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フリントカウンティ RS HAUL
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ここはフリントカウンティにあるトラック会社。
RS HAULは長年サンアンドレアス、ひいてはアメリカを支えてきた運送会社の1つとして名を刻んでいる。輸送する物は普通郵便から乗り物の輸送までさまざまな物を輸送している。
時には”危ない物”を知らず知らずのうちに運んで不祥事として祭り上げられることもあるがやはり長年アメリカを支えてきた会社の1つだけあってその手の物はすぐに収まる。

Franklin(Fr)「今回のターゲットはトレーラーヘッドとトレーラーだ。エディ、運転は任せていいか?」
Edie(Ed)「ああ、もちろんOKだ。大型車なら任せろ」

今回このパロミノクリークのバンク・オブ・リバティ支店強盗に必要な物の1つ、カーキャリアをここに盗みに来たのはフランクリンと出所…嫌、脱獄と言うべきか。
エディはまだシャバに戻って来てから1週間も経っていないが、銀行強盗をやる上でやはり唯一トラックやトレーラーと言った大型車両の扱いに長ける彼の存在は大きい。

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Ed「マックはどうしたんだ?」
Fr「今日はレースに出てるってショーンディから電話が来た。どこのレースかはわからないがアイツはバイクレースもやってるからな」

普段ならフランクリンはマックと共に行動することが多いのだが、今日に限って彼は何故か居ない。
エディはマックとフランクリンが共に行動することが多いのを知っているからこそ、今日この場に居ないことを疑問に感じたのだが、理由は至って簡単だった。
とは言え、いつもフランクリンやマックと行動してきただけに1人欠けていると何か不思議な気分がする。と言っても気分転換には最適なのかもしれないが。

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Ed「早速ターゲットのカーキャリアがお出ましだな」

エディがフランクリンの運転する車の助手席から指差す方向にあるのはお目当てのタイプのカーキャリアと全く同一タイプのカーキャリア。
トレーラーヘッドはジョービルト・ファントムという昔ながらのトラックメーカーの製造するロングセラー車両。
ほぼ形が変わっておらず、少々古臭くも見えるが、一般的にトレーラーヘッドと言えばこのファントムが連想されるくらいには深く根付いている車両だ。

Fr「簡単に盗めそうだが……なんか怪しいな」

フランクリンとエディは車を降りてトレーラーまで近づく。日曜日と言うこともあって人の気配は全く感じられない。これから強盗する身にとっては好都合。
ハイウェイに近いこともあり、交通量も多いがわざわざトラック会社に注目しながら走行する物好きはそうはいない。
フランクリンとエディは誰も居ないことを再度確認するとトレーラーに乗り込む。幸いにも旧式タイプだったのか警報装置は装備されておらず、いとも簡単にトレーラーとトレーラーヘッドを盗み出すことに成功する。

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Ed「なんだ、意外と簡単だったな。運転だけで済みそうだ」
Fr「まだ注意は怠るなよ? もしかすると警察が居るかもしれないしな」

エディの運転するトレーラーはロスサントスのレッドカウンティに向けて走り始める。
レッドカウンティまではここからおよそ3時間くらいだろうか。それなりの距離がある。生憎こちらが乗っているのは大型トレーラー。
普段乗るようなスポーツカーや、セダン。スーパーカーやマッスルカーと比べると圧倒的に速度は伸びない。
とは言っても大きいエンジンを積んで居るだけあり、プッシュパワーや破壊力は高いし速度も低すぎるということは一切ないわけだが。

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レッドカウンティへと向かう道を沿っていく2人。特に何もなくただひたすら単調な道が続く。
フランクリンはその暇さ加減に欠伸をしながら窓の外に広がる田園風景に目をやる。

普段サンフィエロで活動するフランクリンやエディにとってはこのような田園風景は見慣れてこそいれど、あまり注意深く見ることはない。
横切る車もサンフィエロやその他の都市で見かけるような高級車よりも安い中古車や古めかしい車の方が多く感じる。

Fr「エディは田舎の方で暮らしたことあるか?」
Ed「いいや、暮らしたことないな。フランクリンこそどうなんだ?」
Fr「俺はロスサントスのガントンの方の育ちだからな……」

共に大体20代後半を過ぎているわけだが、子供のころの記憶と言うのはやはり特別な物である程度は覚えているもの。
もちろん「昨日の様に」鮮明には思い出すことは無理だが。エディはその外見からは想像もつかないがラスベンチュラスの生まれ。
フランクリンは以前も説明した通り、サウスロスサントスの東の方。ガントンの辺りでの育ちだ。

