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ロスサントス ダウンタウン IAA本部
gta_sa 2015-06-24 00-30-52-560
Layla(La)「トビアス、それは本当かしら?」
Tobias(To)「ええ、情報がこちらに来るのが少し遅れたようですが、確実に”ヤツ”だと思われます」
La「タイミングが悪いわね……”ヤツ”はあの事を知ってる……もし射命丸やFIBの連中が接触したらまずいことになるわ」

レイラが危険視している人物がサンアンドレアスに入ったという情報を掴んだ彼ら。
流石にこの情報が万が一、こちらを目の仇にする射命丸文やIAAとは仲の悪いFIBなどに渡ったとすればすぐにでもIAA長官の座を引きずりおろされることは間違いないだろう。

となれば彼の始末…と行きたいのだが、彼をマークする人物が多いがためになかなか手を出すことができない上に彼自身かなり腕の立つ人間と言うことが関係している。

La「トビアス、彼をマークしてもらえないかしら?」
To「部下にマークさせます」

レイラはトビアスに”彼”をマークするように指示する。はたして”彼”をマークする人間はこれで何人目なのだろうか。
皆目見当もつかないが、政府からも、他の犯罪組織からも目を付けられるほどのことをする”彼”は相当な腕が立つという事なのだろう。

gta_sa 2015-06-24 00-30-38-214
To「話は変わりますがスカーレットグループのパチュリー・ノーレッジの側近、小悪魔がサンアンドレアスに戻ってくるようですがこちらはどうしますか?」
La「そうね……スカーレットグループの面々を表舞台に引きずり出すのにちょうどいいかもしれないわ。NOOSEに捕まえるように示唆してくれるかしら?」

今週だけでも2人の大物がサンアンドレアスにやって来ることになるとも言える。
バイスシティやリバティーシティに出征していたスカーレットグループの重役の側近である小悪魔がサンアンドレアスに戻ってくるらしい。
おそらくはこちらに対抗するために少しでも信頼がおけてなおかつ腕の立つ者を近くに置いておきたいという具合なのだろう。

此方からしてみれば名のあるスカーレットグループの人員がやってくるのは好都合。
小悪魔を捕えて人質とすることでスカーレットグループに脅しを掛けることも可能だろう。

レイラは再び、NOOSEに彼女を捕まえるように示唆させるように指示。”彼”――クロード・スピードを捉えるよりもずっとリスクが少ない。
ここまで来たらもう後には引けない。徹底的にスカーレットグループ…いや、シンジケートひいては射命丸文と戦い、潰すしかないだろう。

La「……後には引けないわ。トビアス、覚悟はできてるわね?」
To「もちろんですよ、長官」



ティエラロバーダ 邸宅
gta_sa 2015-06-24 00-34-04-822
慧音「これ以上はわからないか…………」

射命丸文との密会を交した慧音。FIBとIAAは表向きは協力関係、水面下では敵対関係にあり互いで互いの足を引っ張りあっているうえに汚職への道を突き進んでいるという状況がある。
そしてどうやらIAAにも”クロード・スピード”の情報は回ってきているようであり、潜伏先、名前、SAPDが雇っているところまでは突き止めているらしい。
話を聞けばこちらが知っている上方のほとんどを射命丸は把握しているようだった。そう、IAA長官レイラ・モートンの”仕事”を請け負ったことも。

仮に彼に接触し、IAA上官の汚職を証言してもらおうとしても、リスクが大きすぎる。SAPDという壁の中にあるだけでなく”彼”という人間についてはまだ謎も多い。
そしてIAAが彼を野放しにしているわけがない。おそらくは見張りを付けて事細かに彼の動向を観察しているはずだ。もし、接触する人間がトリガーとなって彼が殺されてしまっては元も子もない。
それ故に彼女は射命丸に接触を禁じたわけだ。少なくとも今の段階では良い方向には転がらないだろう。

SAPDが壁となっているのは何故か。
それは至って単純な問題であり、SAPD本部署長ですべての権限を行使する四季映姫による影響が大きい。
SAPD、いや四季映姫は他の政府組織に”協力要請”はしても”協力”には比較的否定的な回答しか示してくれない。
付け加えるならばクロード・スピードがどのような人間かを把握しているというのもあるだろう。”黒い噂”を数多く知る人間というのを知っているということだ。

gta_sa 2015-06-24 00-34-38-757
慧音「妹紅の方はどうなったのか聞いてみるか」

慧音は携帯を取り出せば妹紅へと電話をかけ始める。これが頼りの綱だ。
少なくとも自分の調べられる範囲で情報を集めてみたものの、”仕事内容”まではどうしても見つからない。
本人や極々一部の人間以外は”何かしらの理由”で軒並みその件に関わった人間が死んでいるからだ。いずれも事故死や不審死、自殺と決定づけられている。

