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サンフィエロ ダウンタウン サンフィエロ警察署(SAPD本部)
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四季「……報告感謝しますよ、小町」

ロスサントスに飛び、シンジケートの監視を続けている小町からの報告を受ける四季。
立場上、自分で動くことは若干難しいとはいえ、以前にスカーレット・グループを調査したように動くことは可能。
しかしながら彼女自身がメディアにも出ていることも多いのでなかなか潜入調査や尾行、監視は難しく、この手の仕事は基本的に小町や他の部下に任せている。

ゼン帝国に対抗する手段であるキンジーは現在、ロスサントスのアルター本社ビルにてゼン帝国に関連する物を調べている。その旨のメールを数日前に受け取っている。

メールには他にも色々書いており、四季はそのメールに記された彼女の意向に従ってゼン帝国から強奪されたというシップを電磁力装置の元においてGPS反応やレーダーに映らないようにしておいた。
相手も策士。おそらくジニャック皇帝のことだ、GPSにしろ何にしろ自分たちの航空機がどこに置いてあるのかぐらいはすぐに把握できることだ。

少なくともあの船をやすやすとゼン帝国に取り戻されるわけにはいかない。調査に必要となるだけでなく、彼らに対抗できる数少ない手段なのだから。

gta_sa 2015-09-15 23-30-02-087
警官「四季様、レジスタンスの件ですが何者かが手引きしたようで、ダウンタウン北部にて見失いました。おそらく拠点であるプレジャードームへ戻ったものかと」
四季「そうですか……他に何か情報はありますか?」

四季の元にやってきた警官が告げるのはレジスタンスの幹部を取り逃したという報告。
当初の予定通り、レジスタンスの幹部クラスの人間がダウンタウンにあるホテルにやってきたのだが、どこかで情報が漏れたのか、それとも運が良かったのか、逃げられてしまった。

何故、四季がレジスタンスを追っているのか。
由は非常に単純で嵐の日に起きたスカーレットグループ・アメリカ本社襲撃事件の星がレジスタンスのおそらくトップに近いと推測される人物、鬼人正邪が主導となって行われた犯行と断定されたからだ。

復元された監視カメラの映像からもそれがハッキリと映し出されており、彼女が黒で間違いはない。彼女の逮捕に踏み切ることも可能だが、まずはもう少し証拠が欲しい。
となったときに目を付けられたのがこの幹部だったわけなのだが……。

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警官「新入りと思われる人間が乗る車で逃走したようで……」
四季「新人の割にはドライビングテクニックが良い、と……」

現場に居た警察官の情報によれば、レジスタンスではあまり見慣れた顔ではない人物による手引きだったようで、パトカーをSUVという車体を活かして蹴散らすなど機転の利く人間のようらしい。
数日前にその存在を確認できた、その見慣れない顔。もし今回の一件を手引きしたのがその人物だとすれば……。既にその人物がどのような人物か、目星はついている。

警官「それではこれで失礼します」

警官はそれだけを告げて四季の居る部屋を立ち去っていく。後に残された四季はすぐさま愛用のパソコンを立ち上げて捜査資料を開く。
これまでずっと追ってきた解決済みから未解決の事件・事故すべての記録がこのパソコンに残っている。もちろんファイルは彼女らしく、きちんと整理されていて非常に見やすい。

gta_sa 2015-09-15 23-26-07-414
四季「……姫海棠はたて。ハーバード大学出身でIAA長官射命丸文と同期。レジスタンスに頻繁に顔を出しているのが確認されていますがもし彼女が今回の手引きをしたとするなら……」

普通に考えればハーバード大学出身、ともなればわざわざこんな犯罪組織に加入せずとも”普通の”生活が出来るのに決まっている。
しかしそれをやらないということは何か事情がありげだ。しかも現IAA長官と同期ともなればますます臭ってくる。ここはまだ泳がせておくべきなのかもしれない。

少なくとも四季の中では彼女は射命丸の指示の元で動いている、と睨んでいる。
以前に会った時から考えていたことだが射命丸文という人物を敵に回すことはかなり厄介なことになる可能性を考えれば今はレジスタンスの逮捕に踏み切るべきではない。

gta_sa 2015-09-15 23-25-12-146
四季「鬼人正邪は誰が何と言おうと黒ですが、IAAも動いているとなれば遺族の方には悪いですがすぐには手出しができませんね」

あの事件の被害者は数多く、遺族もその分だけ多いとあり、早急な警察の行動が求められているのだが、ここでIAAが動いている管轄に手出しをするならば敵対することは間違いない。
おそらくレジスタンスの背後には”ゼン帝国”がついてるものと推測される。おそらくその尻尾を掴むためにIAAは動いているのだろう。

