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サンフィエロ パラディソ ラボ
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「本日未明より季節外れで発生し、サンアンドレアス州沿岸部を通過しているハリケーンは各地に局地的な豪雨をもたらし、交通機関に多大な影響を与えています」

ローカル9のニュースが報じるのは昨日の夜くらいからサンアンドレアスの沖合で発生したハリケーンが現在、どのような影響をもたらしているのかという情報。
既に雨が降り始めて2日ほど経っており、このハリケーンの影響か大気も不安定、今後1週間近くは局地的な豪雨が降るという予報らしい。

「サンアンドレアス州横断鉄道のブラウンストリークは現在全線運休となっており、またサンフィエロのケーブルカーも運休を決め込んでいます。
SATはバスの本数を減らしての運行することを発表しており、交通機関がマヒしているようです。各都市の空港も現在すべての便を運休しており、空の便にも影響は大きいです」

さらに報じるのはそのハリケーンがもたらすサンアンドレアスの交通事情。
サンアンドレアスの都市を結ぶ鉄道と世界とサンアンドレアスを空で結ぶ空港がどちらも運行を取りやめているようで各都市間の移動を可能にしているのは車のみ。
水路は波が異様に高くなっていることもあってとてもじゃないが利用できるものではないようだ。

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Kinzie(Ki)「やっぱり……食料品がそろそろ底を突きそうなの。買い出しに一緒に行ってもらえないかしら?」
Claude(Cl)「お前でも買い出しに出かけることはするんだな」
Ki「どういう意味かしら。もう一度言ってみなさい、後悔することになるわよ」
Cl「……」

サンフィエロのこのラボに居る以上、ハリケーンが来ても大した問題ではないが食料品が底を突きそうというのは問題だ。買い出しに出かける必要があるだろう。
その判断を下したキンジーはクロードに買い出しを手伝うように頼む。いや、もっと言えば頼んでいるというよりも彼が手伝うのは確定事項のようだが。
ちなみにキンジーがラボにクロードを居させているのはゼン帝国に対する問題、というのもあるがやはり男手は欲しくなる。何かと彼が身近に居ると助かるというのもあり、自身のラボに今は居させているのだ。

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Cl「車を出す。……準備してくれ」
Ki「いつでも行けるわ」
Cl「キンジー、ならパソコンを落とせ。流石に買い物にまでもって行かれたら困るぞ」

すぐに車を出せる準備をしているわけだが、当の言いだしっぺであるキンジーは傍から見たらすぐに行けるようには見えない。
流石に車の中でパソコンをやられても困るだけなのですぐにシャットダウンするようにクロードはキンジーに伝える。
彼女がすぐに聞き入れるとは思っていなかったが、珍しいことにすぐに聞き入れてパソコンを机に置けばクロードの元へと来る。

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Ki「何してるの? 速く行くわよ」

キンジーの急変ぶりにクロードは「やれやれ」というような顔を浮かべる。
しかしこれで良いわけではあるので気にすることなくクロードは修理してからまだ日の浅いバイソンをガレージから出せばキンジーを助手席に乗せてサンフィエロ市内にあるスーパーへと向かう。

Cl「雨がすごいな」
Ki「ええ、本当にすごいわね。まるで何か起こることを暗示しているみたいで不気味だわ」

キンジーはこの雨を見てまるで”天の怒り”とも言えるような悪天候ぶりに不気味さを覚える。
まるでこれから本当に嵐が来るような……いや、嵐と言っても今回のハリケーンの様な嵐ではなく”ゼン帝国の反撃”のような突発的に起こる何かのことだが。

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Cl「……相変わらず”ゼン帝国”が動きを見せてるのか?」
Ki「ええ、もはや日常的に動いているみたいね。何かリストでもあるのかわからないけど彼らにとって都合の悪い”反対派”の大物たちも続々行方不明になってるわ」

キンジーの口から伝えられるのはゼン帝国反対派の大物政治家たちが行方不明になっているという話。
元々賛否両論で反対派も多数いたのだが、アメリカ政府が彼らとの同盟を結び、そして技術の提供を受けてアメリカを、地球をより発展させてきた部分もある。

例を言うならば最新鋭戦闘機のF-69 VTOLなんかはゼン帝国の所有するVTOLタイプのUFOを分析し、それを元に作られたものだ。

しかし本当にこの「技術の進歩」が必要な物なのかは疑問が残る部分も多い。
ちなみにここ、サンフィエロにもゼン帝国は技術のパフォーマンスだと称して、無駄なビル群を一瞬にして作り上げた。

