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ロスサントス テンプル ロスサントスカスタム
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にとり「スカーレット・レヴァリエかあ。私としてはすごい気になるマシンだよ。どんなV12エンジンを積んだらあんなスペックが出るんだろう?」
Ashley(As)「2000馬力、V12自然吸気。とんでもないマシンなのは認めるけど、私としては同時発表のフォービドゥン2022の方が脅威だ」

にとりとアシュレイはガレージ内で新しい車のチューニングをしつつ、お互い車好きと言うこともあり、他愛もない、車の話題で盛り上がっていた。
もちろん、2人の話題は自然とニュースでも大々的に報じられたスカーレットの新型スーパーカーの話へと切り替わっていく。

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にとり「駄作と評判のアグニシャインGTだと勝てないって判断したんじゃないかな?」
As「だからこそ問題なんだよ。今年こそはヴァピッドとグロッティの一騎打ちだと思ってたのに」

2人は車好きということもありモータースポーツももちろん趣味の範囲内だ。モータースポーツでも比較的人気の高いGTE-Proクラスではここ数年間、スカーレットの独占場となっているのは周知の事実。
だからこそ、アグニシャインというメディアやファンの間からも”駄作”と呼ばれるようなマシンの存在はヴァピッドやグロッティなどを応援しているファンからすればある意味朗報だった。
しかしながら件の新型スーパーカー、レヴァリエの発表と同時にレミリアはフォービドゥンのマイナーチェンジモデルを発表。
同時にGTE-Proクラスへの投入も発表した。つまり、再びヴァピッドやグロッティは難戦を強いられる結果となってしまった。

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As「FMJの雄姿が見られると思ったのに」
にとり「まだ勝てるチャンスはあると思うよ?」

ヴァピッドからはブレットの後継車、FMJ(フルメタルジャケット)が投入された。
かつてはルマンなどでも猛威を振るったヴァピッド。
現在は見る影もないほどにまでモータースポーツでは弱体化していたのだが、やはりヴァピッドとしてもなにか思惑があっての復活なのだろう。
ルマンの頃にアシュレイは産まれていなかったが、アメリカ生まれ、アメリカ育ちという彼女は自国の者に対して若干ひいき目をしているのもあり、アシュレイはヴァピッドを応援している。
それだけに優勝はヴァピッドに取ってもらいたかったのだが……。

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にとり「参ったね……私がしっかりセッティングしたんだけどな」
As「どうしたんだ?」
にとり「ベンチュラスのぬえは知ってるだろう? ぬえのプリモが負けたって今メッセージが来たんだ。でも誰なんだろう」

にとりの端末に届くメッセージ。内容はラスベンチュラスに居る封獣ぬえが負けた、という一報だ。
バイスシティからサンアンドレアスにやってきた彼女は持ち前のスキルを活かしてラスベンチュラスのアンダーグラウンド、非合法のストリートレースでトップに上り詰めた。
言うまでもなく、彼女のための車を制作したのはにとり。ロスサントスカスタムに持ち込まれた、90年代の古いセダン、アルバニーのプリモをベースにヘビーチューンを施したものだ。
年式や耐久性、エンジンやボディなど等を考慮してしっかりとセッティングし、さらにぬえの癖なども配慮した、彼女のための1台を作り上げたのだが……。

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As「へぇ、意外だね。ぬえが負けるなんて。少しベンチュラスに出張と行こうか。ぬえをちぎった奴をこの目で見てみたい」
にとり「なら明日にでもベンチュラスに行くとしよう。車で行く?」
As「そうだね、たまにはベンチュラスの観光もしたいしね。あんたの車で行こう」

やはりアシュレイもにとりもぬえに勝利を収めた相手のことが気になるようで、明日にでもラスベンチュラスへ行くことを決め込む。
少しの間休業と言う形を取ることになるが、ロスサントスカスタムは何もチューニングだけで収益を得ているわけではない。
数日間臨時休業としたところで大きな赤字が出ることはまずありえないのだから。



