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バイスシティ リトルハイチ
gta_sa 2016-05-19 00-31-09-419
小町「ありがとう、萃香。助かったよ」
萃香「なぁに、この程度、礼を言われるまでもないよ」

宿泊先を襲撃されて、寝床を失った小町とはたて。
小町は持ち前のバイスシティでの顔の広さを利用して、先ほども会ったばかりではあるが萃香にしばらく見つからなさそうな場所はないか、と相談を持ちかけた。
さすがはアウトローと言えるだろうか。バイスシティの裏社会に生きる萃香らしく、こちらがオーシャンビューホテルからかなり離れる頃には既にこの隠れ家を見つけ出していた。
少々不便ではあるが車もある。特に大きな問題があるわけではない。少々古臭く、そして狭くはあるが贅沢を言う様な余裕もない。

gta_sa 2016-05-19 00-31-24-254
はたて「いい友人を持ってるじゃない、小町」
小町「ああ、まったくだね」

もし萃香が居なければ今頃路頭に迷っていたことだろう。いくら顔が利く小町でも裏社会に精通するような知り合いはそう多くはない。
理由はいたって単純、自らの手で、四季と共にバイスシティに蔓延る悪党を刑務所にぶち込んだのだから。
下手をすれば敵に見つかって再び襲撃を受けていた可能性も拭えない。

gta_sa 2016-05-19 00-31-40-839
萃香「また何かあったら遠慮せずに言ってくれ。協力は惜しまないよ」
小町「ああ、そうするさね。いろいろと世話になった、また連絡するよ」

萃香はもう既に時刻が遅い事、この一件で2人が疲れているであろうことを察してもう今日は休むように促す。
小町はその萃香の気配りを受け取りつつ、萃香に対してまた彼女もゆっくり体を休めるように促して2人は別れを告げる。
しばらく表立った情報収集は難しくなる。となれば、萃香に代わりに情報を集めてもらう機会が増えてくるだろう。世話になってばかりだが、このヤマを片付けたら萃香を誘って良い所に呑みに行きたいところだ。
そんなことを考えながら小町ははたてと共に隠れ家へと入っていく。



リバティーシティ ストートンアイランド ベッドフォードポイント
gta_sa 2016-05-19 00-38-09-939
?「ええ、わかったわ。こちらから連絡すれば良いの?」
幽香「その通り。あなたから2人にコンタクトを取ってちょうだい。IAAエージェントの方に話は通してあるわ」

ストートンアイランド中心部。リバティーシティにおける第2の経済の中心とも言えるのがここ、ストートンアイランドのベッドフォードポイントからトーリントン、ベルヴィル公園にかけた一体だ。
そんな場所にそびえ立つのはそこに相応しい摩天楼。高いビルばかりが立ち並び、リバティーシティが”ビルの林”であることを改めて実感させられる。

gta_sa 2016-05-19 00-38-19-189
?「アルタービルに呼べばいいかしら?」
幽香「あなたの判断に任せるわ、エリー」

彼女の名前はエリー。幽香の右腕的存在であり、少々抜けているところは多いがなかなか役立ってくれる人物だ。
かつては幽香の所有する館の門番を務めていたらしいが、その辺りの詳しい話はあまり詳細に語られていない。
だが幽香が彼女に信頼を寄せているのは事実で、自らの手が届きにくい東海岸、リバティーシティにおけるアルター社の支社の支社長に名指しで指名した経緯がある。
エリーの功績もあって、東海岸においてもアルター社は確実なる信頼性を誇れていると言っても過言ではない。

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今、彼女が居るここはアルター社のビルの屋上にある庭園。珍しい存在ではあるが、リバティーシティではここ以外にもう一か所こういった屋上庭園がある場所があるがそれはまた別の話。
この庭園はエリーの趣味、というのもあるが社員の憩いの場となる物が欲しいという意見を元に日本人の社員が考案したもので、財力のあるアルター社。このような形でしっかりと実現している。

gta_sa 2016-05-19 00-38-58-239
エリー「メッセージでいいわよね?」

アルター社はリバティーシティにおける”怪しい動き”の調査に積極的だ。無理もない、その”見えない脅威”に攻撃を受けたのだから。
だが、その脅威を取り除くのに必要となる力を添えるのに相応しい2人の助っ人がリバティーにやってきた。
こちらの存在はおそらく件のIAAエージェントから説明を受けているだろう。だが、一度対面して会ってみないことにはお互いで協力関係を築くのは難しい。

