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――ピアー69で銃撃戦が行われているその一方でイースターベイシンでは同時進行であることが行われていた。

サンフィエロ イースターベイシン 貸倉庫
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Kinzie(Ki)「……今更FIBが私に何の用かしら?」

イースターベイシンにある貸倉庫。こは様々な人が借りることができるのでもちろん政府機関のFIBですらも使用が可能。
もちろん表向きはFIBが借りていることにはなっていないのでここに証拠品の一部が運びこまれても誰かにわかることはほぼない。

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慧音「銃を下ろしてくれないか、ミスケンジントン」

護身用の拳銃を構えるキンジーに対して冷静に焦りを一切見せずに対処する慧音。
何故慧音がキンジーに接触しているのか。もちろん答えは1つしかない。”クロードの付き人”である彼女に接触することで少しでもクロードに近づこうと考えているのだ。

キンジーは慧音が敵ではないと判断するとゆっくりと銃を下ろす。そう、キンジーは元FIB捜査官。サイバー犯罪を多数取り締まってきた彼女だが、”とある組織”を調べ上げようとした際にFIBをクビになった。
もちろんその事実を慧音は知っているのだが、当時の慧音がどうにかできる権限はなく、どうすることも出来なかった。

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慧音「ミスケンジントン。貴方がFIBを嫌っているのは重々承知だ。でもその上で私たちに力を貸してほしいんだ。IAAの汚職……ひいてはアメリカの均衡の為に」

そう、慧音の目的はアメリカの治安・秩序・均衡。そのすべてを守る事。そのうえで弊害となるのがIAA長官レイラ・モートンのような大々的な汚職を働く上に立つ人間だ。
IAAとFIBは長く、表向きには”友好的”。水面下では”敵対”しているという事実がありながらIAAの射命丸文と結託し、協力関係にあるのは同じ意思を持つからである。

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Ki「”クロードが引き受けた仕事”に関連しているのかしら?」
慧音「……!! どうして貴方がそれを!!」
Ki「それはこっちのセリフよ。貴方こそどうして知っているのかしら?」

慧音の口ぶりからすればキンジーがFIBに接触される節は1つ。
おそらくはクロードに関連した事例でなおかつ、慧音の言う「IAAの汚職」というフレーズを聞くならば消去法を使うとなればおのずと残るのは”クロードが引き受けた仕事”だけとなる。

慧音「……とある情報筋からの情報だ」
Ki「その情報筋がどこか、なんて私は知ろうとは思わないけどそれは事実みたいよ。それだけ聞ければ充分じゃないかしら?」
慧音「本人から聞いた、ということか?」
Ki「ええ、本人から聞いたことよ。彼が嘘をつくはずもないわ」

此処まで聞ければもう十分なはず。なのだが慧音は何を考えているのか、キンジーに定期的に話ができないかと尋ねてくる。
キンジーは少しためらうも損はないうえ、もしかすると有益な情報を得ることも可能かもしれないと判断し2つ返事でOKを出す。

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慧音「SAPDの人間が此方についてくれるとなれば心強い」
Ki「そちらに付くとは言っていないけれどFIBは時には頼りになるわ」

慧音は汚職していないFIB、同じ志を持つIAA。敵の敵は味方。
IAAの敵であるSAPDまでも仲間に付けることに成功する。ここまでくれば怖いものはなかなかないだろう。

慧音「すまない、電話だ」

慧音の携帯が突発的に鳴り響く。
タイミングが悪いと言えばそれまでだが、何やら雲行きが怪しくなる。何かトラブルが起こったのだろうか。

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慧音「それは本当か? ……参ったな。私もすぐに向かう、そのまま付けてくれ」
Ki「何かトラブル?」

慧音は携帯を仕舞えば真っ直ぐキンジーを向く。呼吸を整えて一言「焦らず聞いてほしい」と前を気を置けば声を大にして話を始める。

慧音「クロードが襲撃に合って何者かに捕まえられた。恐らくIAAだろう。今私の知り合いが付けているところだが……早い所救出しないと確実に殺されるだろう。もしそうなったらこの国に未来はない」

重要な人間であるクロードがIAAに捉えられた。これが意味するのは”レイラにとっての邪魔者”の存在が消えるということ。
事情が事情だけにクロードは中でもかなり重要な事柄を知っている。彼が証言台に立てばレイラはいとも簡単に長官の椅子から引きずりおろされるだろう。


―――時はほんの少し遡り

サンフィエロ チャイナタウン
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昼時のチャイナタウンは中華料理を求めてダウンタウンからやってくるビジネスマンや観光客であふれかえることの多い場所。
此処を走る1台の黄色いバイソン。そうクロードの愛車だ。彼がここに訪れたのは昼食を取るわけでは決してない。かといって仕事かと言えば答えはノー。
さしずめドライブというところだ。サンフィエロの地理にもう少し慣れたいがためにこうしてわざわざ車を出してまで訪れているわけだが。

さて、その黄色いバイソンを付けるように走るこの赤いフェニックス。
いわずもがなわかるだろう、妹紅の愛車であるフェニックスだ。インポンテ・フェニックスはそのデザインと性能から70年代を代表する車の1台であり大人気のマッスルカーである。