Cl「俺のような奴らから見た”反逆者”たちはどうなんだ?」
Ki「大体リストを作って調べてみたけど、多くが消息不明だったり命を落としていたりしてるわね。残っているのはそうね……貴方を含めて残りは10人くらいよ」

流石はキンジー。仕事が速い。クロードがおそらく分類されているであろう、ゼン帝国から見た”反逆者”たちは既に多くが消息不明になっているようだ。
ともなればクロードも時期に彼らに、とも言えなくもないだろう。この影響はもしかすれば四季の元に及ぶかもしれない。

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Cl「スーパーに着いたぞ、キンジー」
Ki「さっさと買い物を終わらせましょう?」

2人は車を入り口にほど近い場所に止めれば雨に極力濡れないように足早に入口へと駆けて行けばスーパーへと入っていく。
とりあえず1週間分ほどの食糧と生活用品が必要だ。それに”アレ”も。
スーパーと言っても比較的大きい規模ということもあり、電化製品売り場なるものもこの店の中にはある。ショッピングモールではないとはいえ、便利であることに違いはない。



サンフィエロ ダウンタウン サンフィエロ警察署(SAPD本部)
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四季「すごい雨ですね……これでは身動きも取れません」
小町「そうですね、四季様……流石にこれではなにもできないですね」
四季「困りましたね、あれだけの人数が消えていて一切調査ができないというのは。おそらくジニャック皇帝が絡んでいるとは思うのですが……」

土砂降りの雨が降るサンフィエロを窓越しに見つめながら会話する2人。
エイリアン反対派の大物政治家や著名人、そしてゼン帝国の兵器と言ったものを盗んで横流しした人間が数多く消息不明となっている。
あくまで偶然、ということで片付けられているのだがこうも連続的に続くとゼン帝国が絡んでいると思ってしまうのが自然の成り行きだ。

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小町「流石にこの天気なら彼らも動かないとは思いたいですね」
四季「おそらくですが、雨の間は彼らも動けないでしょう。その間に少しでも対策が出来ればいいんですが……」

嵐ということもあり、外は夜中から降り続く雨で音はかき消されている。視界も悪く、ニュースの話では様々な交通機関が運休を決め込んでいるらしい。
航空機も飛べないような現状ではおそらくエイリアンたちもあまり活動的ではないだろうと高をくくる。もちろん実際問題、嵐が来てからそのような情報は入って来ていない。

となれば、この嵐の間に何かしら対策をひねり出しておきたいところなのだが……。残念なことに頼りの綱はキンジーだけ。
キンジーがゼン帝国のプログラムをハッキングする一方で、残念ながら解析には時間がかかっている。すぐには結果は望めないだろう。
彼女の話によれば大規模なプログラムを作り、それを動かしているようで地球に来てからではなくそれ以前の、地球に襲来する前から書き続けていた物ではないかと言う話だ。

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四季「今、頼りの綱はミス・ケンジントンだけです。せめて彼らが捕まえようとしている人間たちのリストが手に入ればよいのですが……」
小町「それならキンジーから”目星を付けたリスト”を預かってます」

流石はキンジー。言わなくてもこちらが求めている者はお見通しのようだ。
もちろんこれはゼン帝国が作成したリストではないが、ある程度大物や警察関係者の中でゼン帝国に何かしら反抗的であったり、脅威となりえる可能性のある人物をピックアップしたようだ。

四季「預かっていたのなら先に言ってください、小町」
小町「忘れてしまってて……すみません、四季様!」

小町が忘れていたというキンジーから預かったピックアップリストを四季は確認する。
名前の多くは四季とも繋がりがあったり、彼女が追っていた人物であったりと知らない人間を数える方が速いくらいだ。

ゼン帝国は結びついたシンジケートを最も脅威と感じているのだろうか。シンジケートの面々の名前が目につく。そして一部は組織内の人間にも及んでいる。

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四季「巷で良く聞かれる”スルツ・シンジケート”の面々の名前が多いですね」
小町「キンジー曰く彼らの力は国の軍1つ分に相当すると…」

ゼン帝国でも流石に軍を相手にするのは骨が折れる、いや脅威ということなのだろうか。
確かにシンジケートにおける傭兵の役割を持つ、ルチャドールズとホワイトロックファミリーの2つの犯罪組織は軍にも匹敵するほどのスキルは持ち合わせている。
経済力はアメリカ首位のアルター社とヨーロッパ首位のスカーレットグループの2社が関係している。共に世界的に名の知れている企業だ。とてつもない経済力と言えるだろう。

少なくとも今は彼らに目を見張っておくのが最良の選択、と言える。行動に移すまで、と嵐が過ぎたらすぐにシンジケートを監視するように部下に指示を出すのだった。



Act.1/Act.3