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サンフィエロ ドハティ サプリ製造工場
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Jake(Ja)「おい、ボス」

不機嫌そうな顔でボスをぶっきらぼうに呼ぶジェイク。どうしてこうなったのかを話せば長くなる。昨晩の事だ。

――では、決まりですね

TV TOHOのCEO射命丸文のその一言で結成された各組織が折をなして形成する組織「SLUWTTシンジケート(スルツ・シンジケート)」。
迫りくる政府の犬共を駆除するために彼女の提案によって結成されたわけだが、従来ルチャは姉妹組織意外とは手を組まないでいた。
さらに言うなれば組んだ相手も相手。敵であるはずの「ホワイトロックファミリー」と「トライアド」と組んだことにもジェイクは不満を抱いているのだろう。

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Tylor(Ty)「敵の敵は味方。お前も政府の組織の1つを潰すってなれば手を貸すだろ」
Ja「ボス、悪いが俺はそれには乗れねぇ。あんたとは結構長かったがシェリーを連れて俺は降りさせてもらうぜ」
Ty「往生際の悪い奴だな。柔軟に対応できないのかお前は」
Ja「無理なもんは無理だ。あんたといろいろやれて楽しかったぜ」

ジェイクの意思は既に固まっているようでありボスの制止も振り切り夜のサンフィエロへと消えて行く。
ボスからしてみれば自分さえよければ、と言う頭でもあるため彼の離脱は多少名残惜しい部分もあるがここは見送るしかないだろう。
仮にもジェイクは20代。いくらでもやり直しの効く年齢だ。

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Sasha(Sa)「ボス、止めなくてよかったんですか?」
Ty「アイツも自立の時が来たってことだろう。アタシは止めやしない。他にも使える人材はたくさんいるしな」
Sa「…少し寂しくなりますね」
Ty「お前らしくないな。寂しいならマックたちでも呼ぶか?」

別の部屋での作業を終えてすれ違いざまにジェイクを尻眼で見かけつつミーティングルームへと戻ったサーシャは
隣の部屋でも聞こえてきた2人のやり取りを聞き耳立てていたのだった。潮らしくなるサーシャに対しいつも通りの接し方をするボス。
とは言ってもどこか寂しそうであるのには変わりはなかった。

Ty「アイツが道を踏み外さないことを祈るだけだ」

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ボスはサーシャに一言そう告げればジェイクと同じく夜のサンフィエロへと消えて行く。サーシャは黙ってその様子を見つめることしかできなかった。



サンフィエロ ドハティ ガレージ
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Mac(Ma)「わざわざすまないな。待ったか?」

ここはサンフィエロにあるロックスターガレージ…ファビアーノの経営するチューニングショップだ。
ファビアーノの電話を受け取ったマックは魔理沙をこのチューニングショップに連れてくるように指示をし、フランクリンと共にこのガレージへとやってきた。

Fabiano(Fa)「いいや、待ってないから大丈夫さ。……そういえば説明を忘れていたな。ここは、俺のガレージ。というよりは、俺と仲間の拠点と言うべきかも知れないな。とにかく、ここでは車の改造も修理もやれる。改造したい車があれば、いつでも持ってくるといい」

ファビアーノは魔理沙にこのガレージについて説明をする。
説明にある通りここはマックたちのチームの拠点となっている場所。特に用事もないときでも仲間と言うのは落ち着くもの。何かあればメンバーはここに集うことが多い。

Ma「説明はファビがしたし…そうだ、申し遅れたな。俺はマック・マーシャル。このチームのリーダーみたいなもんだ。呼ぶときはマックで構わない」
Fr「俺はフランクリン・クリントン。よろしくな」

マックとフランクリンは済ませていない自己紹介をする。と言ってもファビアーノから大体話は聞いていると思うのだが。

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Ma「本題に入るが…君をここに呼んだのはチームの勧誘ってところだ。ちょうどドライバーが1人足りなくて困ってるんだ」

さっそくマックは本題である「魔理沙の勧誘」を始める。このチームはいわば「強盗団」とでもいうのだろうか。さまざまな仕事をこなしていろんなものを遂行する。
時には依頼された汚れ仕事を請け負うこともある。もちろんチームが主体となって動くこともある。やりたいようにやる、と言ったところだ。

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魔理沙「つまり、それは私の腕を買ってくれるってことか?」
Ma「ああ、買ったうえでこの話を持ちかけてるんだ。悪くないと思うんだが…」

マックが彼女を勧誘したのは彼女の腕を買ったという事だ。少なくとも彼自身は魔理沙の運転を見ていないわけだが、ファビアーノが魔理沙の腕を認めたという事はかなりの腕利きと言う事だろう。
そして今、必要なのはその辺りに良く居るドライバーではない。レースにも勝て、警察からの追跡から逃げることもできる腕の立つドライバーだ。

魔理沙「いいぜ。丁度仕事を探していたところだし、協力させてくれ」

魔理沙の答えはイエス。彼女からしても面白そうな話であったのもあるが、お金稼ぎもできてなおかつサンフィエロでの退屈な生活とおさらばできる…一石二鳥というあたりだろう。

Ma「なら話は決まったな。明日の昼過ぎにまたこのガレージに来てくれ。仕事の話があるんだ」
Fr「その後は歓迎パーティーでもやることにしようぜ、マック」
Ma「ああ、そうだな。それじゃあ今日は解散だ」

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マックは魔理沙に解散と早速仕事に取り掛かることを伝えれば後のことをファビアーノに任せてフランクリンと共に乗り付けてきた車に乗り込み帰路へとつくのだった。