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シミュレーション31 バーチャル サンアンドレアス
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小町「しかしまるで現実世界みたいな感じさね……不思議な気分になるよ」

小町はキンジーのラボで一度休息を取れば、なんとなく街中の探索に出かけようとガレージ前においてあったアルバニー・アルファに乗り込み、サンフィエロの中心街へと狩り出してみる。

一応触れておくとするならば、このアルバニー・アルファはまだ未販売のスポーツカーで発売は2021年の半ばと予定されている車両。一体このシミュレーションは何年代を意識しているのか、全く持って見当もつかない。

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街並みはサンフィエロの街そのものだが、夜空は不気味に赤い。
そして面白いことにやはり走っている車は現実世界では古すぎるか、これから増えるであろう車両ばかり。
おまけにバグのような車もあれば、時折モザイクのようなものが掛かったりとやりたい放題。こんなので人を騙すことができるのだろうか。

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小町「キンジー、聞こえているかい?」
Kinzie(Ki)「ええ、聞こえているわ。ちょうどよかったわ、シミュレーションを少し解析してみたいからいろいろ試してほしいことがあるの」
小町「試してほしいこと?」
Ki「ええ、まずはサンフィエロのガントブリッジに向かってもらえるかしら? 大きな反応があるの」

サンフィエロのガントブリッジはサンフィエロを代表する名所の1つで、赤い大きな橋でベイサイドエリア、つまりサンアンドレアス北部とを繋ぐ重要な橋の1つだ。
もう1つの橋はティエラロバーダと繋がっていることもあり、ベイサイドを繋ぐ橋はその1つだけ。もちろん回り込めばもう片方の端でも行くことは可能だ。

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乗っている車が速い車ということもあってすぐにガントブリッジ周辺へと到着するのだが、どうやらガントブリッジは現実世界の物とはことなるようで赤い大きな橋ではない。

小町「あー……キンジー?」
Ki「どうやらガントブリッジはエイリアンの所有物のようになっているみたいね。……にしても趣味が悪い配色ね」

橋の色はグレー。しかしグレーだけでなくどういうわけか赤いモザイクの様な、何とも形容しがたい幾何学模様のような何かへと変貌している。
現実世界における赤い大きな綺麗な橋はもはやエイリアンの所有物と化している。残念ではあるが仕方がないことなのだろう。

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小町「エイリアンがバリケードを作って通行止めしてるさね」
Ki「何か隠してあるのかもしれないわね……ここは後回しにして次のポイントに向かってくれる?」
小町「どこに向かえばいい?」
Ki「ローカル9の中継局近くの広場よ」

次にキンジーが小町に向かうように指示したのはローカル9のテレビ局近くにある大きな広場。ここでも大きな反応を示したらしい。
一体そこに何があるのか見当もつかないが、シミュレーションに居る間特にすることもないのでここはキンジーの指示に従うのが一番だろう。





 
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小町が到着したのはキンジーに指示された通りの場所。
そこは中継局から目と鼻の先にある広場なのだが、いつもの広場とは異なり、ここにあるのは得体のしれない何かであった。
厳重にエイリアンが警備しており何かを守っていることは確実なのだがこれはいったい何なのだろうか。気付かれてしまうのも困るので遠くからその場所を見つめる。

Ki「これは……なるほどね」
小町「何かわかったのかい?」
Ki「ホットスポットの1つね。シミュレーションはその大規模なプログラムからオーバーロードを起こさないように常に監視する必要があるのよ」

シミュレーション、特に小町が今いるこの大きなフィールドのシミュレーションはプログラムが多く使われているのもあり、一歩間違うとオーバーロードを起こし、大きなバグや最悪シミュレーションの起動停止を引き起こしかねない。
その為、ジニャックはホットスポットと呼ばれるものを街中に配置し、オーバーロードを防ぐために常にエイリアンに監視させている、ということだ。

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小町「ここを破壊するとどうなるんだい?」
Ki「バグが増えるというリスクはあるけどシミュレーションの起動停止はこちらで防ぐことができるから問題ないわ。むしろ、これが上手く行けば管理権をこっちに移せるわ」

このホットスポットを制圧すればシミュレーションのバグこそ増えるが、管理権をこちらに移すことができる。もちろんリスクもあるがその分だけ見返りも大きい。
少なくとも起動停止を防ぐためのプログラムはすぐにでも作れるのでその点は問題が無い。しかし今の優先事項は違う。

Ki「すぐにでもやりたいところだけど今の優先事項はシミュレーションからあなたを脱出させることよ。今は手出しをしないで大丈夫」

今の最優先事項はこの大規模なプログラムで組まれたシミュレーションの解析もそうだが、小町を現実世界に戻すこと。
シミュレーションの解析は二の次だ。ジニャックに近づくためにはシミュレーションの解析が先決ではあるが、それよりも小町や囚われた人間の安全の確保が第一優先。

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Ki「今は引き上げてちょうだい。とりあえずあなたの為にプログラムを1つ作ったわ……よし、上書き成功。HUBから車両配達を可能にしたわ」
小町「車両配達だって?」
Ki「いいから、試してちょうだい。貴方が保存した乗り物を召還させるためのプログラムよ」

キンジーがプログラムしたのは車両配達。保存した車両ならすぐにその場に召喚し乗り込めるようにしてくれるという非常に便利な物だ。シミュレーションだからこそ出来たと言えるだろう。
小町は言われるがまま、HUBメニューを開いてその車両配達やらを試してみる。とりあえずキンジーが1つ保管しておいたのは小町の愛車であるコケットMK7のパトカー。小町がそれを選択すると目の前に現れたのはそう、小町のそのパトカーだった。

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小町「これは……すごいさね!!」
Ki「もっと褒めていいのよ。とりあえずシミュレーションの探索を続けてちょうだい」

自画自賛とはまさにこの事だろう。とりあえずしばらく小町にはシミュレーションの探索を続けてもらうとして次なる解析を進めて行く必要がある。
まだまだこのシミュレーションには未知数な物も多く、もしかするとまだ見つけていない何かもあるかもしれない。それにプログラムに改ざんできる余地があるのを見る限り、新しいプログラムの追加も可能なようだ。

だからこそ今回、こうしてキンジーは新しいプログラムを追加することに成功したわけだが……。



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幽香「もっと大規模なプログラムが組めればいいんだけど」
Ki「そうね……空を飛べるみたいに、それこそシミュレーションの解析に役立ちそうなものを組めればこっちの物よね」
幽香「空を飛べる……いい案だと思わない?」
Ki「空を飛ぶスクリプトでも作るっていうの?」
幽香「ええ、何か問題でも?」

シミュレーションの解析には思っている以上に時間がかかっていることを考えれば効率を重視したプログラムを組んでそれを適応させる方が時間のカットにつながる。
しかし問題としてはこの書き換えやプログラムの追加はもちろん、相手側もすぐに気付けるのでこのようなプログラムを組めば、相手もそれに対抗したプログラムを追加する可能性が高いと言う事だ。

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Ki「あまり良い考えだとは思えないわ」
幽香「シミュレーションの管制権をこちらに移して、時間を稼げばいいんじゃないかしら?」
Ki「なるほど……ならすぐに行動に移すまでね」

答えは決まった。小町には少々骨の折れることをしてもらうことになるが、シミュレーションをこちらの物にするためには致し方ない。
となれば、まずは小町に指南をしつつ、空を飛べるようになるプログラムを作ろうではないか。2人はすぐに作業に取り掛かる。



Act.17/Act.19