既に連絡先は教えられている。エリーは会社の場所と自らの素性を明かしたうえでこの屋上庭園に来るようにジェイソンにメッセージを送信する。



ロスサントス サンタマリアビーチ
gta_sa 2016-05-19 00-13-14-648

ロスサントスの南に位置する大きいビーチ。それがここ、サンタマリアビーチ。
海に入れるシーズンは常に国内外問わず観光客で賑わう。今は丁度海に入れるシーズン。時期的には比較的観光客は多い方ではないが、
そんな海岸線のとある屋外レストランから埠頭にある観覧車を眺める1人の男。海に入る格好ではない事から彼が泳ぎに来たことではないということが容易に想像できる。

gta_sa 2016-05-19 00-13-39-586
?「クワインさん」

男に声を掛ける一人の女性。仕事上の関係なのか、それともまたちょっと違う関係なのか。
ビジネスで見られるこの堅苦しい表現から2人が対等な関係であるとは少々考えづらい。だが、一つ言えることは腰元にFIBに制式採用されているピストルを持っているという点。
おそらく彼女は警察官、あるいはFIB等の政府機関に所属することが伺える。

gta_sa 2016-05-19 00-14-15-935
?「リックだ」
?「ではリックさん」

男の名前はリック・クワイン。本名リチャード・クワイン。まだまだ新兵のFIB特殊部隊の隊員だ。1年前のとある”一件”で左遷を受けかけている。
そんな一方で彼はFIBエージェントの1人、オリバーから半ば強制的に彼の尻拭いや無理難題を押し付けられている。だからこそ、こうしてオフである今日はここ、サンタマリアビーチで黄昏ていたのだが……。

gta_sa 2016-05-19 00-15-55-873
Rick(Ri)「何の用だ、アナ」
Ana(An)「貴方に確認してもらいたい案件があるの。オリバーのこともそうだけど、貴方が今必要なの」

一方でこの女性の名前はアナ・ホルスト。彼女もまたFIBのエージェントだが、少々変わった立場に居る。
というのも、今のFIBは大多数が汚職に染まり、その一方でその汚職を排斥しようと行動を起こす一部の善良派とで内部対立が起きている。
お互いがお互いに探りを入れている状態。そんな中で彼女は自身の信念の元、状況と場合に応じて両方に属し、時に両方と敵対している。いわば真ん中に居るのだ。

gta_sa 2016-05-19 00-16-09-572
Ri「相変わらず回りくどい言い方をするんだな」
An「ここでは話せない内容よ。何でもいいけど私の車に乗ってくれる? 貴方の愚痴は移動しながら聞くわ」

アナが指差す方向には1台の日本製コンパクトカーが止められている。ディンカ・ブリスタ。ディンカが女性層や欧州のハッチバック乗り向けに送り出した1台でスポーツグレード等も存在するホットな車の1つだ。
色はいかにも彼女がチョイスしそうな白色。そう、アナとリックは一度だけデートに出かけたことがある。
もっとも、お互いで”そりが合わない”と結論づいたのでデートはその一度きり、関係もそれ以上続かなかったが。

gta_sa 2016-05-19 00-18-03-360

2人はアナの車に乗り込み、アナが想定している場所へと移動を開始する。一体どこへ行こうというのか、まったくわからないが仕方がない。
そもそもここへは今日はタクシーで来たのだ。今現在移動のアシにはタクシーを使っている。不本意ではあるが、新車が届くまでは仕方があるまい。
それ故にこうして車に乗せてもらえるのはありがたくもあるのだが、変にタクシーを呼ぶのに手間がかかる場所だと困るが……。



Act.10/Act.12