことです」 小町「これからどうします?」 四季「ゆっくり考えますよ。時間はたっぷりありますからね」 電話の相手は忠実な部下の1人、小町。四季は小町には保釈された件についてはまだ告げていなかったが、どこからか彼女が保釈されたという話を聞いたのだろう。 心配をしたのかどうかはさておき、彼女の方から四季の方に電話が掛かってきたあたり「いかにサボるか」だけではなく多かれ少なかれ「調査」のことも気にかけているのだろう。 予定通り留置期間が過ぎさり、法の元にパチュリーは保釈された。と言っても彼女の車は「証拠品」として押収してあるのでしばらくの間はこちらがあずかるのだが。 小町「とりあえずあたいはどうすればいいですか?」 四季「そうですね……貴方には十分働いてもらいましたし、2、3日休暇でも取ってください。その方が貴方も休めるでしょう?」 小町「ありがとうございます!四季様!」 調査は振出しに戻った。これ以上あがいても何かが変わるわけではない…ひとまず今は動きがあるまで待機という具合だ。 四季は十分働いた小町にささやかながら休暇を与える。今は十分骨を休めて次の動きに備えるのが賢明と判断したのだろう。 四季「今は十分に休んで次の動きに備えてください。いいですね?」 小町「わかりました!」 四季は小町の返事を聞けば電話を切る。 さて、どうしたものか……四季はそればかり考えつつデスクに座るのだった。 一方、電話を切った小町はラスベンチュラス市内にあるとあるファーストフード店にいた。 gta_sa 2015-01-01 15-46-46-619 小町「休暇も貰ったことだし、久々にサンフィエロに行ってみるか…」 食べかけていたハンバーガーを一口で平らげると携帯のロック画面を解除し、メールを確認する。 ――新着メッセージ1件 1通だけの新着メール。メールの宛名は…ヘレナ・ハーパー。小町はこの名前に見覚えがある。 小町「ハーパー…トライアルの新メンバーだったかね」 メールを開けば内容を確認する。 どちらかと言えばメールというよりかは業務報告に近い内容。簡単に言えば「サンフィエロに目立った事件はない」ということだ。 小町はふと、四季の側近ともZPDの外交官ともいえるキンジーの存在を思い出す。 小町「そういえばあの人はどうしてるんだ…?」 四季が定期的に会って話すキンジー。小町が彼女と顔を合わせたのは数回ほどでしかない。とはいえ、随分濃いキャラクターであったため、どうも頭に覚えているようだ。 彼女のことよりも今はサンフィエロの方にいるトライアル7のメンバーに顔を見せるのが先決か、と小町は自分で結論付けファーストフード店を後にする。 gta_sa 2015-01-01 15-48-14-659 小町「そうだ、戻ることを伝えておかないとね」 小町はふと思い出したかのように携帯を取り出せば先ほどのメールに返信をする。 ――明日少しだけサンフィエロに戻る。みんなにも伝えておいてくれると助かるさね それだけを打ちこんで送信ボタンを押す。無事送信されたのを確認すれば夕日に照らされる愛車の赤いC7コルベットに乗り込む。 小町「……長旅になりそうさね」 一言呟けば小町はアクセルを踏み、日が沈んできたラスベンチュラスを颯爽と走り抜けるのだった。 ラスベンチュラス ホテル・エメラルドアイル 20150101 (2) ラスベンチュラスのストリップ大通りを北に行ったところにある大きな高級ホテル、エメラルドアイル。 このホテルの立体駐車場に向かう一台のオールドクーペが走っていた。ハンドルに刻まれた「Q」の文字…「クラシック社」のロゴマークだ。 20150101 (3) ホテルの駐車場に吸い込まれるように止まれば、それまで低く乾いたエンジンサウンドが切れる。 ドライバーは誰が予想しただろう、アルターCEOの風見幽香だった。…しばらく間が流れた後にぽつりと呟く。 幽香「懐かしい写真ね……これは私が副社長だった時の…」 車のダッシュボードに張られた写真を見つめればポツリと呟く。前CEOとのツーショットの写真…。 思えば前CEOは移動用のリムジンに仕掛けられた爆弾で暗殺されたのだった。犯人は当時アルターと敵対していたギャングと言われているも、真相は闇に葬られたまま。 幽香はその努力と貢献をかわれて株主総会にて芋づる方式の形で亡きCEOの椅子に座った。 当時は彼女の陰謀では、などとバッシングするメディアもあったが今ではまるでその事実が無かったかのように鳴りを潜めている。 20150101 (1) 幽香は車を降りればまっすぐとエレベーターホールへと向かう。 既にチェックインはしてあり、部屋鍵も所持している状態。部屋に戻り秘書と合流するだけなのだ。 部屋に戻れば秘書が声を掛ける。 秘書「どちらに行ってたんですか?」 幽香「少しドライブしにね…スタリオンはベンチュラスに置いていたのを思い出したの」 幽香の使用したこのスタリオンは彼女の愛車の1つ…彼女の所有する車は多種多様であり、各地を移動する彼女はその所々で自分用の車を保有している。 秘書「そうですか…”例のパーティー”までまだ日がありますが…」 幽香「その前にすることはたくさんあるわ。まずはヘリをチャーターしてくれる? ラスベンチュラスのアルターの所有物件を確認したいの」 秘書「すぐに手配しておきます」 幽香「ありがとう、助かるわ」 幽香はヘリをチャーターするように指示する。サンアンドレアス・ロスサントスに本社を置くアルターは各都市に何かしらの物件を保有し、その不動産収入でも儲けている。 ここラスベンチュラスはカジノによる観光産業が盛んな街であり、アルターも数か所にわたって物件を保有している。 今泊まっているこのホテル・エメラルドアイルもアルターが一部資本を提供しているホテルである。 幽香がコーヒーを飲んで一息ついたところで秘書が彼女に声を掛ける。 秘書「ヘリの準備が整いました」 秘書はそれを告げると扉を開け幽香に催促を促す。 幽香は手短に準備を済ませると部屋を後にし、ホテルにあるヘリポートへと向かう。
 gta_sa 2015-01-01 15-19-01-945 バララララ… 一機のヘリコプターがヘリポートで待機をしている。一定の間隔で空気を切り裂く音が続く。 幽香と彼女の秘書…名前を告げておくべきだろう。 ――はヘリコプターに乗り込むと南東に向けてヘリを飛ばすように指示する。 ヘリコプターはローター数を上げ、上昇すれば指示された南西方向へと飛んでいくのだった。