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バイスシティ スターフィッシュ島 豪邸
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Ian(Ia)「奴らを甘く見すぎていたな」

部下から小悪魔襲撃失敗の知らせを受けるイアン。小悪魔という人物を少々見くびり過ぎていたのは事実。
近くにいるからと寄せ集めた戦力だけで相手のところに向かわせたのは失敗だった。もう少し緻密に計画を練るべきだっただろう。

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Ia「それで、どれくらいの規模の被害が出た?」
部下「寄せ集めたメンバーは全滅。民間人にも被害が出たようですがこっちは知った話ではないですね」

その辺りに居たから、と言うわけではないが今回の襲撃はいわば突発的な物。
偶々揃っていたメンバーで奇襲をしかけただけにすぎないので彼女の暗殺のために精鋭部隊を揃えたわけでもなければ腕利きを揃えたわけではないのは結果を見ればわかるだろう。
だからこそメンバー全員が死傷し、そして毎度のごとくではあるが民間人が巻き込まれて死亡。いつものことなのでバイスキングスからしてみれば特に何か感情を抱くわけではないが、
警察という立場や民間人という立場から見ればとても良い迷惑であるし、街としての評価が下がりかねない事案だ。だからこそ躍起になってギャング排除運動をする連中がうろつくのだろうが。

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Ia「奴の居場所を炙り出した後、次はしっかり計画を練るぞ」

今回の襲撃によって小悪魔の消息は不明。残念ながら元々彼女が住んでいた邸宅には戻ってきていないようだ。
だがそれは、少し頭があれば当たり前の判断だ。やすやすと敵に知られている場所に戻る方がバカそのものだ。

イアンは部下に再び小悪魔の居場所を探すようにメンバーに伝えるように指示を出してソファーに腰掛ける。

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Ia「そろそろ人員を貸してもらう頃合いかもしれない」

彼の瞳の奥に宿るものは何か。バイスシティの半分を牛耳っている男の次なる狙いはどこにあるのだろうか。



バイスシティ ワシントンビーチ 警察署
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小町「民間人の死傷者が数名。それで邸宅に居たと考えられる小悪魔は現在行方不明と。はたてが捜査に行ってるのかい?」
警官「ええ、状況から見て”殺し”目的の可能性が高いようですが、ギャングメンバーの死体が10名弱見つかってることと近隣住人の話から……」
小町「そっちの件ははたてに任せてあたいは別の事件を捜査するよ。スカーレットのショールームの件と今回の件を繋ぐ”何か”をね」

ワシントンビーチの警察署に呼び出しを受けて警官から報告を受ける小町。
その報告と言うのは既にニュースでも報道されているスターフィッシュ島の銃撃事件。既に昼のニュースショーでは”高級住宅地で何が!?白昼の銃撃戦”というようなタイトルでいろんな局が報道している。
極めつけはどこかの筋から入手したのか、ローカル9、KEOCの報道か。
今回の銃撃事件でターゲットとなったであろう、小悪魔のことが名前が伏せられているとはいえ、それを含ませる様なニュアンスで報道がなされている。

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警官「”何か”っていうと?」
小町「スカーレットがターゲットになっているのは周知の事実さね。問題は何故ターゲットにされているのか。あたいはそのわけを調べるってわけさ」

小町がバイスシティを訪れるきっかけとなったスカーレットカーズのショールームの放火事件。それから日をそこまで跨がずに起きた今回の一件。
小悪魔はバイスシティにおいてスカーレットを飛躍させた人物と言える。それだけに裏社会においてターゲットになりやすい。その理由も見当がついている。

理由はいたって単純。かつてバイスシティの裏社会にも精通していた大企業をスカーレットが間接的であったとは言え潰したのだから。

ちょうどその時に小町はこの場所に暮らしていた。そして同時に仕事柄裏社会の事情にも詳しかったのも事実。

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小町「とりあえずあたいは昔のよしみの連中に聞きこんでみるさね」

小町はそれだけを警官に接げると単身警察署を後にし、小町に貸し出されている捜査用車両に乗り込む。
向かう先はダウンタウン。あそこにはおそらく小町の昔のよしみである、裏社会に詳しい人間が居る事だろう。



サンフィエロ ダウンタウン ホテル
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もはやサンフィエロで高級なホテルと言えばもう1か所とここ、ダウンタウンに存在するホテルというのが当たり前になっている。
ここはサンフィエロのダウンタウン。ロスサントスのダウンタウンとは異なる都会的空気をサンアンドレアスで感じることのできる場所だ。
小規模ながら証券取引所も存在し、そしてロスサントスに対してここは貿易で栄えていた部分もあるので外資系企業のビルも立ち並ぶ。

そんな摩天楼の下にあるのがこのホテルというわけだ。

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Dave(Dv)「ああ、もう着いた。サンフィエロでいつも使ってるホテルだ。今日はもう時間的に厳しいから計画は明日実行に移す」
Oliver(Ol)「了解した。プランはお前のメールに前もって送ってあるよな? わからなくなったらそれを確認しろ。今日は休んで明日に備えろ」

そのホテルの一室。部屋のグレードで言えば中~上のくらいだろうか。1人で過ごすには少々広めの部屋だ。
ここはIAAやFIBと言った政府機関が出張などの際に良く利用しているホテルとしても知られている。
こういった政府の仕事をする人間にすれば各地にアクセスしやすいダウンタウンという立地がメリットで売りなのだろう。

もっとも、そのすべてが政府の為に行われているかと問われれば答えは「ノー」のようだが……。

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Dv「……」

送られてきたメールと睨めっこするデイブ。何故彼がここ、サンフィエロに訪れているのか。
それはオリバーの”とあるプラン”が関係している。前回、鬼人正邪を保釈するも、彼女を利用するどころか逆に利用されてしまったオリバー。
今回はその雪辱を果たすと言わんばかりのプランを用意した。もっとも、それを遂行するのはオリバー本人ではなく、彼の駒にされるデイブだが。

デイブだって好きでやりたいわけではない。だが下手にオリバーには向かえばこれまでの悪事を彼の手によって明かされてFIBを解任させられるどころか、下手すれば刑務所に放り込まれる可能性もある。
こういうときにこういう弱みとなることが無ければ、と思わずにはいられない。弱みなどなければこんな面倒な事など巻き込まれたりやらされたりすることもなかっただろう。

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Dv「これなら大した装備も必要ないだろう」

必要となる装備をチェックし、この程度なら今日のうちに揃える必要もないことを確認すれば明日の”計画”に備えて早めに床へ着くデイブ。
果たしてどのような”計画”をオリバーは用意したのだろうか。



Act.6/Act.8