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ボーンカウンティ バーダントメダウ 飛行場
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紫「報告ありがとう。やっぱり大方予想通りだったわね」

藍からの電話を受け取る紫。ビジネスパートナーを決める為の計画を実行に移した八雲ファミリーだが、流石は先見の目がある紫と言ったところか。
彼女が予想していた通り、武器の強奪に成功したのはカルテルではなく、シンジケート。もはや彼女の筋書き通りと言っても過言ではない。

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紫「藍、一度ロスサントスで合流しましょう。直接シンジケートの元締めと話がしたいわ。あなたも来て頂戴」

シンジケートの元締め、と言えばIAA長官の射命丸文である。
シンジケートの存在は今やアメリカの多くが認知していると思うが、時には犯罪組織と関わることに関してバッシングや批判も多い。
だが、昔からアメリカの政府組織は犯罪組織と共存してきた過去もあるし、そもそもIAAの絶対的信頼が今は存在する以上、彼らが逆に犯罪者の手綱を握ってるとなれば、逆にそれを支持する声も同じくらい多い。

さて、話は逸れたが、紫の目的はただ1つ。八雲ファミリーをシンジケートに加えて貰い、ビジネスパートナーにする事。

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紫「さて、予定通り出発するのみね」

既に準備は万端。紫はIAA本部へ向かう為、愛車であるインフェルナスレトロに乗り込む。
わざわざ出向くのは相応の理由がある。電話口よりも、直接会って話す方が外部に情報が洩れるリスクは低い。ただそれだけではあるが、それが大事な事。
少々長旅にはなるが、ハイウェイを使えば半日もあれば着く事だろう。いざ、ロスサントスへと”手土産”を持って向かう。



バインウッド リッチマン 邸宅
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エリー「レジスタンスが武器貨物を回収したそうよ」
幽香「あら、レジスタンスだけで? 偵察だけと聞いていたけど」
エリー「それが状況が変わったってことらしいわ……レジスタンスだけで制圧出来てしまうなんて、オーシャンズは大したことないかもしれないわね」

シンジケートへのタレコミ。それは匿名であるものの、サンフィエロに大量の武器が届けられるという情報であり、うま味はある。だが、罠だったら?
ということで偵察に選ばれたのがレジスタンス。
彼女達ならあまり目立たないうえに移動距離も短く、万が一なにかあってもすぐにルチャドールズや今こちらにやってきているホワイトロックファミリーからの支援を受け取れる。

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幽香「ええ、まったくね。とは言え、私達が手だしする必要はないわ。きっと今頃ルチャドールズの方でも計画を立てていることでしょうし」
エリー「それもそうね。私達はモーニングスターを当たりましょう」

予想が正しければ、おそらくルチャドールズはオーシャンズを潰すためのプランを練り始めた頃だろう。オーシャンズはサンフィエロの工場に拠点を移している。
その場所は既に割れているが、今はあえて泳がせている。しかし、もう塩時と言っても過言ではない。だが、それをやるのは彼らではなく、ルチャドールズ。
アルター社がやるべきはその上に居るモーニングスターだ。



サンフィエロ ダウンタウン
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Ariana(Ar)「ボス、どうやらオーシャンズが武器の強奪に失敗したようです」
Carick(Ca)「オーシャンズも落ちぶれたものだな」

移動中のリムジンの中、モーニングスターを束ねるキャリックはアリアナからオーシャンズが武器の強奪に失敗したことを聞く。
あまり褒められた話ではない。これが意味するのは次に実行されるのはオーシャンズの叩き出し。そうともなれば、王手をかけられる。

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Ar「お言葉ですが……一度引き上げて立て直しを図るのが現実的かと」
Ca「……アリアナ。お前も私と付いてこい。ここの事はトビアスと霍青娥に任せるとしよう」
Ar「はい、ボス」

地盤は間違いなく固まって来ていたはず。が、しかし。今はどうだろうか。気付けば地盤は徐々に浸食され、その上に立てていた建物が傾いてきている。そんな状態。
このままアメリカに留まり続ければ、いずれは死刑が執行されるだろう。そうなれば誰が欧州のモーニングスターを束ねるのか。
キャリックはある1つの決断をする。アメリカを実質捨てる選択だ。このまま残ってもおそらくシンジケートを出し抜くことは出来ない。

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Ar「彼には私の方から連絡を入れておきます。しかし”切り捨てる格好”でよろしいのですか?」
Ca「アイツの野心は危険すぎる。私の命どころか組織その物でさえ、危険に晒しかねない。ここで切り捨てた方が利益に繋がる」

トビアス・ハリス。元IAA長官のレイラ・モートンの右腕だった男。
レイラ・モートンの立場が危うくなると共に彼は自身に捜査の手が及ぶ前に欧州へと高飛びした。
その後、モーニングスターへと加わった彼はその野心と能力をキャリックに買われてここまで上り詰めた。

しかし、だ。キャリックが思っていた方向ではない方へと彼は突き進んだ。それは危険な橋。このまま彼が上り詰めれば、間違いなくモーニングスターは壊滅するだろう。
故に、キャリックはトビアスを切り捨てる判断を下した。それも彼にはわからないように。



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