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サンフィエロ ドハティ サプリ製造工場
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Tylor(Ty)「予想以上に力を蓄えて来てるみたいだな」
Sasha(Sa)「まさかホワイトロックファミリーを襲撃するなんて思いもしませんでしたよ」

レティからホワイトロックファミリーがオーシャンズに襲撃を受けたという報告を受け取り、驚きを隠せないボスとサーシャ。
無理もない、あのホワイトロックファミリーが襲撃され、しかもメンバーから犠牲者を出したというのだからなおのことだ。

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Ty「これ以上は野放しにはさせねぇ」
Sa「オーシャンズに関連した情報をもう少し集めてみることにします」

これまでオーシャンズを大きい脅威とは考えてこなかった。
実際に、以前のレジスタンスの襲撃の一件では確かに少しばかり手こずったとはいえ、そこまで大きい脅威に感じるような力は持っていないように感じていたからだ。
だが、今回のこの報せを聞く限り、オーシャンズはあの時よりも強力になったのは間違いない。
そしてその背景にはかならず、”カルテル”を取り仕切る組織の力があるに違いがない。

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Sa「しかし不思議ですよね……いったいどこであそこまでの力を蓄えて来たのか……」
Ty「どうせカルテルからの支援を受けてのことだろう。この際オーシャンズに限らず組織全体を潰すべきだろうな」

カルテルの支援を受けていることは間違いない。使用された武器はどれも政府正式採用の高精度・高威力な武器ばかり。
民間にはあまり出回っていないものだが、奪ってきたとなれば話は別だ。
カルテルを取り仕切る国際的な武器密売マフィア”モーニングスター”の存在があることを考えれば、彼らがそういう武器をカルテル参加組織に回していたとしても不思議ではない。
出来る事ならその補給ルートを絶てれば勝算が見えてくるのだが……。



ロスサントス ロデオ
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Morgan(Mo)「レミリア・スカーレットとの討論会のアポはしっかりとれたわけ?」

ロスサントス・ロデオ。ロデオドライブで知られるここは高級衣料品店が立ち並ぶ、ロスサントスでも屈指の場所。
セレブご用達のショップが多数を占め、バインウッドセレブや金銭的余力のあるリッチな人々が集う場所。
そこで電話片手にショッピングを楽しむ彼女はモーガン・フィンク上院議員。STAG法案もとい、ギャング排斥法案を可決させた議員として、今メディアの注目を浴びている。

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Mo「そう、予定通り明後日ね。それまでにしっかり対策を練りたいわ。……お願いね」

この”STAG法案”には反対する著名人も数多い。
例えば、欧州企業のトップであるスカーレットグループCEO、レミリア・スカーレットは反対する著名人の中でもかなり有名である。
他にも現IAA長官、射命丸文もこの法案には苦言を溢したという話も浮上しているなど、政界・経済問わずに様々なところで議論が巻き起こっている。
そんな中でローカル9KEOCは法案を提出した彼女と、反対派で名高い著名人レミリア・スカーレットの2人を”直接”スタジオに招き、2人に討論させようという企画を考案した。
一見、実現不可能と思われた番組企画だが、意外なことにこの企画に両者は承諾。晴れて明後日、2人のアポが取り付けられて”生中継”で実現することとなった。
アメリカ人というのはどうやら”討論会”でお互いの意見をぶつける事が大好きなようだ。

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買いものを適当なところで済ませ、明後日の討論会のための対策を練るために早々に帰路に着くフィンク議員。
予め、ここに来る際にも使用したリムジンを呼び出しておき、その後部座席に座る。
今時リムジンを移動用のアシにするというのは珍しいが、それでも一定数の人がリムジンを”リッチ”と考えて使用する人は多い。彼女もその1人と言えるだろう。


ロスサントス 某所
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討論会当日の早朝。日も登りきらない薄暗い中でうごめく影。
当たりを照らすのは街灯の明かりと車のヘッドライトだけ。照らされている影に映るのは多数の人影と銃のシルエット。

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「予定通り、両方を始末するんだ。STAG法案を考案し、可決させたクソッたれた議員と、俺らを邪魔する欧州企業のトップ。これはいい機会だ」

1人の男の声に対し、歓声を上げる複数のメンバーたち。個々のメンバーの士気は高く、皆やる気に満ち溢れている。
彼らが狙うのは討論会を妨害し、そして討論会の場で直接討論することが予定されている今注目の二大セレブ。
モーガン・フィンク上院議員と欧州一、世界一と言っても過言ではないスカーレットグループのCEO、レミリア・スカーレットの2人だ。

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「ターゲットはキモノ・ホテルに来る。奴らが討論を始めた時点でホテルを包囲する。スナイパーはヘリから奴らを狙え」

男は大体のプランを説明する。予定通り、討論会が進むこととなれば朝の10時にはレミリア、そしてキンバリー議員両方がキモノ・ホテルの屋上に作られた特設会場に訪れる。
おそらく警護は手厚いものだが、こちらも相応の人数と武力で挑むのみ。この数と武力なら必ず勝てる、と意気込むのだった。



Act.32/Act.34