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ロスサントス ダウンタウン FIBビル
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Dave(Dv)「というわけで形だけだが協力は取り付けた」
Oliver(Ol)「そうか。何か動きがあれば報告してくれ」

ロスサントス、ダウンタウン。サンフィエロに出向き、わざわざ直々に取引に行ったデイブは数日後、ロスサントスに戻ってきた。
成果で言えば”FIB”からしてみればあまりメリットの出る結果ではなかったが、そこはデイブ。あたかもFIBに”メリット”が出るようになったかのように報告をする。
もっとも、レジスタンスとのあの取引においてメリットがあるのはデイブとせいぜいレジスタンスだけなのだが。だがそんなことが知られてしまえば自分の立場が危うくなる。

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Dv「そういえばジェイソンの代わりに使ってる特殊部隊の隊員が居たろ。アイツはどうなんだ?」
Ol「アイツはよくやってくれる。ジェイソンよりも有望だし、なにより”あのバレンタインの日”に居合わせたってところが都合が良い」

デイブは風の噂で聞いた、ジェイソンに変わる”FIB特殊部隊の隊員”についてオリバーに尋ねる。
元々オリバーの雑用や尻拭いをしていた、いややらされていたという表現が正しいか。ジェイソンは現在、リバティーシティに飛んでいる。
これはオリバーの雑用でも尻拭いでもない。どういう力が働いたのか、大体予想はついているがオリバーにはそれを跳ね返すほどの権限は持っていない。

だが、幸か不幸か、ジェイソンの代わりにとある人物が派遣されてきた。聞けばFIBの特殊部隊に所属するという男らしいが、なんでも”1年前のバレンタイン”の一件に居合わせた生き残り、ということらしい。
FIBにしてみれば1年前のバレンタインというのは少々都合が悪い事実があるため、当事者がいるのはあまり望ましくないのだが変に外部組織に左遷するよりも身内として居させた方が安全とでも判断したのだろう。

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Ol「だが、アイツから回されたって考えると裏がありそうではあるがな」
Dv「考えすぎじゃないか? まあなんだっていい。とりあえず俺はマイホームに帰ることにするよ」

仮にもオリバーが指名して彼がジェイソンの代わりにやってきたわけではない。こちらの内情を探らせるための”スパイ”である可能性も泣きに非ず。
だが、もし仮にスパイだったとすればいくらでも対処の施しようがあるわけだ。向かう所敵なし、今の時点ではそれを断言できるほどにまでオリバーはネットワークを広げている。


リバティーシティ ロートン国際空港
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リバティーシティ、郊外。ショアサイドベイルにある空の玄関口、ロートン国際空港。ここはかつて大統領に座していたジョー・H・ロートンから名前を取ってつけられた空港である。
そんなロートン国際空港に到着するサンアンドレアス発、リバティーシティ着の一機の旅客機。そこから降りてきたのはジェイソン、そしてショーンディの2人。

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Jason(Ja)「ここがリバティーシティ……初めて来たな。ブルワースからはそこそこ近い場所だったが来たことはない」
Shaundi(Sh)「私は去年の春休みにここに来たわ」

ジェイソンがリバティーシティを訪れるのはなんだかんだでこれが初めてであったりする。ブルワースはリバティーシティにほど近い場所にある。
だからと言って、わざわざリバティーシティに行く理由はなかったので訪れたことがないとしても何の違和感もない。

一方でショーンディは去年の春に一度ここを訪れている。あくまで”旅行”とのことだが、どうやら持ち前のルックスとその性格からか、こっちで男と1人関係を持ったらしい。
ショーンディに”元カレネットワーク”と言うのが存在するのはやはり彼女のこういった性格からだろうか。

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Ja「話だと迎えが来るはずなんだが……どこに居るんだか」
Sh「IAAエージェントだったかしら? それともアルター社の人? どっちでもいいけど」

慧音の話ではリバティーシティでの協力者が空港まで迎えに来る、ということだが、残念ながら詳しい情報を聞きそびれたのでどのような容姿だとか、どのような車で乗り付けてくるとかは一切聞いていない。
ましてや現地のガイドを呼んだわけでもない。プラカードを掲げて”御一行様こちら”など親切なことはしてくれないだろう。

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Sh「あれじゃないかしら?」

ショーンディが指差す方にあるのはいかにも政府の好みそうなセダンとその横に佇む一人の少女……。
いや、少女ではあるがその雰囲気にはなにか他の人とは別の物を感じ取れる。おそらく彼女が慧音の話していたIAAエージェントなのだろう。
名前をしっかり聞いていなかったが、なんでも現長官射命丸文直属の部下ということらしい。それならこの只者ではない雰囲気も納得だ。

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Ja「アンタがお迎えか?」
椛「はい、そうです。あちらはお連れの方ですか?」
Ja「ああ、まあそんなところだ」

ジェイソンが近づいて声を掛ける。どうやらショーンディの見立てた通り、彼女がお迎えらしい。
おそらく彼女もまた、こちらについてそう多くの情報を貰っていなかったのだろう。無理もない、慧音にこっちに来るように言われた2日後にはこうして現地に立っているわけなのだから。
ましてやショーンディの存在はある意味イレギュラーだ。元々こっちにはジェイソン1人だけが来る予定だったのだから。そこに突如加わったショーンディ。
目的はもちろん、ジェイソンと過ごしたいという気持ちと同時に彼女自身がもう一度ここ、リバティーシティを訪れたいという個人的な感情の面が大きいのだが、一応彼女はハッキングの才能には長けている。
そういう面を慧音が評価して、晴れてジェイソンと共にこうしてリバティーシティに行くことを命じられたのである。

