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サンフィエロ ダウンタウン ウェルスタックド・ピザ
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Jason(Ja)「ショーンディが会わせたい奴って誰なんだろうな……」

サンフィエロ、ダウンタウン。ロスサントスのダウンタウンがアメリカ企業が多いのに対し、このサンフィエロのダウンタウンには外資系企業のビルが多い。
ロスサントスのダウンタウンに比べればあまりビルが多いとは言えないが密度は此方の方が上だろうか。
そんなことは良しとして今、彼が訪れているのは全米でチェーン店を展開しているピザ屋ウェルスタックド・ピザ。リーズナブルな価格と一貫した安定した品質と味から人気を誇っている。

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ちょうどお昼時のウェルスタックド・ピザの店内に入ってくる2人の女性。
お昼時、そして店柄からそれはごく自然のことだが、1つ違う事と言えば彼女たちの方から、ジェイソンに声を掛けてきたという事だ。
つまり、これがショーンディが合わせたかった相手。待ち合わせの時間より少し早いが早いことに越したことはないだろう。

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慧音「一度会ったことがあるかもしれないが、私は上白沢慧音。こっちは藤原妹紅。ショーンディから君についての話は聞いている」
Ja「悪い、あまり人覚えるのは得意じゃないんだ」
妹紅「その点についてはあまり気にしないから大丈夫だ」

慧音、そして彼女が引き連れている妹紅はジェイソンに軽い自己紹介を済ませる。
2年前のエリア69襲撃の時にこの2人とジェイソンは1度対面したわけではないが同じ計画に参加はしていた。
とは言っても実際に会ったわけでもなければ2人とは別のポジションに着いていたので実質これが初対面となる。

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Ja「それで……今日は何の用で?」
慧音「ショーンディとは2年前の一件で同じハッカーチームに居たから交流をずっと持っていたんだが、たまたま君の話を彼女がしてくれてね……」

慧音の用件を端折って説明するとすれば、慧音はショーンディからジェイソンが政府関係組織の人間に非合法で雇われている、ということ。
もちろんその組織を詳しくは知らないが可能性的にFIBであるということを事前に聞いていた。そしてショーンディの願いもあってこうして面会することになったということ。
ジェイソン自身ショーンディに話したのは非合法的に政府関係の組織の人間に雇われている、ということだけ。
これだけでもかなり危険な橋だと思うのだが、さすがに監視までは付けていないのを確認済みなのでショーンディには打ち明けたという具合だ。

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Ja「そうだったのか……それで当の本人は今どこに居るんだ?」
妹紅「ショーンディならインスティンクトで仕事があるとかでそっちに出かけてるよ」

ショーンディはインスティンクトの方に別件で出向いており、此方には来る予定は今のところないと言う事らしい。
そういえばインスティンクトのチームリーダーであるマック・マーシャルがイギリスに渡るとかいう話を聞いたのをふと思い出す。
チームのリーダーが変わったのだからそれ関連でまたいろいろと片付ける事が生じるのは無理のないことだろう。

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Ja「そうか……」
慧音「ここだと場が悪い。人に聞かれない場所に移動したいんだが構わないか?」
Ja「ああ、構わないよ。けど、どこに行こうっていうんだ?」
慧音「ここへはヘリをチャーターしてきてる。近くのビルにヘリを待機させてある。私の邸宅に案内しよう」

ここはサンフィエロの中心地。こんな場所ともなればどこの誰が会話を盗み聴きしていてもおかしくない。ましてや内容も内容だけにあまり人に聞かれない方が賢明なのだ。
それを予め見越していた慧音は普段は車で来るこのサンフィエロをわざわざFIBからヘリを借りてきてサンフィエロに来たのだ。
3人は店を出てその指定されたヘリを待機させているというビルへと移動する。

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ビルの上でプロペラを回転させ、いつでも離陸の準備を整えている一機のバッキンガム・スウィフトヘリコプター。
やや大柄のヘリでセレブなら誰もが利用するようなヘリコプターだ。機内はそこそこ広いのでくつろぐこともできるので政府機関も好んで使用する傾向があるような気もする。

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3人はヘリコプターに乗り込めばティエラロバーダにあるという、慧音の邸宅へと直行する。
ジェイソンはヘリコプターを頻繁に操縦することはあるが、こうして後席で乗客として乗るのはいつ以来だろうか。そんなことを考えつつ、この2人が一体どういう人間なのかも考えて見る。
一番はやっぱり政府関係者と言う答えがしっくりくる。だが、他にも考えられる可能性はいっぱいあるのだ。そういえばショーンディから相手の素性について何も聞いていないのを思い出す。

