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サンフィエロ ドハティ サプリ製造工場
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ルチャドールズの拠点であるサプリ製造工場では今日、非常に大きな動きが見えた。

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Tylor(Ty)「おい、武器の準備は出来てるんだろうな?」
Daryl(Da)「ああ、出来てるに決まってるだろ」

時刻は昼下がり。今日の天気は快晴。秋も深まり、徐々に冬の足音が迫っているというのにもかかわらず少し暑いくらいの日差しだ。
メンテナンスを終えた武器をルチャドールズが愛用するSUTの荷台へと詰み込んでいくダリルとボス。
そして数名のルチャドールズのメンバーによって着実に準備が進んでいく。

――何の準備をしているのかと問えば”今夜行うトライアドへの襲撃”の準備を刻一刻と進めているところだ。
毎度のことながら襲撃の準備は当日に行うことが多い。ボスが好き勝手やっているのでしかたないのだが。

メンバーが準備を進める中で意外な来客を出迎えることになる。

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Ty「あれは……久しぶりだな、魔理沙」
魔理沙「よう、久しぶりだな、タイラー」

そう、前から友好的な関係を結んでいる魔理沙だ。武器をよく卸してもらっているのでルチャドールズからすれば非常に便利でありがたいのだ。
風の噂とマックから聞いた話によれば何でもマックが率いるレーサーチーム”インスティンクト”に加入したと言うではないか。
確かに前々から車の運転に長けているとは思っていたが、まさかあのマックが率いるチームに認められる腕前とは相当高い運転技術を持っていたのだろう。
ボスはあまり”そういう”運転をしないのでよくわからないが。さて、その魔理沙が引きつれているこちらの女性はいったい。

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Ty「そっちは誰だ?」
魔理沙「ああ、こいつは私の友達のアリスだ。こう見えても、良い奴だぜ」
アリス「"こう見えても"、は余計よ」

魔理沙の紹介にあらがったこの女性の名前はアリス。
そういえばマックの話によればバックアップ担当としてもう1人入ったと聞いている。となればこの女性がそうなのだろう。

アリス「……あなたとは、はじめましてね。私はアリス・マーガトロイド。今は魔理沙と一緒に仕事をしているわ。今後はよろしく頼むわね」
Ty「アタシはタイラーってんだ。あっちにいるのがダリル。よろしくな」

ボスは確かに身勝手な性分ではあるが礼儀はある。しっかり自分の名前と仲間のダリルの名前を告げれば一言、よろしくなと告げる。
幸か不幸か、襲撃のことは気づかれていないようではある。あまり彼らを巻き込む真似はしたくない。







サンフィエロ ベイエリア ショールーム
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まだ夜も明けきらぬサンフィエロ・ベイエリア。ここに構える一件のショールーム。
元々はルチャドールズが所有していたものだが、現在はトライアドの襲撃によってトライアドが占領、拠点として使用している。

トライアドから奪還する作戦は前々からあったものの、シンジケートの発足によってトライアドとルチャドールズは犬猿の仲だったのだが、一時的に休戦を結んでいたのだった。

しかし、それも今日まで。シンジケート関連のIAAによるすべての襲撃はすべてトライアドの首領(ドン)、霍青娥によるものだったことが判明したのだ。
シンジケートから裏切り者を追い出した、それで話は終わりなのだがそれで終わらせられないのがボス。流石に前の件も含めてトライアドにかなり頭に来ているようだった。

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Ty「作戦通り、一気に仕掛けろ。拠点にいる中国人どもは全員撃て。簡単だろ?」
Da「ホント、簡単に言ってくれるな。まぁいい、任せてくれ!」
Sasha(Sa)「今のところ気付かれていないようです、夜明けの前にすべて完了させてください」

武器を取り揃えて、部下を従えてボスはトライアドが現在拠点にしているこのショールームまで来たのだ。
暫らく好き勝手させていたがそれも今日まで。しかしジェイクの言う事が本当になるとは皮肉な話だ。
後悔はあまりしない性格のボスでも流石に「皮肉なもんだ」と考えているようだ。

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Ty「行くぞ」

武器を片手に仲間と同時に襲撃を仕掛ける。時刻はまだ午前3時。普通の人なら寝ている時間だ。
いくら大都会サンフィエロ、それもベイエリアとは言っても交通量はこの時間帯はかなり少ない。
大きな銃声は近隣の迷惑になること間違いなし、そして通報されることも間違いないだろうがそんなことに構っている暇はない。

