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サンフィエロ チャイナタウン アパート
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慧音「妹紅……!! 無事でよかった……心配していたぞ」
妹紅「慧音、わざわざ来てくれたのか?」

実に10日ぶりになる2人の再開。互いが、特に慧音はこの10日間、常に妹紅の安否を心配していた。
自分が招いた結果として妹紅が捕えられる、常に自責の念に駆られ、万が一妹紅の身に何かあれば彼女は自分で親友を殺してしまったも同然になると考えていたのだ。

FIBエージェントとしての責任よりも彼女が気にしていたのは”親友”としての心遣い。
妹紅と慧音は道が遠くであったことも多かったが常に2人1組とも言えるくらいには仲が良かった。遡れば彼女たちが学生の頃からとも言えるだろう。

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Franklin(Fr)「感動の再会、ってところだな」
Mac(Ma)「まぁ報酬も口座に振り込んでおいてくれるようだし、これだけ感謝されたら苦労も忘れるような感覚になるよ」

奪還作戦後、すぐにレスターはクライアントである慧音に連絡を入れ、それを聞いた慧音はすぐにロスサントスからサンフィエロに行く旨を伝えてきた。
そして3時間ほどで慧音は拠点であるガレージを尋ねてきた。すぐさまフランクリンとマックは妹紅を匿っているこのアパートまで慧音を連れてきた、と言う具合だ。

”感動の再会”とも言える妹紅と慧音の2人をフランクリンとマックは友情というのは素晴らしいものだな、と自分たち2人と件の2人を見て感じる。
しばらく2人は他愛もない話をしていた様だが、慧音がこちらを見やると真っ直ぐこちらに近づいてくる。

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慧音「今回の件は本当に感謝している。感謝してもしきれないよ」
Ma「頼まれたことをしただけだ。報酬も貰っているし、俺たちは仕事をこなして、あんたは報酬を払う。普通のことだろ?」

慧音はマックたちに改めてしっかりとお礼を告げる。しかしマックからしてみればそれは当たり前のことであり、相応の対価は貰ってる以上感謝されるような事でもないと考えている。
しかしだとしてもだ。もしも大切な友人や恋人がこうして拉致され、居場所も分からないというのに大きな怪我もなく帰ってきたとすれば
それは確かに相応の事をしていたとしても感謝してもしきれないのかもしれない。2人を自分とフランクリンに当てはめながらマックは奥に居る妹紅を見る。

仮にどちらかが拉致でもされたら今回の様なことを俺たちはするのだろうか……。考えに老ける。

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Fr「俺たちはそろそろ行こうぜ、マック」
Ma「ああ、そうだな」

フランクリンの呼びかけに引き戻されるマック。
確かにこれ以上の長居は2人もゆっくりできないだろうと気を遣って早々に引き上げることにする。

Ma「俺たちはこれで失礼するよ、ミス・上白沢」

それだけを告げて2人は玄関に手を掛けてアパートを後にする。2人残された慧音は妹紅に伝えるべきことを伝える。

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慧音「妹紅、レイラ・モートンの事だが数日後に射命丸が記者会見を開くらしい。証人としていずれお前も呼ばれることになるかもしれないが大丈夫か?」
妹紅「やっと一区切りつくんだな? ああ、その辺は大丈夫だ。私のことは気にしないでくれ」

IAA長官、レイラ・モートン。既に犯罪取引に指図していたという疑いがかけられているうえに、今回の完全に彼女の指示による妹紅の拉致・監禁。
これらが立証されれば芋づる式でおそらく彼女のやってきたすべての疑惑や不正、汚職と言ったものがすべて明るみに出る事だろう。
少なくとも長官の座から引きずり降ろされることには間違いない。

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慧音「これが終わったらしばらくはゆっくりしよう。なんなら私の家でしばらくゆっくりするか?」
妹紅「それもいいかもしれないな」

