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バイスシティ ワシントンビーチ
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アメリカ東海岸南部。1980年代に観光都市として栄え、一時期は大きなブームさえも引き起こし、映画の舞台として様々な作品にも登場したバイスシティ。
現在でも観光地として比較的人気の高い場所ではあるが、80年代の当時と比べれば少し寂れてしまった感も否めない。
2つの大きな犯罪組織の台頭とそれら犯罪組織による麻薬取引で年々右肩上がりのドラッグ使用者。
それがまるでトリガーであるかのように蔓延で治安が悪くなってしまったというのもあるだろう。

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小町「なるほど、ここがその現場ってわけだね?」
警官「ええ、ここがスカーレットのショールームの建設予定地です。鑑識が既に処理を終えてます」

件のスカーレット・カーズのバイスシティ・ショールームの建設予定地の放火事件。
この事件の調査をしにやってきたのは、サンアンドレアス州警察からやってきた1人の捜査官、小野塚小町。
サボり癖もあり、あまり優秀な人材とも言えない彼女だが、四季映姫の直属の部下という肩書や、これまでの業績もあり、なかなかにアメリカにおける警察の中では名前が知られている。
それに加えて彼女と四季は元々バイスシティの警察に勤務していたこともある。その当時でも事件を数多く解決に導いたこともあり、バイスシティ市警において2人の名前を知らない人は新人警察官くらいなものらしい。

さて、何故四季が西海岸のサンアンドレアス州に移り、今の州警察本部長を務めているのか。そこを説明するとすれば例の”エイリアン”が勝手に作り上げ、そして四季が元に戻した「ZPD」が関係してくる。
詳しい経緯、といっても単にジニャックが彼女を指名して半ば無理やり(この辺りには政府も絡んでいたという噂もある)ZPDの警察本部長にさせた、というのもある。

さて、話を小町が何故このアイスシティに訪れたか、という話題に戻すとしてこの答えは実に簡単。
SAPDがIAAの現長官、射命丸文からのこのスカーレット・カーズのショールーム放火事件の調査協力要請を受けたから。
四季は自らがこのバイスシティに赴くことができない、と自分が最も信頼のおける部下である小町をバイスシティに派遣し、調査をさせる決断を下したのだ。

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小町「目撃者はいないのかい?」
警官「時間も時間でしたし、この辺りは民家も少ないですから今のところ目撃証言はありません」

小町は最初は戸惑いこそしたものの、数年ぶりのバイスシティ。数年で変わったかつての職場を見ておきたい、という個人的な思いもあり、四季の辞令を素直に受けてバイスシティに飛んできたというわけだ。
今回のこの放火事件の一件、犯人は未だに不明。というのも建設作業が終わった深夜の遅い時間ということとバイスシティという土地柄、付近にはあまり民家が建っておらず、
また名所であるネオンが煌びやかに光る、ホテルの通り沿いから少し離れているのもあって今のところ目撃証言が全くない。

鑑識が現段階で下している見解はバイスシティを東西に分けて裏社会を掌握している2つの巨大な犯罪組織”バイスキングス”と”オーシャンズ”のどちらかの犯行ではないか、というもの。
実際、状況から見て計画されていたというよりかはギャングの抗争や、調子に乗ってしまったような学生がやるような実に突発的なもののようで、ガソリンによって放火されている、ということが判明している。

この建設現場の警備員数名が遺体で発見されており、遺体解剖の結果、死因はいずれも焼死ではなく、脳を銃で撃たれたことによる即死ということらしい。

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小町「とりあえず一度署に戻って……」
警官「その事なんですけど、今警察署に小野塚さんに会いたいという方が訪れているそうです」

現場検証を済ませ、一通り今日の調査は終わった。というよりも証拠があまりない上に、鑑識がまだ結果をすべて出し終えていないらしく、もう1日くらいは検査に時間がかかると見積もっていいだろう。
今日はこのまま署で報告書を仕上げて、久しぶりのバイスシティを満喫しようと考えていたのだが、サボり魔の小町に会いたい、という人物が警察署を訪れているらしい。

小町はバイスシティに居た頃、いろんな方面に顔を利かせていたのでもしかすると小町が戻ってきたことを知ったかつての知り合いだろうか。
しかし、だとすれば連絡の1本や2本は寄越してくるだろうし……と考えたときに考え当たる節はこの捜査に関係した誰かだろう。

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警察官を助手席に乗せ、捜査用車両である、ブラヴァド・バッファローをワシントンビーチの警察署へと走らせていく。
バイスシティの東における最も大きい警察署だ。バイスシティは東西を南北に延びる2つの大きな島で構成されている。
バイスシティにおける最も大きい警察署は西の島にある北部のダウンタウンにある警察署が市警察の本部となっている。こっちの警察署もいずれ捜査でお世話になることだろう。

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小町「それで……お前さんが今回合同で捜査をするIAAエージェントってわけかい?」
はたて「ええ、そうよ。あなたが文の言っていたSAPDの捜査官ね」

ワシントンビーチ警察署に到着し、真っ直ぐ警察官に通された先に居たのは1人の女性IAAエージェント。どうやら射命丸文の直属の部下らしい。
彼女がIAA長官になった後に何度か交流があったが、彼女直属の部下とは一度も面識がなく、またそこまでIAAとSAPDには交流があったわけではないので小町が彼女を知らなくても当然である。

しかし、どういう風の吹き回しでこの合同捜査が実現したのか。
小町からしてみれば個人的に気になるところではあるが、四季の命令である以上それを逆らうこともできないので今はこのまま受け入れておくことにする。

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小町「とりあえずよろしく頼むさね」
はたて「よろしく。なるべく迷惑はかけないようにするわ」

小町ははたてに気楽に砕けて接する。初対面とはいえどもあまり堅苦しいのは好まない彼女らしい接し方であると言えるだろう。
二言三言挨拶を交わしたうえで、今日の調査はこれ以上進展があるとも言えないのでこのままはたてを引き連れてかつてのバイスシティの知り合いに会いに行くのも悪くないかもしれない。



バイスシティ スターフィッシュ島 豪邸
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Ian(Ia)「スカーレットの小悪魔が確認されたんだな?」
部下「はい、それもこのスターフィッシュ島で」

部下の報告を受けるイアン。
バイスキングスもまた、オーシャンズと同じくスカーレットに対してはあまり良い感情を抱いておらず、今回のオーシャンズの先だったスカーレット・カーズのショールーム襲撃。
それを受けてバイス・キングスのメンバー全員にスカーレットの重役以上の役職、つまりCEOのレミリア・スカーレットに近い存在の奴を見つけ次第報告するように指示していた。

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Ia「こんな近くにターゲットが居るなんて思いもしなかったな。近いうちに奴を襲う。他の奴らにも伝えておけ」
部下「了解しました、ボス」

正直な話、バイスシティの支社長であった小悪魔がバイスキングスのおひざ元とも言えるここ、スターフィッシュ島に居るなんて思いもしなかった。
灯台元暗しとはまさにこの事だろう。どのみち見つけたからにはこのまま野放しにする選択肢などない。近いうちに相手の不意を狙って襲撃を掛ける。
願わくは小悪魔の始末だが、おそらく上手くいく可能性はあまり高いとは言えない。だが、ダメージを与えることくらいはできるはずだ。

それに彼女がバイスシティに居る限り、バイスキングスじゃなくともオーシャンズやバイスキングスの下に居る弱小ギャング達も彼女を狙ってくれるはず。

イアンの狙いはまさしくそこにあるわけだ。



Act.3/Act.5