cut3_ws


サンフィエロ ダウンタウン ホテル 地下駐車場
gta_sa 2015-12-22 01-34-31-261

サンフィエロ、ダウンタウンに位置する高級ホテルの地下駐車場。
市内で有数のホテルということもあり、このホテルには常に部屋は大体埋まっていることも多い。
また、ホテル内のレストランは味も評判で、宿泊客以外にもこのレストラン目当てにホテルを利用する客も多い。
そんなホテルの地下駐車場に止まっている1台の黒塗りのSUV……デクラス・グレンジャー。政府が好んで使うアメリカ製のフルサイズSUVだ。

gta_sa 2015-12-22 01-35-32-565
男「君の情報はすべて把握している。今まで君に起こってきた災難、そして交流関係や趣味、好み、それに……」
Jason(Ja)「わざわざ人を呼び出して”俺はストーカーです”って伝えに来たのか?」

このグレンジャーの中に乗るのはドライブシートに謎の男、そしてパッセンジャーシートにジェイソン。
おそらくこの仕様のグレンジャーを見るに政府関係者と言うことは明白なのだが、だとすれば何故ジェイソンと接触を図っているのかと言う疑問にたどり着く。
そしてこの男はジェイソンのことを良く知るとも言った。

gta_sa 2015-12-22 01-35-58-764
男「冗談が上手いことを言うんだな。お前を呼んだのは俺の下で、FIBとして働かせるためだ」
Ja「どうせ汚れ仕事でも寄越してくるんだろ?」

この男が所属する組織はどうやらFIB、連邦捜査局のようだ。IAAとは対照的にFIBは現在もなお、組織的な腐敗した汚職が数多く行われている。
もちろん善良なFIB捜査官も居るのだが明らかに数としては汚職捜査官の方が多い。

何故この男がジェイソンを自分の手の元で働かせようとしているのか謎は多いがおそらく彼が一時は”存在”自体を抹消されたからだろう。
FIB、それも汚職をしている人間にとってそのような人間がどれだけ便利なのかというのを理解しているのだろう。どちらにしても利用される側であるジェイソンの気持ちはあまり良いものではないだろう。

gallery1
男「”汚れ”仕事とは失礼なことを言うもんだ。まぁいい、君にはいろいろな物を渡しておく。期待に応えてくれよ?」
Ja「俺は”イエス”と答えたつもりはない」
男「君に拒否権はない。それに君の仲の良い”友人”達がどうなってもいいのかい?」

この男はジェイソンの意思の有無を問わずに勝手にFIBの”非公式”捜査官として彼を雇う。ジェイソンの友人たちを人質にとって無理やり働かせるつもりでいるようだ。

gta_sa 2015-12-22 01-36-08-828
Ja「……言葉には気を付けろ」
男「噛みつく辺り、君は”狼”だ。ますます都合がいい。さぁ、話はこれまでだ。行ってくれ」

男は一方的にジェイソンを”無理やり”FIBとして働かせる契約を結ばせると”今日のところは用済み”と早々に車からジェイソンを追い出して自分の車をスタートさせて早々に地下駐車場から車を発進させていく。
後に残されたジェイソンは自らが乗ってきた車に乗り込むと今の自宅となったウィンディウィンディズストリートの邸宅へと車を走らせる。
随分困ったことになったと、ジェイソンは溜息をついて。一体彼にはどんなことが待ち受けているのだろうか。



サンフィエロ ダウンタウン ピアー69
gta_sa 2015-12-22 01-39-11-596
Torino(To)「君に報酬を支払おうと思ってな」
Mac(Ma)「あんたは?」
To「射命丸が世話になったみたいだな」

マイク・トレノ。彼は彼が好き好んで良く使う密会場所であるピアー69にマックを呼び出した。
何故彼がマックを呼び出したのか。理由は皆目見当つかないが彼の口に出てきたのは「射命丸」の名前。
マックがトレノの存在など知る由もないが彼女の名前が出たということは知り合いなのだろう、ということだけはマックには理解が出来た。

gta_sa 2015-12-22 01-39-39-053
Ma「報酬は既に受け取ったはずだが」
To「それとはまた別だ。君は相応以上の仕事をしていたみたいだしな。まずどこから話そうか。そうだな、君の家族についてからがちょうどいいだろう」
Ma「俺の両親ならガキの頃に全員死んだ。その後は母親の方の祖父母に育てられたが2人とも寿命で死んだ。今は1人身さ」

報酬は既に射命丸の方から多額の現金がインスティンクトメンバー個々の口座に支払われている。
よって報酬は既に受け取っているのだが、どうやら”現金”以外の報酬をこのトレノと言う男は支払おうとしているらしい。