慧音「妹紅か?」
妹紅「慧音、どうしたんだ?」
慧音「私の方で調べられる限り調べてみたんだが、これ以上は見つかりそうになくてな。そっちで何かわかったことはないかと思ったんだ」
妹紅「ちょうどこれから旧友の1人に会うんだ。もしかするとそいつが何か知ってるかもしれない。慧音の方でわかったことを教えてくれるか?」

慧音は妹紅に知りえるすべての情報を伝える。盗聴というリスクを考えるかもしれないが、盗聴されないようにしっかり対策済みの端末を渡してある。よほどのことが無い限り大丈夫ではあるだろう。

妹紅「そこまで突き止めてあるならあと一歩ってところだな。後は私に任せてくれ」
慧音「後のことは頼んだぞ」

慧音は残りの情報収集を妹紅へ託せば、彼女からの続報を待つことにする。”話のタネ”を掴むまであと一歩。情報は時には武器となりうるのだ。



ボーンカントリー 牧場
gta_sa 2015-06-24 00-14-32-320

ボーンカントリーのウェットストーンにある1つの牧場。ここでは非合法の麻薬が伐採されているが、位置が位置だけに警察や市民に気付かれることは皆無であり、日常的に栽培が行われている。
ここを訪れたのは妹紅。とは言っても麻薬を買いに来たわけでも苗木を貰いに来たわけでもなく、用があるのはこの牧場を所有するとある人物……。

gta_sa 2015-06-24 00-15-26-365
妹紅「じいさん居るか?」
Truth(Tr)「やっと来たか妹紅。遅かったな不死人よ」
妹紅「遅かったもなにも、さすがにティエラロバーダからここまで時間がかかる」

妹紅が会いに来た相手とはトゥルース。彼は人目を避け、砂漠地帯やボーンカントリーなどを転々としているが、ただ1つ、この牧場だけはずっと所有し続けている。
生活をするうえで必要になる資金はすべてこの牧場で栽培している麻薬で稼いでいる。となれば、必然的に手放したくても手放せなくなるわけだ。

gta_sa 2015-06-24 00-16-38-607
Tr「聞きたいこととはなんだ」

トゥルースと妹紅は互いに少し他の人とはズレた感覚を持っている。だからこそ、こうして親密で居られるのかもしれない。
大抵の人は彼を”理解できない”と敬遠するが妹紅は理解が出来る人間。故にこのような結果を招いたと言えるだろう。

妹紅「クロード・スピード。コイツについて何か知ってることはないか?」
Tr「懐かしい名前だな……確か3年前だったかもしれん。いや、もっと前かもしれん」
妹紅「とにかくコイツについていろんな情報を知りたいんだ」
Tr「理由は聞かないでおこう。ワシにはそこまで関係があるようには思えんしな」

トゥルースは妹紅の質問に快く答える。トゥルースの話を要約すれば数年前にクロードはIAA上官、今の長官であるレイラの汚れ仕事を受けたという事。
レイラにとって邪魔となる当時のIAA上官に濡れ衣を着せた上に、さらに事故死に見せかけて殺させたという事らしい。
それだけにとどまらず、彼女はその関係者をことごとく始末していると言う話だ。

gta_sa 2015-06-24 00-18-00-541
妹紅「それは本当なのか?」
Tr「ああ、本当だ。当時を知ってる人間の大半は何らかの形で殺されているがな」
妹紅「じいさんはどうしてそれを知ってるんだ?」
Tr「そっち方面の情報を仕入れられる筋があるとだけ言っておこう」

虚言癖があるとは考えていないが、確固たる証拠があるわけでもないトゥルースの話。
話半分として聞いておいても良いかもしれないが、IAAのレイラの方で動きがあることを考えると事実である可能性は大いにあるだろう。

妹紅「でもこれで少し謎が解けた気がするよ。ありがとう、じいさん」
Tr「後ろに気を付けて帰れ。どこから”来る”かわからないからな」
妹紅「……”来る”?」
Tr「さぁ、帰った帰った」

トゥルースは妹紅に意味深な言葉を残していく。意味を問おうにもトゥルースは妹紅を半ば追い出すように指図する。

gta_sa 2015-06-24 00-18-58-464

妹紅は少しトゥルースの奇行に呆れつつも、トゥルースに従い、自分の車に乗り込み牧場を後にする。

妹紅「慧音か? いろいろ話を聞いてきた。帰ったらゆっくり話すよ。お前の家で大丈夫か?」
慧音「ああ、私の家で大丈夫だ。急がず、無事故でこっちに戻ってこい。何かあればすぐに連絡しろ。マークされてないとは言いきれないからな」

妹紅はティエラロバーダに向けて車を走らせながら慧音に連絡を取る。結果として情報を得ることに成功した妹紅。
この情報の真偽の判断も兼ねて、慧音と一度しっかり相談する必要がある。そして解決策を見出す必要もある。
ゆっくりと、彼女の手に魔の手が忍び寄っていることも気づかずに―――。