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ロスサントス テンプル ロスサントスカスタム
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Rick(Ri)「どうして俺がこんなことをしなきゃならないんだ?」
にとり「ちょうどロスに居るのがリックしか居ないんだ。それにセミノールだって注文してるだろう? 代金代わりには良いと思うんだ」

ロスサントス、テンプル。ここに店舗を構えるロスサントスカスタム。そこの整備工であるにとりからの依頼を受けて、訪れているリック。
しかし仕事内容までは聞かされていなかった。だが、セミノールをカスタムするように頼んでいる以上断るわけにもいかない。

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Ri「仕方ない。いいだろう。それでどうすればいいんだ?」
にとり「ガレージにSDT T-レックスがあるはずなんだけど……」
Ri「コンテンダー T-レックスのことか?」
にとり「そうとも言うね。ヴァピッドの最高傑作の1つさ。話がそれたけどそれにドラッグレース用のニトロを積んでるんだ」

にとりの指示の通り、ガレージの中には青色のヴァピッド・コンテンダー SDT T-REXが止められてある。
ヴァピッドが世にはなったピックアップトラック”コンテンダー”のスポーツグレード。性能が上がっている他、リフトアップで対不整地にも適応した純正オフロードマシンだ。

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Ri「にとりがニトロ……」
にとり「何か言った?」
Ri「いいや、なにも。それで?」
にとり「トラックごとオーシャンドック、ロスサントス港に居るレーサーたちに届けてほしいんだ。ただ警察も目を瞑ってるわけじゃない。妨害されるかもしれない」

にとりの頼みごととは、コンテンダーに積んであるニトロボンベを港に居るドラッグレーサーたちに配達してほしいと言うもの。
話だけを聞いていれば簡単に聞こえる話だが、何故社員などに任せないのだろうか。そして”警察が目を瞑っているわけではない”というのもひっかかる。
いや、レース自体はおそらく非合法の物と言う事だけは容易に想像が出来るのだが、だとしてもニトロの配達程度だ。危険性は感じられない。

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Ri「運ぶだけなのにどうして社員に任せないんだ?」
にとり「そのニトロは大きい衝撃ですぐに爆発する。それに出所がちょっと厄介で警察にマークされてる。どう、これだけで後は伝わる?」
Ri「つまり警察を撒きつつ届けるには腕の立つドライバーが居るってことだな?」
にとり「そういうこと。リックなら大丈夫だと思うけど、気を付けてね」

コンテンダーに乗り込みつつにとりにわけを聞くリック。なるほど、どうやら厄介なのはレースの方ではなくこのニトロの出所のようだ。
おそらくは警察がマークして居た組織からたまたま買ってしまった、とかそういうところなのだろう。そしてニトロ自体も大きい衝撃が加わると爆発する危険性の高いものと言うこともわかった。
つまりは最善の注意を払って、おそらく追ってくるであろう警察を躱しつつ、この車を届けなくてはならない。

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エンジンをスタートさせ、まずは道なりに進んでいくリック。ロスサントスはかなり広い都市だけに北部にあるこのテンプルから港まではかなりの距離を移動することとなる。
加えて午前中にどうやらちょっと大きめの事故が起きたらしく、渋滞気味で一部場所が通行止めされているらしい。ルートにぶち当たらないことを祈るばかりだが……。

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今のところ大きな障害はなく、ナビの示すルート通りに進行していくリック。コンテンダーを運転するのは初めてだが、他のピックアップよろしくSUVに近い操作性だ。
しかし流石はスポーツグレードと言うべきか。加速性と車高の高さからくるサスペンションの跳ねやすさはオフロードカーらしい。

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Ri「チッ、早速お出ましか」

まるで待ち構えていたかのように路肩に止まっている1台のセダン型パトカー。
見受ける限りブラヴァド・バッファローをベースとした新型のポリスカー「ピースメーカー」のようだ。ヴァピッドにも似たような名前の車が居るが、意味合いが異なる。

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アクセルを踏み込み、トラフィックを躱しつつ、追手が追跡するのを確認。少々ナビから外れた道を通ることになるが仕方がない。
警察を引き連れての配達はにとりの方から避けるように言われている。クラッシュさせるか、あるいは無難に撒くか。迷いながらもダウンタウンを駆け抜けて行く。

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Ri「クソ、通行止めか……このままアレに突っ込むしかない」

