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サンフィエロ ドハティ サプリ製造工場
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Tylor(Ty)「偶にはレジスタンスのクラブで飲むことにするか」
Sasha(Sa)「あ、飲むんですか? 私も連れてってください!」

射命丸邸でのシンジケートの会合の際に発生した対モーニングスターと対STAGで発生した三つ巴。
あの騒動後、シンジケートの置かれている立場もそうだが、サンアンドレアス、ひいてはアメリカが大きく動いたと言っても過言ではない。

ルチャドールズも例外ではなく、STAGが街中に蔓延るようになったため、前ほど自由に動けなくなった。
故に、あまり表立って派手な行動は避けている。ひとたび戦闘になれば、向こうが諦めるまでその戦闘は続く。
無駄な争いは極力避けるべきとのタイラーの判断で、ルチャドールズは現在、サンフィエロにこそ留まりはしているが極力派手な行為は避けている。
だが、この判断に一番痺れを切らしているのは勿論、ボスであるタイラー自身である……。

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Ty「しっかりシートベルトしておけよ?」

いつものように、ボスとサーシャはルチャドールズがギャングカーとして指定しているカヴァルケードFXTに乗り込めば、
そのままサンフィエロ北部にあるレジスタンスが拠点としているストリップクラブへと向けて車を走らせる。
……さすがのサーシャもそろそろボスの運転には慣れてきた頃合いだろう。

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Sa「相変わらず酷い運転ですね……また寿命が縮まった気がしました」
Ty「大げさだぞ、サーシャ」

ボスの運転スキルは高いのだが、とにかくスピードを飛ばすわ、自分が乗っている車より小さい車や耐久性が低いであろう車には煽る、当て逃げするは割と当たり前。
一発免停を喰らってもおかしくないのだが、大体カーチェイスになろうものなら、警察を欺くので、これまで免停になったことは1度もない。

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ボスは車をプレジャードームの駐車場に止めれば車を降りてプレジャードームへと歩く。
サーシャも一緒に降りるが、その足取りは少しふらついている。無理もないだろう、あの運転では。





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「コマンダー、ルチャドールズのボスとハッカーもプレジャードームに入りました」
Chase(Ce)「誰が居ようが作戦は予定通り実行する」

プレジャードームへと入って行くルチャドールズを遠くから眺める不穏な影。
おそらくボスたちはまだこの不穏な影には気付いていない事だろう。
だが、彼らはそんなことを気にすることはしない。むしろ、作戦の成功確率を高めるのが”不意打ち”であることを心得ているから。
STAGの兵士の1人が無線を手に取りながら、それを司令官に伝える。

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「……イエッサー。このまま第一部隊を出撃させます」

上官の指示を聞き、それを遂行するのが部下の務めという物。特に軍隊や特殊部隊では縦の関係が非常に強い。
司令官であるチェイスの命令通りに、STAG隊員は第一部隊をプレジャードームに向けて出撃させてゆく。



ラスベンチュラス キャメルズトウ カジノ ホテル
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ラスベンチュラスのストリップ大通りからもほど近い場所にあるラグジュアリーホテル。
ここの一室に1週間ほど滞在することになった慧音と妹紅。
ここにしたのは単に有名なホテル、というのもあるが、比較的立地が良く、加えてカジノにもほど近いというのが大きな理由だ。
加えてカジノも併設されている。一泊の値段はかなり高いが、泊まらない理由はないだろう。

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慧音「妹紅、何処に行ってたんだ?」
妹紅「ん? ああ、少し買い物だよ。ガム切らしちゃってさ」
慧音「なるほどな」

少しの間席を外していた妹紅を心配した慧音は部屋に戻ってきた妹紅にどこに出かけていたのかを尋ねる。
妹紅が出向いて居たのは24-7。全米に展開しているコンビニで、元々アメリカで生まれたが、現在は日本の24-7がアメリカの24-7を買収しており、外国資本のコンビニとなっている。

しかし厳密に言うと、妹紅が24-7に赴いた理由は買い物ではない。
とある人物に会いに行っていた。自身と1年半ぶりの再会をし、今回のラスベンチュラス旅行を提案した人物……そう、IAAの椛だ。

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妹紅「それより慧音、せっかくこっちに来たんだ、カジノに行こう」
慧音「そうだな。それをやりにこっちに来たようなものだからな。早速行こう」

妹紅は慧音に詮索されるよりも先に、カジノに行くのを提案する。ラスベンチュラスで最も有名な物と言えばやっぱりカジノだろう。
砂漠の楽園と言われる所以の1つでもある。
アメリカ全土、ひいては世界中からここに”一獲千金”を狙って、多くのギャンブラーたちが集まるのがここ、ラスベンチュラスだ。

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2人はホテルの一室を後にし、そのままタクシーを拾ってラスベンチュラスで今現在、最も人気のあるホテル、レッドマジックへと向かう。
歩いても行けなくもない距離だが、アメリカでの移動手段はやはり公共機関や車。徒歩での移動はあまり向いていないのだ。




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