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サンフィエロ ドハティ ガレージ
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Franklin(Fr)「俺がロスサントスに居て仕事をしてた頃にお世話になった、って感じだな」

来客であるレスター、意外な共通点としてフランクリンとは知り合いであった。
マックがレスターに対して抱いていた疑惑…政府の犬であるという疑いはフランクリンが間接的に晴らしてくれたわけだ。

Ma「なるほど…つまり、お前の仕事仲間だったってことか」
Le「フランクリンが居るならますます話は早いな」

フランクリンの登場で話題が脱線したが、レスターは本題へと入っていく。
彼の話を要約すると「強盗」をするのに興味が無いか、と言う話だ。
今までレースばかりやってきた他、極稀に依頼される様々な仕事をこなしてきたこのチームだが、
ここに来て自らが主体となって”ヤマ”を張るというのは大きな転換点の一つだろう。

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Ma「リスクはどの程度のものなんだ?」
Le「それはお前たち次第だ。基本的な計画は俺が練るが場合場合に応じていかに臨機応変に対応できるかが味噌になる」
Ma「……ファビアーノ、ショーンディ、魔理沙。お前らはどう思う?」
Shaundi(Sh)「アタシはアンタに任せるわ、マック」
Fabiano(Fa)「あくまで俺達の本業はストリートレースだ。時には危ない橋を渡るのも悪くはないと思うが……」
魔理沙「いいんじゃないか? 強盗なんて慣れちゃえば簡単なもんだぜ」

それぞれの意見を聞いたマックは答えを導き出すために思考を巡らせる。
もし、このレスターの提案に乗るとすれば巨額の富を得ることになる。それだけでなく裏社会における地位も格段に上がるわけだ。
リスクとしては今よりもさらに警察や他の組織に目を付けられるという事だろう。敵を増やすことは出来る限り避けるべきなのかもしれない。

Ma「……いいだろう、その話乗らせてもらうよ」

マックの導き出した答えはイエス。今後のチームの発展のためにもやはりお金は必要になるのは確実だろう。となれば答えはイエスに決まっている。
フランクリンの知り合い、というのももちろん大きい。彼の知り合いで無かったとすれば答えはもしかすると違っていたかもしれない。

Le「よし、決まりだな。それじゃあさっそく初仕事に取り掛かろう。ボードを貸してくれるか?」

レスターはチームが使用しているホワイトボードを使わせてくれるように頼めば、自らがペンと写真を片手にホワイトボードにいろいろと書きこんでいく。
題して――

whiteboard

バンク・オブ・リバティ パロミノクリーク支店強盗

とでも称することにしよう。大体の計画はボードに書かれているわけだが、ボードによればまずは隠密か派手かを選択する必要があるらしい。

Le「詳しいことはボードに書いてあるが、まずは隠密か派手かを選ぶ必要がある。隠密の方が足は付きにくいが準備が多くなる」
Ma「隠密作戦の方が準備する物の数は多いのか……」
Fr「スマートにやるとなると必要な物がそれだけ多いってことだな」

マックは2つの作戦を見比べながら、どちらがより適したものかを思考する。
どちらをとっても結果はあまり変わりはないはずだが、出来る限りメンバーの性格に合ったプランやリスクが少ない方を選びたいところ。

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Ma「今回は隠密作戦で行くことにしよう」
Le「隠密だな? なら準備から始めないとな。逃走用の車はお前たちが使った装甲クルマでいいとして最初に必要なのはBZグレネードだ」

マックが導き出した答えは「陰密」。最初の強盗というのもあり、やはりリスクが付くのは出来るだけ避けたいということから導き出した答えだ。

Ma「BZグレネード?」
Le「簡単に言えば無力化ガスだ。店内にいる人間全員をこのガスで無力化し、その隙に現金をありったけ詰め込んでそのまま逃走だ。警察もすぐには駆けつけてこれまい」

1つ目に必要となるのはBZグレネード。
これはメリーウェザーが暴徒鎮圧用に採用しようとするも、政府の許可が下りずに採用が見送られたものらしい。
つまりはメリーウェザーからそのグレネードを盗んで”有効活用”しようという計画だ。

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Le「さて、まずはパロミノクリークの支店を下見しないとな。何か適当な車を貸してくれるか?」
Fr「俺の車でよければ貸すぜ」

フランクリンの一言で、フランクリンのバッファローSにマック、レスターそしてフランクリンが乗り込む。

Ma「ショーンディ、ファビアーノ、魔理沙。もしかすると準備の際には協力してもらうことになるかもしれない。エディにも伝えておいてくれ」

マックは助手席から顔を覗かせて留守番となった3人に伝言を頼んでおく。
フランクリンは「出すぞ」と一言マックに声を掛ければ車をパロミノクリークにあるバンク・オブ・リバティーの支店へと向けて車を走らせる。



ティエラロバーダ 邸宅
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妹紅「…なにかクロードについてわかったか?」
慧音「私が調べられる範囲では大した情報は得られないな…せいぜい生年月日くらいだ」

この邸宅は慧音が政府から支給された邸宅。
本人の希望と言うこともあり、少しばかし都心部から離れた田舎町に近い場所にある。それなりの広さを兼ね備えており、室内は広々としている。
2人は”マーク対象”であるクロード・スピードについて、少しでも情報は得られないものかとパソコンを使って調べてはみているのだが、依然として情報は見当たらない。