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椛「それでは、これより隠れ家の方へ案内いたします。車両も既に届いておりますので、自由にお使い下さい」

椛の案内の元、2人は車に乗り込む。行先は2人が今後しばらく滞在することになる隠れ家。場所はストートンアイランド中心部。ここから車で1時間弱の場所にあるらしい。
そこに既にアシとして使える車両を用意してあるとのことだ。無論、リバティーシティはサンアンドレアスよりもタクシーの台数が多いので街の移動を考えたらタクシーでも不便はないのかもしれないが。



バイスシティ ダウンタウン 警察署
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小町「さて、あたいはワシントンビーチ署に戻る事にするさね」
警官「お疲れ様です」

萃香から話を聞き、その後バーで飲んだ後少し体を休める為、というより酒を抜くためにダウンタウン警察署に酔っていた小町。
まさか現役の警察官が飲酒運転をして帰るわけにもいかないので正しい判断だとは思うが、これではサボりと思われても仕方がない。もっとも、彼女の上司である四季は今ここには居ないので注意する者は居ないのだが。

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そのまま小町はバイスでアシとして使っているバッファローに乗り込むとワシントンビーチに向けて車を走らせる。
既に日はほとんど落ちている。それだけにあまり道路には目立った渋滞もなく、順調に近い速度で走れている。

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小町「ん? 空メール?」

端末に表示されるのははたてからのメッセージ。だがおかしなことに件名も本文にも文字は一切書かれておらず空メール。
誤送信とも考えられなくはないが、何か嫌な予感を直感的に感じる小町。萃香の話を聞いたばかりというのも相まって不安が広がる。
ましてやターゲットはなにもスカーレットだけとは限らない。IAAやこちらにも矛先が向いていたとしてもおかしくない。

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小町はサイレンを鳴らし、オーシャンビューホテルへと車を直行させる。予定では一度ワシントンビーチ署に戻ってから滞在先へ行く予定だったのだが、安全という二文字を確認してからではないと予定通りに行動はできない。
出来る事なら嫌な予感が当たらないで欲しい、と願いつつ、速度をぐんぐんあげて行く。緊急走行をしているので街ゆく車はこちらに道を譲ってくれる。パトカーやサイレンを付けた車両の特権だ。





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オーシャンビューホテルに到着した小町。予想は不幸にも当たってしまっていたようだ。既に先客がいるようでホテルの前には数台の車が乱雑に駐車されており、一階にはオーシャンズと思われる男たちが銃を持っている。
間違いない、滞在先を見つけ出して奇襲に出たのだろう。このホテルに居るビッグネームはもちろん、IAAエージェントであるはたて、ただ1人。狙われているのは彼女とみて間違いなさそうだ。


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男1「おい、あれ小町じゃねぇか?」
男2「一緒に殺っちまえ!!」

こちらの存在に気づき、攻撃を仕掛けてくるオーシャンズメンバーに小町はMP5を構えて弾丸を的確にメンバーに向けて放っていく。
はたての安否がとにかく心配だが、彼女もただのヤワな人間ではない。
IAAの訓練を積み重ねているのだから、ストリートギャング程度ならばおそらく人数が多くとも張り合える実力を持っているはず。

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だが、それも長く持つとは断言できないのも事実。空メールを送った裏にはやはりこちらに助けに来て欲しい、という意図があったのではないだろうか。
小町はとにかくこちらに銃を向けてくるギャングが居れば手当たり次第にMP5で蹴散らしていく。


どれくらいの時間が経ったかはわからないが、1階部分に居るオーシャンズの制圧を完了させる。
だが、まだまだウェーブが来る可能性も0ではない。次なる増援が此方にやってくる前にどこか潜伏先を探す必要がある。

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小町「おい!はたて!居るかい!」
はたて「小町! 気付いてくれたのね」
小町「大丈夫みたいだね。あたいはお前さんなら絶対生き延びてるって信じてたよ」

小町の呼びかけにすぐに応じて上のフロアから降りてくるはたて。おそらく上のフロアは彼女1人で制圧したのだろう。やはりIAAの訓練を積んで居るだけはあるのだろう。
兎に角今は生存していたことを喜んでいる場合ではない。一刻も速くこの場所を離れる必要があるのだから。

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小町「細かいことは後さね。今はあたいの車に乗ってくれ」

小町ははたてをアシとして使っているバッファローの助手席に乗せるとサイレンを鳴らしたまま、オーシャンビューホテルから去る。
警察署に行けば安全と言えば安全ではあるが、生憎プライベートがそこまで確保できているわけではない。
そして市警が所有する物件を借りようにも手配やらなにやらで使えるまで数日かかることを考えたときに頼れるのはやはり1人しかいない。
裏社会に精通し、困った時には助けてくれる人物。そう、先ほどあってきた萃香だ。小町は携帯端末を取り出すと萃香の連絡先をディスプレイに表示させる。
また貸しを作ってしまうが致し方ない。今は緊急事態なのだから。



Act.9/Act.11