そして彼が真っ先に触れたのはマックの家族の存在。彼は幼いころに両親を事故で失くしており、以降は母親の祖父母に引き取られて育ってきた。
そんな祖父母も寿命を迎え、老いに勝つことは出来ず、病気ではなく老衰と言う形で天寿を全うして息を引き取った。

gta_sa 2015-12-22 01-39-28-480
To「ああ、君の家族についても良く知っているとも。だからこそ伝えるのは君と血がつながった家族が1人、イギリスに居るということだ」
Ma「……俺と、血のつながった家族が居る?」

トレノはIAA元長官。その情報収集能力はかなり長けていると言える。もちろんこの男がそんな人物などマックには知る由もないのだが。
そしてマックに知らされた事実。それは彼はもう1人も居ないと思っていた血のつながった家族がこの世に存在するという事実だ。
彼の生まれはイギリス・ロンドン。だがそれはあくまで赤ん坊のころの話で記憶がある時点では既にアメリカで育った記憶しかない。

gta_sa 2015-12-22 01-39-53-067
To「ああ、君の妹に当たる。君のお母さんの不倫相手だった男との子共だ」

トレノが次いで告げたのは驚愕の事実。なんと生き別れたという表記が正しいかは別として父親違いの妹だというのだ。
そんな臭いもなければそんな話ももちろん両親、そして祖父母から聞いたことなど1度もない。当たり前のことと言えば当たり前だが、その事実にマックは驚きを隠せない。

gta_sa 2015-12-22 01-40-06-951
To「住所を君に教えておく。会いに行くも行かないも君次第だ」

トレノはマックにその事実を伝え、そして情報を報酬として与えた後、ピアー69を去っていく。
はたしてトレノが与えた情報がマックにとって「良い」ものだったのか、「悪い」ものだったのかの判断は全くつかないのだが……。



ロスサントス バインウッド
gta_sa 2015-12-22 01-54-39-120
幽香「ごめんなさいね、いろいろと立て続けに仕事が入って来たものだからそっちの処理に追われていて貴方の報告を受け取るのが遅れてしまったわ」
Bicky(Bi)「問題ないから気にしないで。”現在”じゃなくて”過去”について調べたものだけど、もう必要なさそうよね」
幽香「ええ、彼はサンアンドレアスを発ったわ。情報収集能力に長ける貴方が知っているのは当たり前ね」

幽香はバインウッドに所有する自宅の1つに1人の女性を招待する。彼女は以前にも幽香と会っていた人物の1人、ビッキー。
素性は明らかにされているわけではないが、”その手”の人たちからは情報収集能力が高いことで知られている人物。

幽香も”とある男”……いや、もう隠す必要はないだろう。クロードについて彼女を使って調べさせていた。と言ってもクロードについて、というよりも彼が承った仕事について、と言う方が正しいだろう。
どうして幽香がクロードの承った仕事について調べているのか。全く見当もつかないが何か隠されていることがあるのかもしれない。

gta_sa 2015-12-22 01-54-56-307
幽香「これで彼が承った仕事はすべてかしら?」
Bi「ええ、それで全部よ。今までの仕事をすべてリストにまとめてある。水面下ではなかったことにされたものも含めてね」

幽香はビッキーから手渡された封筒の封を開けて中にある資料をざっと確認する。枚数があるのかそこそこ分厚くなっている。
その用紙1枚1枚に記されているのは今までクロードが引き受けてきた仕事のすべて。
もっと早くこの資料があれば、元IAA長官レイラ・モートンの悪事を暴くことも可能だったのかもしれないが、非合法のルートでかき集めたものなので立件できるかは少々難しい。
どちらにしても幽香はビッキーにかなりの時間を与えていた、と言うのもあって時間がある故にここまで正確性の高いものが集まった、とも言えるだろう。

gta_sa 2015-12-22 01-55-05-744
幽香「後で1つ1つじっくり確認してみることにするわ。ありがとう、また貴方に連絡するかもしれないわ」
Bi「今後ともご贔屓に」

ビッキーは今後また仕事があれば頼んでくれ、と遠回しに伝えれば乗り付けてきた高級SUV、アトランティカに乗り込みその場を立ち去る。
残された幽香はふと用事を思い出したようにその資料を片手に愛車の1つであるオベイ・9Fに乗り込み、エンジンをスタートさせる。
彼女はカーコレクターとして知られている人物の1人で、この9F以外にもエナス・コノシェンティカブリオやトリュファード・Zタイプと言った高級車や名車、希少車を多数保有している。
なお、他にもカーコレクターとしてスカーレット・グループのレミリアの名前が知られている。

gta_sa 2015-12-22 01-56-37-711

幽香「ブランドン、今からそっちに行くから本社ビルの駐車場を開けておいてちょうだい」

車内電話で幽香は自身の秘書であるブランドンにアルター本社ビルの駐車場を開けておくこと、そして今からそっちに荷物を置きに行く旨を伝える。
そしてそのまま車をスタートさせて颯爽とバインウッドの曲がりくねった道を駆け抜けて行くのだった。



Act.1/Act.3