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ティエラロバーダを通るラスベンチュラス方向へ、サンフィエロ方向へ両方を結ぶハイウェイの脇道に逸れたところに佇む立派な豪邸。
立地としてはいかがなものなのか、と思う所はあるがヘリコプターをチャーターすることも可能で、家の前にはシルバーの英国製4ドアクーペ、デュボーシー・エグゼンプラーが。
これらを踏まえれば彼女がお金持ちであることは明白なのだが、つまりこれはどういうことなのだろうか……。

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慧音「とりあえず適当なところに腰掛けてくれ」

慧音の案内の元、邸宅内に通されるジェイソン。ここは邸宅の一部でしかないが、非常に高い天井が取られている部屋で外も良く見える。実に開放感の高い部屋だ。
寝室やキッチンなどはまた別の部屋にあるのだろう。どちらにしても非常に大きな屋敷であることに変わりはないので目立つはずなのだが、どうやらいろいろ対策を引いているらしく、防犯や盗聴などを未然に防いでいるらしい。

ジェイソンは慧音に言われた通り、適当なソファーに腰を下ろせば一息ついたところで3人、というよりも妹紅は早々にガレージへと行ったので2人なのだが用件に入る。

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慧音「早速要件に入るが、君を雇っているのはFIB捜査官のオリバー・フィギスで間違いないか?」
Ja「どうして知ってるんだ?」
慧音「……私もFIBのエージェントだ。とはいっても内部対立が起こっていて腐敗したFIBの中で私の様な真っ当なエージェントは異端な存在だ」

慧音は既に周知の事実の通りFIBエージェントの1人。もちろんジェイソンはそれを知らないわけだが。
独自のコネを持っているが故に他のエージェントとの比べると多額のお金も持っているし、いろいろな権限なども持っている。
とは言っても慧音は何も汚職や政府の尻拭いをやってきたわけではない。真っ当なやり方で上り詰めた、ということだ。

IAAが射命丸文という存在で真っ当で汚職もなく、国民からの支持も受けるような組織になったのに対し、FIBは相変わらず汚職は続き、また汚職している者通しで内部対立も起こっている。
真っ当なエージェントや職員も少数ながら存在するがそういう存在はすべて”異端”として扱われ、権限を持っている者はごく少数にとどまる。

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慧音「君をここに呼んだのは私に協力してほしいからだ」
Ja「協力って言われてもな……」
慧音「簡単なことだ。オリバーに指示された仕事や彼の言動について報告してほしい。もちろんタダでとは言わない」

慧音の提案はそこまで難しいものではない。もちろんインカムやらを付けて居たり、GPSで位置を特定されている時は難しいが、その辺りは何かしらの方法で対処は出来るだろう。
ただオリバーに指示された仕事の内容やオリバーについての言動を随一、慧音に報告するだけ。おそらくその情報を元に彼の尻尾を掴むタイミングを狙っているのだろう。
いくら長い間、FIBに居たとして慧音の目的としてはFIBからも汚職を取り除く事。とはいっても元々真っ当な組織であったIAAと比べるとその道は長く険しいもの。

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Ja「俺に出来る範囲になるけどそれでも構わないのか?」
慧音「無理乞いはしないから安心してくれ。その前に1つ、君の望みはなんだ?」
Ja「オリバーとの関係を断ち切ること……かな」

ジェイソンの願い、と言えばおのずと答えは1つしかない。オリバーという汚職エージェントと関係を断ち切ること。
彼にとってはそこまで難しい仕事じゃなくともやはり汚れ仕事や尻拭いをやらされるのはあまりよい気分ではない。ともなれば彼が望むことはおのずと1つに絞られる、というわけだ。

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慧音「オリバーの尻尾を掴み次第、君を仕事のパートナーとして引き入れるつもりだ。それではダメか?」
Ja「あんたならそこまで束縛もしてこないだろうし、それもまた悪くないだろうけど、それがいい判断かは俺にはわからない」

慧音はオリバーの尻尾を掴んだ後、ジェイソンを仕事のパートナーとして引き入れることを考えていた。
もちろんそれは危ない橋を渡らせるからなのだが、ジェイソンにしてみれば慧音側についてこのままFIBに関わる事が良い事なのかの判断がつかない。
確かに束縛をしてくるわけでも無理難題を押し付けてくるわけでもないがこのまま関わっていてロクなことになるのだろうか。