時間も経ち、慧音という慣れ親しんだ存在もあってか妹紅は笑みを溢す。久々に見た妹紅の笑みに慧音は安堵の表情を浮かべる。
これで一区切りついた。しばらくはゆっくりできるはずだろう。その裏では”何者”かが暗躍しつつあるという事実を知らずに。



サンフィエロ パラディソ ラボ
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Kinzie(Ki)「不味いことになったわ……!」

クロードを狙う人物であったIAA、いやレイラ・モートンか。
彼女からの脅威が過ぎ去り、やっと次なるステップに移れると思っていた矢先にキンジーが掴んだのはさらなる脅威であった。
今度は個人や組織同士の問題ではない。下手を打てば地球規模、最低でも”アメリカ全土”を巻き込んだ脅威であることは違いなかった。

Ki「エイリアンの再襲来、とでもいうのかしらね……ここ数年はないがしろにされてはいたけれど厄介なことになったわ」

暫らく影を潜めていたゼン帝国が再び力を示し始めた、ということだ。ネット上、サイバー世界において異変が確認された。つまり何かしらの動きを見せ始めた、ということだ。
かつてFIBに居た時代、彼女はエイリアンの襲来を予知していたにもかかわらず、”狂言”と言われてFIBやアメリカ政府は一向に手を打つことはしなかった。

でも今は違う。彼女の言葉を信じる人間の存在が居るのだ。となればすることは1つ。この事実をキンジーの仲間、と言える四季やクロードに伝えるだけだ。

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Ki「よかった、繋がらないかと思ったわ」

キンジーはまず、彼女の上司ともいうべき四季に電話を掛ける。四季ならばコネを使ってキンジーが担当する以外の場所でも調査が可能だろう。頼る他ない存在だ。

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四季「突然どうしたのですか、ミス・ケンジントン」
Ki「不味いことになったの。貴方の元上司、ジニャック……いえ、ゼン帝国がどうやら動きを見せ始めてるみたい。近々大きいことが起きるかもしれないわ」
四季「ジニャック皇帝が……こちらでも調べておきます。報告感謝します、ミス・ケンジントン」
Ki「私の方でもいろいろ調べるつもりなんだけど、ゼン帝国のプログラムは地球にあるプログラムとは違うから解析には時間がかかりそうなの」
四季「そうですか……私にできることがあればいつでも連絡してください」

キンジーは四季のその言葉を聞けば電話を切る。
四季に説明した通り、ゼン帝国はエイリアン特有のテクノロジーを用いてるため、彼らが使うパソコンのプログラムはかなり高度で独自の物な為、頭のキレるキンジーでも解析には時間がかかる。

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Ki「四季には伝えたし後は……そうね」

続いてキンジーが電話を掛けたのはクロード。IAAのレイラ・モートンの存在もあったため、目立った行動は控えてもらっていたのだがこの脅威が取り払われたのは前述の通り。
今は緊急事態に入りつつあるということで猫の手も借りたいくらいなのだ。となれば四季以外でキンジーに手を貸してくれそうな人物は只1人、クロード・スピードだけだ。

Ki「クロード? ちょっと手を貸してもらいたいの。今から私のラボに来てくれる?」
Cl「手を貸すのは構わないが、なにかあったのか?」
Ki「こっちで直接話すわ」
Cl「ったく……」
Ki「それじゃあ早めに来てちょうだいね」

キンジーはクロードにそれだけを告げると携帯電話を切る。
さて、今伝えるべきことは四季に伝えたし、クロードにはこちらで話すことになっている。クロードがこちらに来るまでの間はゼン帝国のプログラムの解析を進めて行くことにしよう。
キンジーは早速自らで見つけた仕事に取り掛かる。芽は摘めるうちに摘んでおきたいところだ。

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Cl「やれやれ……」

まるで嵐のように連絡したかと思えば用件を手っ取り早く伝えてこちらの答えもロクに聞かずに電話を切るキンジーにクロードは少し呆れつつも、いつものことだからしかたないと割り切ってキンジーのラボへと向かう準備をする。一体何をしようというのか皆目見当もつかないが行ってみないことには何をするのかがわからない。
行くしか道はないだろう。