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ドラゴンの牙、運搬
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「そこを右よ、プレイヤ」
「わかってる」

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「ちょっと、左じゃないわよ!」
Playa(Pl)「近道するんだよ、ショーンディ。少しは俺を信用したらどうだ?」
Shaundi(Sh)「アンタのことは信用してる、でも今はナビにしたがって!」

黄色に黒のストライプのデクラス・ウォルトン。所謂”虎柄”と呼ばれているこのピックアップのカスタム車両を駆るのはプレイヤ。
本名は不明。ただ、彼は自身の事をそう名乗る。飽くまでも”第三者”なのだと言いたげに。

対する彼を遠方から通話しながら、ナビゲーションし、サポートする女性。彼女はショーンディ。ヒッピーに憧れを抱く女性。
何故、彼女がプレイヤと知り合ったのか。それはとある依頼がきっかけだが、それはまた別の話。

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ラッシュアワーの渋滞を避けながら、車の間を縫うように走ってゆく。時折クラクションを鳴らす車の姿も見えるが、プレイヤにとってはそんなことは関係ない。
黄色の悪目立ちするウォルトンは決して臆する事もなく、ギリギリで他の車を避けたり、時折掠めたりしながら、目的地へと向かう。

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Pl「ほら、近道になっただろう」
Sh「悪目立ちしないでよ。そっちの様子は交通カメラで丸わかりなのよ?」

プレイヤは飽くまでも近道になった、というがおそらくタイム的には数秒の差。
隠密行動を心がけたいショーンディからすれば、たかが数秒のもはや誤差の範囲のショートカット等、一番腹立たしいだろう。
だが、プレイヤにとって、依頼をいかに早く、数秒単位で完遂させるかが重要。所謂価値観の違いという奴だろう。

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そのまま進行方向はサンタマリアビーチへと向け、車を操る。
今回の依頼内容。それは”ドラゴンの牙”と呼ばれる高額な宝石を空港で受け取り、それを受取人が待つ、観光地として知られるサンタマリアビーチのピアーへと配達する簡単な依頼。
もし、このまま持ち逃げすれば、億万長者も夢じゃない……が、そもそもで彼らは高額の成功報酬を得ている為、そこまでして大きいリスクを犯す必要性はない。

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「無事に届いたみたいだな、ありがとう」
Pl「上の奴にもよろしくな」

特に妨害もなく、受け渡し地点であるピアーにて、受取人の男にブツを渡して任務は完了。
元々依頼主から簡単な仕事、と評されていただけに、概ね予定通りと言えるだろう。

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Sh「ねえ、プレイヤ。迎えに来てよ。KANTOのランチの時間に間に合うわ」
Pl「ショーンディ。あそこのランチは高いって何度も」
Sh「私は和食が食べたい気分なのよ」
Pl「まったく、聞く耳持ってないな」

あまりのワガママぶりにプレイヤは飽きれた反応を返すも、
これでも自身のサポートをしてくれているだけに、断り切れずに渋々了承し、車をショーンディが待つアパートへと向かわせる。

仮にもこの2人は友達以上、恋人未満と言った絶妙な距離感を持っている。今はこの距離感が丁度良いのだと。



ラスベンチュラス フォードラゴンズ・カジノ
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ラスベンチュラスのストリップ大通りに面する、1つのカジノ。
一見すれば、中国系の雑貨が数多く使用され、中国系の組織が営んでいるとも思えるカジノだが、実のところは日本系の組織がこのカジノを運営している。

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「ねえ、永琳。帰りにコンビニでプリンとケーキを買って来てよ」
永琳「また姫様は甘い物を……最近運動してらっしゃらないですし、太りますよ?」

姫様と呼ばれた寛いでいる様子の彼女の名前は蓬莱山輝夜。永遠亭のナンバー1であり、カジノのオーナーである。
対する、彼女に仕える帽子をかぶった女性の名前は八意永琳。永遠亭のナンバー2であるが、実質永遠亭を仕切っているのは彼女である。

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輝夜「そう堅い事言わないでよ、永琳」
永琳「私は姫様の為を思って言ってるんですよ」
輝夜「もう……ケチなんだから」

蓬莱山輝夜は出不精でも知られている。というのも、長らく隠居生活を送っていた為、その生活にすっかり体が慣れてしまい、あまり表に出たがらないのだ。
そんな彼女でも、卓越したスキルを持っており、射撃に関するスキルが非常に高く、百発百中と言っても過言ではない。
――もっとも、それが活かされる機会は限られているのだが。

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永琳は荷物を軽くまとめると、それを持ち出してガレージに置いてある、愛車のエナス・スタッフォードに乗り込む。
かつてのエナスの高級車。現代においてもそれは変わらず、コレクターの間で非常に高い値段で取引が成されている。
高級車でなおかつ実用性や耐久性が高いとして、一定の評価を得て居て、エナスが外国資本の傘下に置かれた後の車両よりもその信頼性は高い。

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そのままストリップ通りを北へと向かってゆく永琳。彼女は医者。この後は彼女が持つ複数人の患者の問診をしつつ、とある人物に会う予定だ。



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