ティエラロバーダ 邸宅
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妹紅「慧音、流石に寝た方がいいんじゃないか?」
慧音「大丈夫。こう見えても私が夜にも強い事はわかってるだろう?」
妹紅「そりゃあお前と何年も居るんだからな」

ティエラロバーダの自宅で慧音は作業に没頭していた。というよりも、リバティーシティの事やこっちでのこと、それからFIBの内情の事。
自らはシンジケートに加わっているわけではないが、IAAの射命丸との仲を考えれば彼女が取り仕切るシンジケートに関して動くのはごく自然のことと言えるだろう。

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慧音「それもそうか……だが、妹紅。お前こそ寝なくていいのか? 私に付き合う必要はないんだぞ?」
妹紅「私があまり寝ないのは知ってるだろ?」
慧音「ああ、もちろん。お互い様ってことか………」

慧音は一応夜行性タイプの人間というのもあり、夜中まで起きていても特に苦痛に感じる機会は少ない。
その点は妹紅も同じ。加えて2人は今日に限ってお互いで起きている。このままお互いで作業をするよりも、偶には気分転換をするのも良いかもしれない。

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妹紅「ここ数日間家に籠りっきりだろ? 少しドライブにでも行かないか?」
慧音「そうだな……気分転換と行こう」

妹紅は慧音を気分転換に誘う。ここ数日間家に籠りっきりで様々な情報を集めたり、リックに指示を出したりなどロクに休息を取っていない慧音を考慮してのことだ。
もちろん慧音としては作業を続行したい一方で妹紅の誘いを無碍にしたくないという気持ちと少しくらいは休息を取るべきだろうと考え、誘いに乗る。

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妹紅のフェニックスの助手席に乗り込めば、運転と行先は妹紅に任せて自らは携帯端末で仕事の続きを行う。
と言ってもこれではリラックスも出来たものではないので仕事はそこそこに助手席からサンアンドレアスの夜景を眺める。

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慧音「夜のサンフィエロ、か……」

ポツリと呟く慧音。深夜のサンフィエロは昼間と比べると落ち着いた雰囲気が垣間見える。
夜は夜で夜景が綺麗だが、既にこの時間、ビルの明かりはそこまで多くはない。
一方で車内のラジオからはナイトライドに適した曲が流れている。ナイトクルーズをする人に向けたラジオ局と言えるだろう。
おそらく妹紅が設定したのだろう。K-WATTと言っただろうか。ラスベンチュラスにあるラジオ局だった記憶がある。

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妹紅「こうして行先もなくぶらぶらするなんていつ以来だろうな?」
慧音「夜のドライブなら仕事関係で何回かあったと記憶してるが……」

考えて見ればこうして夜間に、行く先もなくぶらぶらとドライブした記憶があまりない。いや、したことなかったかもしれない。
どの道こうして2人でこういうゆったりとした時間を共有できる、ということはそれだけそこまで今は緊迫した状況ではないということだ。



ロスサントス 詳細不明
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Ariana(Aa)「デッカーズをいずれサンアンドレアスに呼ぶようにボスからの命令よ」
?「ん……そうか。報告感謝する、アリアナ」

ロスサントス某所。ストリップクラブのVIPルーム、というよりも関係者以外立ち入り禁止のとある一室で部下からの報告を受ける1人の男。

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?「今夜どうだ?」
Aa「冗談なのか本気なのか知らないけど、私はボスの命令であなたについているだけなのは忘れないで」
?「”アメリカ”でのボスは俺だ」
Aa「ええ、そうね。でも私の中の”ボス”は”貴方”じゃない。寝たいならもう1人の方に頼めばいいんじゃない?」

アリアナ・スプリントはそのスキルや美貌からやはり、魅力を感じる人間は多い。彼女を尾行していたリックもその点について聞けばおそらく肯定することだろう。
だからこそこの男は彼女を誘ったのだろう。だが、彼女の中での”ボス”はこの男ではない。他に居るのだ。



Act.17/Act.19