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妹紅「慧音のことを疑っているなら彼女は何も心配いらない」

ガレージに行っていた妹紅がこちらの部屋に来たと思えば第一声にジェイソンに彼女を疑う必要も心配することもいらない、と述べる。
もちろんこれは妹紅自身が慧音とは仕事のパートナーであることも関係しているのだが、イマイチFIBという組織に属した人間を信じきれないジェイソンに気を使った部分おあるだろう。

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慧音「車の整備をしていたんじゃなかったのか?」
妹紅「部屋に忘れ物をしてな……少しだけど2人の話は聞かせてもらったよ」

妹紅がこちらに来た理由はとてもありふれたもので、それは彼女が慧音に利用されているわけでもなければ束縛されているわけでもない、ということを意味していることでも……というのは考えすぎか。
ただこの2人のやり取りからして見れるのはお互いでお互いを気遣う姿勢というよりもよき幼馴染の様な関係性。この事が慧音を信じられる何よりの証拠になるだろう。

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Ja「アンタらなら信用しても大丈夫そうだ」
慧音「そう言ってもらえるとこちらとしても嬉しいよ。とりあえず、お互い今後仕事だけじゃなくてプライベートでの仕事の付き合いも出てくる。何か聞きたいことはあるか?」

2人のやり取りを見いていたジェイソンもやはり信用するに値するだけの物がある、と判断を下したようだ。
晴れて慧音とジェイソンは仕事のパートナーとなったわけだが、ジェイソンが慧音、そして妹紅と仕事をする上でやはりまだまだ分からないことは多い。
それを配慮した慧音は仕事、そしてプライベート。その両方に置いて関係を気付く上でわからないことを聞いてほしいとジェイソンに尋ねる。

Ja「そうだな……昨日俺が送り届けた男とそれを襲撃してきた奴らについて教えてほしい」

ジェイソンが今思いつく中で2人に聞きたいこと、それは昨日の仕事のこと。送り届けた男はバイヤーだと言ったがそれ以外に情報はわからない。
そして男とジェイソンを襲った謎の組織。何故空港にバイヤーが飛行機を待機させていること知っていたのか。マフィアの様な容姿をしていたが……。

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慧音「昨日君が送り届けた男は”ゲスト”と呼ばれるエステティシャンの商売人だ。FIBもマークしている人間だ」

慧音はどこから情報を仕入れたのか、ジェイソンが昨日どのような仕事を遂行していたのを知っていたようで、ジェイソンの説明なしにジェイソンの疑問に答える。
まず答えたのはジェイソンが送り届けた男の正体。本名は不明だが”ゲスト”と呼ばれる商売人のようで世界各国で”エステ”に必要となるエステティシャンを商品として売買しているらしい。
つまり人身売買をしているということだ。その事もあってかFIBはその”ゲスト”をマークしているらしい。

慧音「そして君を襲った組織は私も驚いたがモーニングスターというヨーロッパを中心とした国際的な犯罪組織。簡単に言えばマフィアだ」
Ja「どうしてマフィアがあの男を狙ってるんだ?」
慧音「モーニングスターはエステ産業でも多大な収益を上げてる。おそらくモーニングスターとの取引を蹴った腹いせだろう。ゲストの売るエステティシャンは質が高いことで知られてる」

次に慧音が説明したのはジェイソン、そして彼が届けた男を狙った組織について。
このモーニングスターというのは国際的な犯罪組織で主にヨーロッパで活動。武器の密輸入やエステ産業で荒稼ぎしており、かなり影響力が大きい組織らしい。
アメリカでは今のところ彼らの存在は確認できていなかったらしいのだが、今回初めてアメリカでモーニングスターが確認できた、ということになるらしい。

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慧音「アメリカでも今、エステ産業がかなり熱くなってきているからそれで進出を図ってきたのかもしれない」
Ja「エステ、ってのは……?」
慧音「簡単に言えば風俗だな。表向きがただのストリップクラブでも裏では違法なことをしている店がサンアンドレアスには結構な数ある」

2022年のアメリカにおいて、エステという産業はかなり熱くなっており、違法な商売を行っている店も多く、去年の暮れ頃から摘発されるような店も出てきている。
そしてそのエステ産業を得意としているモーニングスターがサンアンドレアスに気付かれないように入ってきている、ということは……。


Act.1/Act.3