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バインウッド リッチマン 邸宅
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バインウッド・リッチマン。高級住宅街が並ぶここはマルホランドから続く土地で、バインウッド地区の中でもマルホランドに並んで地価が高い事で知られる。
ここに住居を構えるセレブリティも数多く存在し、大手企業の社長から、バインウッドセレブ、超有名ブランドのデザイナー等、とにかく”お金持ち”が集まる場所で知られる。

故に、そんなバインウッドセレブ達を一目見ようと、パパラッチや観光客が良く来る場所でもあり、日中は比較的狭い道路が渋滞することもしばしば。

その邸宅の中の1つに幽香もまた住居を構えている。大きい庭、ガレージ、植えられた花。すべて彼女が納得の行くように仕上げられている。
最も、ガレージに関してはここ以外により広く、より大きい物も保有しているようだが。

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幽香「SAPDに聞く限り、あなたの家を実況見分するそうだから暫くは私の家を好きに使ってちょうだい」
こころ「いいの?」
幽香「ええ、私が家に帰るのは週末位だもの。本社ビルには設備がしっかり備わってるから心配いらないわ」

病院での精密検査を終えたこころは若干の脱水症状と栄養失調は見られたものの、その他異常なしと診断され、1日足らずで退院。
幽香はそれを聞きつけて直々に迎えに行き、そのまま本社ビルの屋上からここまでヘリコプターで乗り付けてきた。
本来ならば、彼女の家に送り届けるのが正解なのかもしれないが、一連の騒動があった後と言うことに加えて、現在こころの邸宅はSAPDが実況見分を行う為に閉鎖しており、中に入れる状況じゃないらしい。
また、実況見分を終えたとしても、裏口の窓を直したり、荒された花壇を直したりと、修繕が必要であり、すぐには使える状況にない事から、幽香が彼女の保護も兼ねて、自身の家に一時的に居候させることを決めた。

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こころ「私のおうちより広いかも……」
幽香「1部屋分くらいは広いかもしれないわね。そうそう、何か必要な物があればエリーに言ってちょうだい」

エントランスを潜れば、迎え出るのは非常に高い天井と広い部屋の数々。
まさしく”豪邸”と呼ぶのに相応しい広さを持つ邸宅はやはりアメリカを代表する企業の1つであるアルター社のCEOには相応しいと言えるだろう。
こころの邸宅も確かに広いが、それよりもおそらく広いであろう室内はやはりこういったエキゾチックな物に慣れているこころでさえ、思わず感嘆してしまうほどだ。

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幽香「エリー、後は頼んだわよ」
エリー「ええ、彼女の面倒は任せて頂戴」
幽香「私はまだ仕事がいくつか残っているの。ごめんなさいね。今夜は帰れないと思うわ」
こころ「ううん、気にしないで。私は大丈夫だから」

本来ならば、このまま家でゆっくり、と行きたいところなのだが、仕事はまだまだ残っている。
働きすぎだと思うかもしれないが、彼女自身もそれは自覚しており、定期的にリフレッシュをしている。故に、過労死寸前ということはなさそうだ。
幽香はこころの事を自身がおそらく一番信頼していると言っても過言ではない、エリーに託して家を後にする。

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エリー「部屋を見て回る?」
こころ「うーん、そうしたいけど、今は何か食べたいかな……」
エリー「幽香の事だから多分いろいろ買い置きはしてると思うけど……作るのに時間がかかりそうだわ」
こころ「デリバリーのピザでも私は良いよ?」

まずはしばらくここで過ごす事を考えて部屋の案内を提案するエリー。しかしこころはそうして貰いたいとは思う一方で、お腹を空かせている。
病院のご飯があまりおいしくなかったからこそ、余計にと言うのはありそうだ。



ロスサントス ロスサントス警察署 内部
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四季「困りましたね……礼状が取れないとは」
小町「理由も明確にされて居ないんですよ。もしかするとカルテルに買収されちゃって居るのかも……」
四季「まだまだ司法を潔白にするには問題が多すぎますね。しかし困りました。手も足も出ないとは……少なくとも幹部クラスのメンバーが出入りしている証拠があるのですが」

腕を組みながら思考を巡らせる四季。イーストロスサントスにあるストリップクラブ、ピッグペン。
最近になって個々の所有者がモーニングスターの構成員であることが判明し、小町に調べさせていたが、
どうやらこのクラブには何度か幹部クラスのモーニングスターと、モーニングスターのナンバー2であるトビアス・ハリスが出入りしているのが目撃されている。

幹部クラスはもとより、最も四季映姫が捕まえたいと考えて居るのはトビアス・ハリス。
彼に関しては2年ほど前のIAAの元長官、レイラ・モートンに関する一連の騒動の”重要参考人”として名前が挙がっており、
全米で指名手配されているのだが、あの一連の騒動が発覚した前後で、行方をくらませて居る。
最後に目撃されたのがロスサントス国際空港であり、後の捜査でイギリスに逃亡していることが判明したが、残念ながら、それ以降は消息は追えて居なかった。

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四季「アメリカ国内、それもサンアンドレアスに彼が居る今、なんとしてでも彼を捕まえたいところなのですがね」
小町「ここは1つ、IAAに掛け合ってみるのも良いんじゃないですか?」
四季「そうですね。彼らもモーニングスター、ひいてはカルテルを追いかけているはずですし」

しかし、今現在、彼はアメリカの、しかもサンアンドレアスに居る。何故彼が危険を犯してまで戻ってきているのか。
理由は単純だろう、次期モーニングスターの長のポストを彼は狙っている。
モーニングスターがアメリカに進行し、縄張りを広げるにあたって彼と現在の長であるキャリック・ウォレスの秘書であり、ナンバー2であるアリアナ・スプリントが
アメリカに先に訪れて買収したのが、例のストリップクラブ、ピッグペン。

無論、買収したのは別の人物となっているが、調査の結果、その人物はモーニングスターの受付役をしている人物であることも掴んだ。
つまり、証拠は十分揃っている。しかし、礼状が降りなかった。ともなれば、これはおそらく高確率で裁判所内にモーニングスターに買収された人物が居ると言う事だろう。

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TO:射命丸文
TITLE:協力要請
タイトルの通り協力要請を頼みたいのです。SAPDだけの力ではどうすることも出来ないようです。
イーストロスサントスにあるストリップクラブ、ピッグペンはモーニングスターの所有物件です。
こちらの調査により、幹部クラスのメンバーやあのレイラ・モートンの秘書、トビアス・ハリスが出入りして居るのを突き止めました。
しかしながら、裁判所からの礼状が取れず、調査がストップしてしまっています。そちらの方で調査を続行して頂けませんか?

頼みの綱は独自の捜査権を与えられているIAAのみ。彼らなら裁判所から礼状が降りるよりも先に捜査が出来るはず。
せっかくここまで追い込んだのだ、このまま逃してしまうには惜し過ぎる。
ここは何としてでも、IAAに調査を引き継いで貰い、トビアス・ハリス逮捕に向けて一矢報いたいところだ。