外見からはあまり想像がつかないが、彼は一応20代であるらしい。10月22日生まれ。わかっているのはこの程度。
しかし必要としているのはこのような情報ではない。

妹紅「少し私の方でも知ってそうな奴に当たってみる」
慧音「すまないな、頼んでおいてこんな有様で」
妹紅「なぁに、謝ることはないよ。私と慧音の中だろ?」

しかしここまで情報が無いというのも逆に胡散臭く感じる。もしかすると重要な機密データ扱いで見れなくなっているのか、それとも情報が何者かによって消されているか。
慧音の話によればFIBが単独で彼をマークしているわけではないらしく、IAAが少しばかし関わっているという噂程度の話も耳にしている。

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妹紅「とりあえずボーンカウンティとレッドカウンティを行き来してる知ってそうな友人に当たってくるよ」
慧音「そうか…私も一度ロスサントスのFIB本部に戻ってもう少し情報を探ってくる」

2人は互いに顔を少し見合わせた後に、それぞれの車に乗り込み、それぞれの道へと分かれて行く。
お互い職業や境遇、いろんなことが違えど絆だけは固く結ばれている。互いがそれを口にしたり語ることはなくてもしっかりその部分では意思疎通ができているのだ。



サンフィエロ ウィンディウィンディズストリート 隠れ家 
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待機の指示を受けたクロードは呼び出されて起きながら、ひたすら待機と言う指示にはどうすることも出来なく、暇な数日間を過ごしていた。
もちろん愛車の回収や、サンフィエロ市内の地理を頭に叩き込んだりとすることが全くなかったわけではないが、今の時代地理を完全に頭に叩き込まなくとも
カーナビのおかげで大体は迷うことなく目的地まで行くことはできる。覚えることと言えば警察を撒くために頻繁に使うことになる路地裏がどこにあるかくらいだろう。

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Kinzie(Ki)「クロード、居るかしら?」

隠れ家を突然訪れたのは彼の面倒役を任されているキンジー。
電話も寄越さなければ、メールやメッセージの1つも送って来ては来なかったがまさか直接出向いてくるとは想定外だった。

Ki「あら、ごめんなさい。着替え中だった?」

ダイニング、キッチン、リビングと一つ一つの部屋をしらみ潰しに覗いた後、ベッドルームを覗けば丁度クロードはベッドの上から起き上がるところ。
偶々気が付かずに入ったキンジーは少々焦ったものの、よくある事なのですぐに平静を保ち、さっさと仕事の話を切り出す。
クロードはと言えば、仮に着替えを見られたくらいで動じるほど小さい男ではない。特に気にせず首を「気にするな」と言わんばかりに横に振る。

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Ki「話を戻すわね。とりあえずだけど、四季から仕事が頼まれたわ。KEOCは知ってる?」
Claude(Cl)「………テレビ局のか?」
Ki「ええ、そうよ。最近西海岸にも展開を始めたテレビ局…そこの名物キャスター、ステラ・ブラウンを尾行してほしいらしいの」

KEOCは東海岸を中心としているテレビ局。チャンネル6ほどではないが、かなりの人気を誇っており、東海岸のリバティーシティーにおける視聴率はチャンネル6を上回るほどらしい。
WEAZELとの業務提携を果たしたことにより、かなり規模が拡大されたのも周知の事実だ。

Cl「……何故尾行する必要がある」
Ki「なんでもチャンネル6に関する黒い情報をKEOCが掴んだらしい、って匿名で四季のところにメールが来たらしいわ」

”チャンネル6”にはその全米での安定的な人気の後ろには”黒い噂”が絶えないことでも知られている。
例えば、現CEOは何度か大きなトラブルを起こしているらしいがそのすべてを”警察への賄賂”で隠ぺいしているという話から、
”脅迫まがい”な手段で強行的な取材をしている、だのどう考えてもすぐに嘘だとわかりそうなものまでさまざま存在する。
他には”他局への妨害行為”を働いていた、なんてものも。

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Ki「貴方は知らないかもしれないけど、チャンネル6は実際、私たち警察に賄賂を渡してきていたわ。もしかすると嗅ぎつけたのかもしれないわね。私たちには関係ないけれど」
Cl「お前たちの管轄じゃないのか?」

キンジーは四季の近くに居た事だけはあり、そのような情報を仕入れるのはたやすい事。
どうやらチャンネル6を取り巻く”黒い噂”は事実である可能性が高いようだ。しかし、賄賂で揉み消されていたのではないだろうか。

Ki「賄賂自体は全部ゼン帝国に渡っていたのよね。警察が受け取っていたわけじゃないのよ」

つまり、ZPD時代に渡されてきた数々の賄賂はすべてゼン帝国にわたっていたという事。
11月から四季が自らZPDと言う形から独断で従来の警察組織の形に戻した。ゼン帝国に疑問を抱き始めた四季のささやかな”反抗”とも言えるだろう。

Ki「私が思うに、四季はこの情報が開示されることを望んでると思うの。でも正しい形かはわからないからこそ、貴方に尾行させてそれを確かめようとしてるんじゃないかしら」

四季映姫が望むのは”アメリカの秩序の安定”。当初は信じてきていたゼン帝国も今となっては四季にとっては巨悪でしかないのかもしれない。

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Cl「……引き受けよう」
Ki「ターゲットは明日の9時にKEOCのテレビ局から移動を開始するらしいわ。その時になったらまた連絡するわね」

クロードの答えを聞いたキンジーは大まかな情報だけを伝えて部屋を立ち去り、一言「またお邪魔するわね」と呟いてクロードの隠れ家を後にする。
ここに来てやっとの仕事。とりあえずは車のメンテナンスを少しばかしすることに決める。