運悪くリックが通ったのはラジオで流れていたロスでの交通事故現場。状況から言えば車とトラックが数台事故を起こたようだ。
誰が原因かはともかく、そこに救急車、消防車、パトカーと言った緊急車両がずらりと並んでいる光景は時折見かける光景だ。それはともかくとしてここをいかに突破するか。
このまま突っ込めばこの世とおさらばになるわけだが、幸か不幸か。リスクこそあれど先にあるのはカーキャリアー。しかも車は積んでおらず、荷台は下がっている。

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Ri「クソッ!!持ってくれ……!」

カーキャリアーへと突っ込んでいき、そのままジャンプ台として利用。交通事故で通行止めされている現場を難なく回避していく。
もっとも、着地した時の衝撃で爆発する可能性も0ではない。命取りとも言える判断だが、Uターンする猶予などないのだ。

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ガシャン

少々強い衝撃が走り、固唾をのみ込んだが、着地が上手く決まったのだろう。爆発するほどの衝撃にはならなかったようで事なきを得る。
足止めを喰らい、追跡してきたパトカーをなんとか撒けたようだ。

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Ri「寿命が縮んだかと思った」

溜息混じりに言葉を吐きながらナビの示す現在地からの最短ルートで目的地であるオーシャンドックを目指す。追跡をかわし切れたとは思ってはいないが、一先ずは安全か。
しかしながら心臓に悪い配達だ。こうなることをどう予想できただろうか?

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警察無線「不審車両は青のヴァピッド・コンテンダー。キャリアカーをジャンプ台にして南西方向へ逃亡しました。付近の車両は捜索に当たってください」
警察無線「こちら21号車。ターゲットと思わしき車両を発見。追跡を開始します」
警察無線「こちら本部。了解しました」

警察無線傍受装置があることに気づきスイッチを入れれば早速こちらを捜索している警察のやり取りを受信する。
しかしにとり、この装置があるなら最初に一言あっても良かったんじゃないか、と思いながらこちらに既に増援としてパトカーが来ていることを確認すると、すぐさまアクセルを再び踏み込む。

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警察無線「犯人を見つけたぞ、増援を回してくれ」
警察無線「こちら本部。了解しました。2台のライノをそちらに回します」
Ri「ライノだと?」

”ライノ”と言えば普通は米軍が正式採用している戦車”ライノタンク”を指すが、警察無線における”ライノ”とはSUV型のパトカーを指す。
山岳地帯ではその”ライノ”が当たり前に使われているが市街地においてはラムアタックやロードブロックの為に使われることの方が多い。
つまり真正面や側面に激突されたらひとたまりもないどころか爆発の危険性がある、ということだ。
レーダーがあれば警察を躱しやすいのだが、生憎レーダーまでは搭載されていないだけに、勘と腕だけで警察を躱す必要がある。


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遠くから徐々に近づいて聞こえてくるサイレンの音をしっかり聞き慣らしつつ、なるべく早くその場を去るためにさらにスピードを出す。
トラフィックを躱すくらいはどうってことはないのだが、こちらを止める為にぶつけることも辞さない警察を躱すのはやはりスキルが必要だ。

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Ri「クソ、見つかった」

どうやら見つかってしまったらしく、1台のライノパトカーがこちらの追跡を解析する。
ベースはカニス・セミノール。まさかここでもお目にかかるとは、最近は人気なのだろう。
逆に行ってしまえば今のシャイスターグループの売れ筋がコイツとブラヴァドのピックアップトラック、バイソンくらいしかないということなのだが。

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性能ではこちらの方が速度は出るが、市街地では思ったようにスピードは出せない。
小競り合いともいうべき状態でお互いに軽くぶつけあいながら、徐々に近づく目的地へと向かう。

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Ri「今だ!」

少し離れたと同時にパトカーの居る方向とは逆にハンドルを切った後、思い切りパトカーにぶつける。
不意を突いた形になり、結果としてそれによりバランスを崩したライノポリスカーは縁石に乗り上げて壁に激突、クラッシュする。

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脅威は去った。後は増援がこっちに来る前に届けてしまうだけ。ゴールは目前に迫っている。配達場所はこの橋を渡った先だ。
安どのため息をつきつつ、気を緩めることは一切せずに道を進んでいく。

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Ri「にとり、無事配達したぞ」
にとり「ありがとう、リック!無事でよかったよ。ご注文の代物はそっちに戻り次第手を付けるよ」

無事に準備会場へとニトロを配達し終えるリック。何はともあれ命は無事で車もほぼ無傷。ほぼ100点と言っても過言ではない見事なドライビングテクニックだろう。
にとりはリックにお礼を告げ、それと共に頼まれたセミノールタクシーの改造を戻り次第する旨を伝える。ミッションコンプリートだ。



Act.26/Act.28