2人は暇つぶしに互いの子供時代の話、学生時代、そしてチームに所属する前の話と思い出話に花を咲かせる。
というよりもあえて故意に咲かせたというよりも暇に暇を重ねた結果、咲いてしまったというのが正しいか。

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そうこうしているうちにトラックは片道3時間ほどの道のりを走り、目的地であるレッドカウンティのトレーラーの隠し場所へと到着する。
時刻は既に夜の7時を過ぎたころか。空はすっかり沈みきり、空には星が瞬いている。先ほどまで明るかった空がたかが数時間でここまで暗くなるとは。冬の訪れを感じざるを得ない。

荒れ果てた空き家が目立つが、この空き家は普段人こそ居ないものの、ある時期にだけ多くの人が訪れる。

というのもこの場所、非合法の長距離レースのスタート地点ということもあり、年に数度、多くの見物客とレーサー、各レースチームの面々が軒を連ねる場所として知られている。
無論この時期はオフシーズン。人っ子1人居もしないうえに車の1台も置かれていない。となれば好都合。大型のトレーラーを置いても誰も文句も言わなければ怪しまれることもないだろう。

Fr「もう少し後ろだ!」
Ed「この辺か?」

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フランクリンはトレーラーを降りてエディにバックの指示を出しながら適切な位置へとトレーラーを誘導する。
邪魔にならない場所でなおかつ怪しまれない位置でありながら発進がすぐに可能な位置。重要なのは1台のカリン・クルマがすぐにコンテナに乗れる位置だ。

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Ed「案外すんなり終わったな」

エディはちょうど腰かけられる椅子を見つければ運転の疲れもあって椅子に座ってタバコを吹かしながら小休憩をする。
フランクリンもその横にある余っている椅子に腰かければトレーラー、そしてこの場所から見渡せる森に目を見張る。

Fr「……」
Ed「どうしたんだ?」
Fr「森って案外いいものだと思ってな」

フランクリンはどこからか聞こえる鳥の鳴き声や動物の声に耳を傾けながらすぐ横に走る車のエンジン音も聞く。
森の中でありながら現代社会に必要不可欠な物は切り離せない、ということを実感していた。エディはと言えばそんなこともお構いなしにタバコを吸って一服ついている。
エディからしてみればこの森に対して何かを感じているわけでもない。強いて言うなら早くサンフィエロに戻りたい。ただそんなことだけを考えているわけだが。

Ed「帰りはどうする?」
Fr「そうだな……その家の裏手に車が多分置かれてるはずだ。借りて行っても問題はないだろう」

フランクリンはエディより一足先に立ち上がれば空き家の裏手に回りこみ、止められている複数台の車から程度の良さげなカリン・フトを選べば鍵のかかっていないそれに乗り込みエンジンを始動させる。

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不規則に聞こえるエンジン音とマフラー交換による特徴的なエンジン音。このカリン・フトは手ごろなスポーツカーとして中古車市場に数多く出回っている車の1つだ。

Fr「エディ、そろそろ行かないと向こうに着くころには日付が変わっちまうぞ」
Ed「そうだな、そろそろ行くことにしよう」

エディはタバコの火を始末すればフランクリンの運転するカリン・フトに乗り込み窓を全開にする。
フランクリンはアクセルを全開にしながらサンフィエロに向けて車を走らせる。風を車内に取り込みながら、刻一刻と近づく初仕事に期待を寄せる。

ラジオの周波数は107.77。KEOCが展開するラジオ局「The MIX 107.77」の周波数なのだが、ラジオ内容を割り込む形で速報が入ってくる。

ラジオ「本日午後5時ごろ、ウェットストーンの森林地帯において銃撃戦が展開された模様です。NOOSEの大規模な出動、NOOSE側に多くの死傷者が出ている模様で――」
Fr「おい、聞いたかエディ。この近くみたいだぞ」
Ed「このあたりも随分物騒なんだな」

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車をサンフィエロに向けて走らせながらすぐ近くで、気付かずうちにこんなことが起こっていたのかと2人は驚きを隠せない。
この速報にによればNOOSEと交戦を交わした相手は現在のところ判明していないらしいが、目撃者によるとロシアンマフィアという話が出ているらしい。
2人は極力警察の検問が無さそうな道を通りつつ、多少遠回りになりつつもサンフィエロのガレージへと向かっていく。