ボスの掛け声とともに非常に大きな銃声が鳴り響く。トライアドは呆気にとられて応戦するのが遅れているようだ。増援を呼ばれる前にさっさと始末してしまいたいところだ。

しかしそんな願いもむなしく、すぐに増援が呼ばれてしまったようで、サーシャから連絡が入る。

Sa「チャイナタウン方面から2台、増援が来てます!!」

町中のあらゆるカメラはサーシャがハッキングしているため、すぐに情報がつかめる。サンフィエロはもはやルチャドールズ達の庭にも近いのだ。
そこを一度は落としたトライアドの勢力もなかなかのものだが、ルチャドールズ、いや、ボスは絶対に屈することはしない。

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すぐさま到着するトライアドの面々。4ドアのセダンが2台。計8人。武器はいずれもM4カービン。少しばかし厄介だがどうってことはない。

Ty「めんどくせぇな」
Da「これ使え!!」

めんどくさい、と呟いたボスにダリルはRPGを投げ渡す。もはや説明は不要、ロケット弾を発射する携帯型の武器だ。威力や爆発の範囲は絶大。
ダリルから投げ渡されたRPGを受け取ればボスは敵の乗るカリン・クルマに向けて撃ち込む。

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ドーン!!!

RPGはカリン・クルマに直撃、そのまま大破爆発。
もちろん乗り付けてきたトライアドたちは爆発に巻き込まれて吹き飛ばされる。何はともあれこれで敵の数は減った。
そのままボスとダリルが率いるルチャドールズの面々はOTTO'S AUTOへと侵攻していく。

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Ty「この物件はアタシたちのもんだ!!返してもらうぜ!!」

捨て台詞を吐くと同時にボスは銃弾をトライアドたちにお見舞いする。
穴あきチーズの様になっていくトライアドたち。それはさておき蜂の巣が建物内にできて行くわけだが、どうせ修繕するのだ、問題はない。

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1階フロアから最上フロアまで、すべての制圧が完了する。つまりその場にいたトライアドたちを始末したというわけだ。血なまぐささと薬莢の火薬の匂いが立ち込める。
しかし深夜だというのに派手にやった物だ。警察がじきに駆けつけてきそうだが果たして。

Sa「首領の居場所は掴めませんが、幹部の居場所を突き止めました!どうやら車に乗ってベイエリアを北に逃亡中のようです」
Da「ボス、どうする?」
Ty「んなの決まってるだろう?」

サーシャが捉えたのは拠点がダメになったのを理解し、すぐさま逃亡し始めるトライアドの幹部。
もちろんボスからしてみれば”根絶”するためにはこの逃亡している幹部も始末する必要がある。となれば必然的に追いかけて始末する以外の選択肢はない。

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ボスとダリルはすぐさま乗り付けてきたギャングカヴァルゲートFXTに乗り込めばベイエリアの北に向けて車を飛ばす。
トラクションとボディフレームの強化が施されているので当たり負けもしにくければ加速性もベースよりも高く、そしてRPGなら1発まで耐える耐久力を誇る。

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Da「見えてきたぞ!」

ダリルが指を指す方向を見やれば赤色のべネファクター・ダブスタが猛スピードで北上している。
果たしてどこに行こうとしているのか。しかし気にしている余裕などない。助手席に座るボスはホーミングランチャーを構えて赤いダブスタにロックオンを掛ける。

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Ty「ターゲットロックオン……ッ!!」

問答無用で発射、相手が気付いたころにはおそらく爆散している頃だ。

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ドーン!!

爆発と共に制御を失った幹部の乗るダブスタはそのまま炎上しながら一般車へ突っ込んでいく。その光景を車から降りて眺めるボスとダリル。

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Da「へっ、いい気味だな」
Ty「これで奴らもしばらくは手出しできねぇだろ」

トライアドの拠点も奪い、幹部も始末した。となればしばらくはサンフィエロの撤退を余儀なくされるはずだ。
ルチャドールズの得た物は多く、”奴ら”の損失は大きいもののはずだ。この調子で行けばサンアンドレアスにいるトライアド自体を潰すことも可能かもしれない。