少数の人間の心のケアよりもアメリカ国民、いや世界中の人間の命の方が天秤にかけたときに重いのは事実だ。ここはまず、ゼン帝国の方から片付けようではないか。



ロスサントス ダウンタウン アルター本社ビル
gta_sa 2015-09-15 23-34-24-051
幽香「……そろそろ助っ人が到着する頃ね」
Kinzie(Ki)「助っ人を呼んだのは良いんだけど一体誰を呼んだのかしら? 足手まといになるのはごめんよ?」
幽香「その辺は大丈夫なはずよ。彼女はとても腕の良いプログラマーと聞いているから」

ゼン帝国のチップ解析は想定していた時間よりも遥かに時間がかかっており、現在の解析率はやっと4割になったほど。
しかしながらそれでもプログラムの物によっては解析にかなり時間がかかるであろうと、後回しにされたものもあるので解析が進めば進むほど、必要となる時間も比例して大きくなる。

そういうこともあって幽香が用意したのは助っ人。幽香の話ではシンジケートの方の人間らしい。
とは言っても警察であるキンジーには全くと言うくらい無縁でその人物が誰かも検討がつかないのだが、腕のある幽香が選んだ助っ人ともなれば腕が立つのはある意味約束されていると言ってもいいかもしれない。

gta_sa 2015-09-15 23-36-08-762
Brandon(Br)「幽香様、スカーレットグループのパチュリー・ノーレッジ氏が到着しました」
幽香「やっと着いたみたいね。すぐに通してくれる?」

秘書であるブランドンが幽香に伝えるのは”助っ人”が到着したという旨。すぐにでも手を貸してもらいたいところなのですぐに通すように指示。

幽香が呼んだ助っ人とはそう――。
スカーレットグループの重役であり、プログラムを組んだり情報収集、ハッキング等でレミリア・スカーレット率いるスカーレットグループをアシストしている人物、パチュリー・ノーレッジだ。

gta_sa 2015-09-15 23-40-27-158
幽香「キンジー、こちら助っ人に来てもらったパチュリーよ」
パチュリー「初めまして。スカーレットグループのパチュリー・ノーレッジよ。レミィからは、スカーレットグループ・アメリカの社長を任されているわ」

軽い自己紹介を済ませるパチュリー。彼女の存在はシンジケートと交流が一切ないキンジーも把握はしている。スカーレットグループの重役ともなれば知らない人の方が少ないだろう。
彼女の自己紹介から察するに、スカーレットグループ会長のレミリア・スカーレットとは仲が良いのだろう。お互いにニックネームで呼び合う関係のようだ。

スカーレットグループ・アメリカの社長ともなれば、同じ土俵の幽香と交流があり、仲が良いのも頷ける。シンジケート結成以前からもある程度の交流はあったのだろう。

gta_sa 2015-09-15 23-38-51-657
Ki「貴方のことはテレビやなんやでよく知ってるわ。でも貴方の様な人がハッキングができるなんて思っても見なかったわ」
パチュリー「別に難しいことじゃないわ。慣れればこの程度、簡単に出来るわよ」
幽香「そうそう、パチュリーはこう見えて14歳でケンブリッジ大学を飛び級卒業してるのよ」
Ki「それなら納得ね」

重役ともなればそれなりにメディアへの露出も多い。特にスカーレットグループはヨーロッパにおけるシェアはかなり絶大な物なのだから。
パチュリーはこう見えてケンブリッジ大学を14歳と言う若さで飛び級卒業している。これはスカーレットグループの会長であるレミリアにも言えることで、この2人はその若さにしてカリスマ性を発揮したとも言えるだろう。
この経歴を見れば彼女がハッキングが出来るというのも納得のできる答えだ。

gta_sa 2015-09-15 23-42-35-395
Ki「もう少しゆっくりできたらいいんだけど今は一刻を争うわ。それぞれ手分けしてちょうだい」

このまま呑気にお互いの親睦を深めるのもアリだろう。しかし今は一刻を争う事態。いつ相手が動くのか検討もつかない。
ともなれば無駄口を叩く暇があればすぐにでも手を動かしてこのチップの解析を終わらせてゼン帝国に対する対抗策をひねり出さなくてはならないのだから。

Ki「まず、ブランドン。部屋においてある私のノートパソコンを持ってきてもらえる? 私が前に組んだプログラムを使いたいの」
Br「かしこまりました」
Ki「それとパチュリー、だったわよね。貴方はこの部分の解析をお願い。幽香はこのままここの解析を続けてちょうだい。それじゃあ始めましょう」

これで一応のメンバーは全員揃ったことになる。このメンバーならおそらく長くとも2、3日あればチップの解析を完了することができるはずだ。
中断していた作業を再開する為に、まずキンジーはブランドンに持ってきていた自らのパソコンを取りに行くように指示。
続いて幽香とパチュリーにはすぐに解析に当たるように指示を出す。2人はキンジーよりも立場は上だが、ハッキングに関しての知識はキンジーの方が上回る。
そういった意味で今、この部屋の指揮権はキンジーにある。だとしてももう少し言い方というのもあるかもしれないが、彼女にしてみればそう言っためんどくさい事は二の次だ。



Act.12/Act.14