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妹紅「今のところ大丈夫そうだな」

前を走るバイソンを見つめながら付近に怪しい車や人影はない。
チャイナタウンはダウンタウンに近いこともあり若干渋滞気味ではあるがいつも通りなので問題は特にない。

……そう、この時点まではよかったのだが。

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けたたましいクラクションの音と共に突っ込んでくる1台の大型トレーラー。
真っ直ぐ的確にクロードの乗るバイソンの真横へと突っ込んでいき、クロードの乗るバイソンは吹き飛ばされる。

いくらピックアップトラックと言えどもやはりトレーラーなどに敵うわけもなく、吹き飛ばされたバイソンは壁に激突し、走行不能に陥る。

妹紅「不味いな…!あの車は!!」

妹紅はアクセルを踏み込めば急いで現場へと近づくのだが、その甲斐空しくトレーラーに近づくころにはクロードは早々にトレーラーに乗せられ、あっという間にトレーラーはスピードを出して現場を逃走。

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そのまま妹紅はフルスロットルでトレーラーを追う。
流石にスポーツカーほどの性能は期待できないフェニックスだがトレーラーを追うくらいなら必要以上の性能を持ち合わせている。

妹紅「慧音か? まずいことになった、ターゲットが捕まった!!」

妹紅は携帯を片手に慧音に連絡をし、応援を要請しつつトレーラーと付かず離れずの距離を走行する。
一体どこへ向かっているのか、皆目見当もつかないが恐らくはイースターベイシン出たということはこの様子だと空港に向かっているということだろう。

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妹紅「警護の車が邪魔で近づけないな」

空港内に侵入したトレーラーに突然近づいてくるのは黒塗りの車。アルバニー・ワシントン……政府が好んで使うセダンだ。
車種的に見てもIAAが襲撃を仕掛けたとみて間違いはないだろう。トレーラーは空港内にある格納庫へと向かっているようだ。

妹紅「黙って見送るとでも思ってるのか!!」

妹紅は車体から身を乗り出して手持ちのサブマシンガンをトレーラー、ひいては護衛のIAA車両に手当たり次第にぶちまける。
スピードがそれなりに出て居る為なかなか照準が合わず、撃ち抜くことは出来ずじまいだが目くらましや時間稼ぎにはつながるだろう。

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トレーラーと護衛の車両たちを追跡して妹紅が誘導されるかのごとく到着したのは空港内にある格納庫。
そこで待ち受けるのは数多くのIAAエージェントとたくさん止められたアルバニー・ワシントン。つまりはトレーラーからクロードをこの車に乗せ換えるという事だろう。
だとしても何故載せ替える必要があるのかはわからないが、今はそれどころではない。一刻も早く彼を奪還する必要がある。

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妹紅「政府の腐れ外道が!!!」

妹紅は車を降りて載せ替えを防止しようと銃を手当たり次第に撃ちまくる。幸いにも慧音から多数の武器・弾薬を受け取っているので銃撃戦には困らない。
車から多数の武器を出してそのすべてをIAAエージェントに撃ち込むのだが、相手も伊達にエージェントをやっているわけではない。ローリングで回避する者や防弾ベストを着た者など厄介なヤツらも多い。

早い話ここでクロードが目を覚まして自ら脱出を図ってくれればこれほどまで楽ことはないのだが残念ながら事故の衝撃があまりにも強かったのだろう。
気絶したままエージェントたちにワシントンへと乗せられているのが銃撃の切れ目から確認できる。

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IAA「出せ!出せ!!」

IAAエージェントは妹紅の手厚い歓迎に相応の歓迎をするのだが、その隙を見計らってクロードを載せた1台のワシントンが格納庫を飛びだして滑走路方面へと走り出していく。

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妹紅「逃がすか!!」

妹紅はその隙を逃さず的確にとらえ、ワシントンのタイヤを射抜くのだが、そこは抜かりのないIAA。
なんと防弾タイヤ仕様であるらしくパンクすることなくそのまま車は滑走路へと走り去っていく。

滑走路に確認できるのは1機の大型輸送機。もしや車ごとあの飛行機に乗るのでは……万が一そんなことになれば彼の命の保証はない。

妹紅「これは使うなと言われてたがこの際仕方ない。許せよ、慧音…!」

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妹紅が取り出したのはまだ試作段階の銃……「コイル社」が開発に携わった武器”レールガン”。
まだ試作段階で実証データもかなり少なく性能は未知数。果たしてどんな効果が起こるのかわかった物ではない。

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ドーーーーーン!!

妹紅がIAAに向かってレールガンを撃った結果、車に着弾すると同時に車が爆発。IAAエージェントたちは吹き飛ばされ混乱状態に陥る。
妹紅はその隙を見逃しはしなかった。敵の銃撃が止んでいる隙に車に乗り込めばアクセルを踏み込み急いでワシントン…いや、輸送機を追う。

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妹紅「逃がすか!!!!」

流石はフェニックス。圧倒的な加速力でワシントン……いや、既にターゲットの乗る車は輸送機に入っている。
離陸寸前の輸送機に追いつけば妹紅は開いたままとなっているスロープに車ごと突っ込んでいく。

IAA「クソ、敵襲だ!!撃ち殺せ!!!」

まさかの展開にIAAエージェントは驚き、混乱状態になりかけるもすぐに立て直し妹紅の乗るフェニックスに手当たり次第銃弾を撃ち続ける。
もちろん妹紅も負けているわけではない。すぐさまカバー状態を取れば手当たり次第にIAAエージェントを撃っていく。果たして彼女はクロードを救出することができるのだろうか。